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テーマ:猫のいる生活(136020)
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「ロールシャッハ・テスト」ご存知ですよね。
紙の上にインクを落とし、それを2つ折りにして広げることでできる左右対称の図形を見てもらい、何を想像するかを述べてもらうテスト。 その想像したものを分析することで、その人の思考過程や障害を推定する性格検査のひとつです。 性格検査にはロールシャッハ・テスト以外にも、48枚の人の顔写真を見てもらって、好きと嫌いの写真から分析する「ソンディ・テスト」とか、テーマが曖昧な絵から物語を作らせ、心理状態を判断する「主題統覚検査」なんてのもあります。 で、ロールシャッハ・テストは、人の精神状態を洞察するために「パレイドリア」を活用しています。 「パレイドリア」!? わかりやすく理解するために下の画像をご覧ください。 下の画像は「逃げてる人」? それとも「犬」? 正解は「ワンちゃん」なんですが、「人間」と云われたら、そう見えなくもない。 これが「パレイドリア」現象なんです。 雲の形が動物に見えたり、岩が人の顔に見えたりするって有りますよね。 アレがそうなんです。 脳のイタズラです。 ホントウはそうぢゃないと分かってるのに、普段からよく知ったパターンを心に思い浮かべる現象のことです。 下の画像は、普通に何のことはない残雪をまとった山の画像ですが、「白トカゲ」が徘徊してるように見えません? 有名どころではNASAの火星探査船「バイキング1号」が1976年に撮った火星表面に写る「人面岩」。 もっと卑近な例では「月」の模様から「人」や「ウサギ」を連想したり。 画像や絵だけでなく、録音した音楽を「逆再生」したり「速くor遅く」再生すると、隠されたメッセージが聞こえてきたり... こうした現象は、例えば実際は「顔」でなく「雲」とか「岩」だという認識は保ったまま、意識は明瞭なのに見えてしまうことがありますね。 多くの場合、岩壁の輪郭が人の顔に見えるように、モチーフとなるものより岩は大きいのです。 化石に興味を持った者が、骨、頭蓋骨、亀の甲羅、恐竜の卵などと似た大きさ、形状の岩塊、小石を化石と勘違いしてしまうこともあります。 パレイドリアは強迫性障害に関連付けられることがあり、例えば強迫性障害の既往歴がある既婚の白人女性は、床のタイルに魔女やゴリラの顔が見えていたと報告されています。 パレイドリアは、熱性疾患、譫妄(高熱状態や老齢、アルコール中毒などで起こる、錯覚・幻覚など軽度の意識障害)、薬物酩酊時に出現することも知られているのです。 最新の研究では、特定のパターンからありもしない顔や動物、幽霊を見たと信じ込んでしまう人は神経症傾向の高いと云うこともわかってます。 シミュラクラ現象(類像現象)と云う言葉があります。 人の「目」には3つの点が集まった図形を「人の顔」と見るようにプログラムされている脳の働きです。 人は他人や動物に出会ったとき、敵味方を判断したり、相手の行動、感情などを予測したりするために、本能的に先ず相手の目を見る習性があります。 人や動物の目と口は逆三角形に配置されていることから、点や線などが逆三角形に配置されたものを見ると、脳は顔と判断してしまうのです。 心霊写真と呼ばれる現象の多くが、これで説明できるとされています。 また、神経質な人については、感情的な不安定さが意味のあるパターンを認識させているのかも知れません。 ポジティブな感情は創造性を向上させるため、無秩序なパターンの中からイメージを認識しやすくなるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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