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テーマ:猫のいる生活(136072)
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キリンはウシなんかと同じ反芻動物ですね。
キリンは開けたサバンナ(まばらな草原地帯)にいますが、鬱蒼とした熱帯雨林にしかいないキリン科の生き物がいます。 それは「オカピ」。 具体的に云うとアフリカのコンゴにしかいない生き物です。 森林伐採や宅地開発による生息地の破壊の他に、食用や皮革などの密猟でどんどん生息数が減少しているのです。 日本でオカピを見れる動物園は横浜の「ズーラシア」と「横浜市立金沢動物園」、そして「上野動物園」の3箇所しかありません。 ズーラシアが日本における飼育の起源で、ここでは1997年から展示していて、4頭の繁殖にも成功しています。 日本のオカピ最高齢更新中なのが金沢動物園の"キィァンガ"。 この子はズーラシアで日本初に展示された子で、2012年に金沢動物園に移動してきました。 上野動物園の"トト"は、ズーラシアで生まれた子で、金沢動物園経由で上野動物園にやってきました。 現在、世界22箇所の動物園で42頭が飼育されているそうですが、オカピの繁殖に世界で初めて成功したのはドイツのフランクフルト動物園です。 下の画像はコンゴ国内最大の国立公園「サロンガ国立公園」のオカピ。 サロンガ国立公園は、アフリカの国立公園の中でも第2位の規模を誇り、最大の熱帯原生林が保存されてます。 オカピの最大の特徴は、キリンと同じ長い舌です。 オカピの舌の長さは35cm ~45cm に達することがあり、その長い舌は耳まで届くそうです。 オカピのご飯は100種以上の植物です。 彼らは、唯一の下層の葉に依存する森林有蹄類なんですね。 有蹄類が森林の木の葉なんかを食べるために森林が荒れるってのが定説ですが、逆に下層の葉を食べることで、枝や葉っぱをつける木と下草との栄養塩をめぐる競争の緩和や、糞尿が土壌に栄養塩を供給することから、森林に対して良い影響を与えてる面もあります。 オカピってのは体重200kg ~300kg にもなって、尻と四肢に白っぽい横縞が入ってます。 ちょっと見ると、身体の形やシマウマ模様からシマウマの仲間だと勘違いされることが多いですが、キリンと同じように2つに分かれた蹄を持っています。 対するシマウマは蹄が1つしかありません。 また頭には毛皮に覆われた2本の角があるのもキリンと同じですね。 オカピの妊娠は14~16ヶ月も続き、それで生まれてくるのは1頭だけ。 親子はヒョウを避けるため、生まれてから6~9週間は同じ場所で過ごします。 鬱蒼とした熱帯雨林での生活ですから、子供と連絡を取り合うため、メスのオカピは人間には聞こえない約14ヘルツの超低周波の鳴き声を出します。 実は、オカピの方がキリンの先祖に近い生き物なんですね。 森林で暮らしていたオカピの仲間から草原に適応したものが現れ、現在のキリンに進化したと考えられてます。 Okapi Calf Mosi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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