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テーマ:猫のいる生活(136085)
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若い方はご存知ないでしょうが、昔、白土三平と云う有名な劇画(漫画)家がいました。
「忍者武芸帳 影丸伝」や「サスケ」「カムイ伝」など忍者物を扱った劇画でとても有名だった人です。 貸本屋が全盛だった時代です。 その白土三平が創刊した「ガロ」と云う雑誌があります。 1964年のことです。 ほとんど貸本屋でしか見れなかった漫画雑誌ですね。 私がもっとも敬愛するマンガ家です。 つげは、シュールな作品が多いですが、どの主人公も「旅」をしていますね。 つげ義春の代表作「ねじ式」なんて、まったくの芸術作品を思わせます。 その つげ作品に「山椒魚」と云うのがあります。 つげは作家 井伏鱒二の「山椒魚」に感化されて、この作品を描いたと云ってますが、内容はまったく別物です。 「俺がどうしてこんな処に棲むようになったのかわからないんだ」と、いつごろからか下水道に棲み付いた山椒魚の独り言で物語が進行する内容。 ろくな食べ物もなく、犬や猫の死骸の流れ込む下水に最初は不快感を感じていた山椒魚でしたが、しだいにヌルヌルした汚水の環境に快感さえ覚えていくのですね。 体も3倍くらい大きくなり、いつの間にか全く別の生き物に生まれ変わったような感覚を覚える。 下水が自分の住処だと思えるようになり、誰にも邪魔されずに自由を満喫できるようになっていくのです。 毎日、上流から見慣れないものが流れてきて、退屈することがない。 そんな山椒魚の前に、ある日、見たこともない"物"が流れてくるのです。 ("物"の正体は伏せておきます) 正体不明で3日間も考え込む山椒魚。 結局、ど~しても分からず、腹を立てて頭突きを2、3発くらわします。 そして、「明日はどんなものが流れてくるか それを思うと俺は愉しくてしようがないんだ」と云うストーリー。 最大で全長150cm まで育つオオサンショウウオは、日本固有の両生類です。 「ハンザキ」と云う別名がありますが、アレは「口を大きく開けた様子が体が半分に裂けたように見える」とか「体を半分に裂いても生きていられるほど生命力があるため」とする説など様々です。 昔は食用にしてる土地もありました。 今は国の天然記念物ですから、食べてはダメですよ~ こんな大きなオオサンショウウオですが、卵は直径5mm ~8mm くらいしかなく、黄色いのが特徴です。 オオサンショウウオは夜行性で、昼間は水辺に掘った巣穴などで休んでます。 顔に似合わず、案外 獰猛で、魚やサワガニなどを食べるほか、ヘビやカワネズミを食べた例もあるそうです。 ときには、共食いすることも... オオサンショウウオってのは普段じっとしてますが、食事どきになると大きな口で広範に水流を作り、餌を口の中に吸い込んでいきます。 餌を口で直接捉えるのではなく、自分の方に吸い寄せてあっという間に飲み込んでいくそうです。 オオサンショウウオは、触覚や嗅覚で餌の存在を感じ取り、強力な吸引力で獲物を捕らえるのですね。 オオサンショウウオの食事シーン 京都水族館 日本のオオサンショウウオよりさらに大きいのは、オオサンショウウオの近縁種である中国の「ワワユ(赤ちゃん魚)」です。 全長180cm 、体重30kg にもなるこの巨大なサンショウウオは、水から引き上げるときに鳴く声から、中国では「赤ちゃん魚」と呼ばれてるのです。 しかしワワユは、生息地の破壊から汚染、気候変動、乱獲、病気まで多岐にわたる危機に遭遇しており、絶滅危惧種に指定されてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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