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テーマ:猫のいる生活(136072)
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明日、27日はコールドムーン(寒月)ですね。
今年、最後の満月。 オークムーンとも呼ばれてます。 来年1月の満月はウルフムーン(狼月)、2月はスノームーン(雪月)と月ごとに満月には名前がつけられてますね。 これは主に、月の引力が潮の満ち引きを起こす力「潮汐力」の影響によるものです。 潮汐力は地球の自転速度を下げる働きもしてます。 潮の満ち引きで海水が移動すると、海底に大きな摩擦が起き、地球の自転にブレーキをかけて速度を遅くするのですね。 その結果として、月の公転半径が大きくなる、つまり月が地球から遠ざかる現象が起こると云うワケです。 私たち日本人は「中秋の名月」に代表されるように、ことあるごとに月を愛でるてきたワケですが、それは「むしろ欠けてたり、雲の裏に隠れたりして見えにくくなった月の方が見えたときの姿がより一層感じられるので好ましい」と云う日本人独特の感性が関係してるらしい。 しかし「お月見」の由来そのものは、中国が始まりですね。 日本では月を見て楽しむだけでしたが、中国からお米が無事にできたことを喜び、感謝する思想が入って、秋の収穫物に感謝する日と云うイミになりました。 日本や中国に限らず、月は芸術で描かれた最初期の星です。 古代ギリシャ人、 ローマ人 、エジプト人もみな彼女を女神とし、多くの文明において彼女は崇拝され、恐れられ、あるいは善悪の前兆として見なされてきました。 例えば紀元前172年につくられたメソポタミアの粘土板には、月食によって引き起こされる悪から身を守るために何をすべきか示されていました。 しかし月は善の力でもあります。 三日月の形をしたお守りは、ギリシャ人やローマ人によって女性の生殖能力を助けると信じられていました。 紀元前3,000年前からナイル川流域で栄えた古代エジプトの文明、キリスト教やイスラム教が広まるずっと前から古代エジプトには信仰されていた月の神がいました。 古代エジプトの月の神さまは3人います。 実はこの3人、全員男性なんです。 エジプト神話の太陽の神ラーは太陽の船に乗りますが、月の神も同様に月の船に乗り、太陽の船が辿った航路を辿ると云われてます。 ほぼ常に幼児の姿で描かれることから、自由奔放な若者のイメージを持つ神とされてます。 また月の神であることから、満月と三日月の頭飾りとともに描かれてます。 月が満ちている時は癒しの力、欠けている時は鋭い刃で邪気を祓う力を発揮するとされ、月の光で病を癒すとともに、三日月をナイフとして振るう両極端な神です。 2人目はトート神。 数学や計量を司る学問の神さまです。 トート神は、太陽神であるラーから命令され、月を創造したと云われてます。 3人目はイア。 新月の意味を持ち、元祖「月の神」とも云われる神さまです。 ギリシャの哲学者アリストテレスは「月は海と同じように心に影響を与え、満月は狂乱的な行動や心理的不安定という形で高潮をもたらす」と述べました。 だから「狼男」なんて伝説が生まれたのでしょうかね。 けど、実際には月と精神的なことがらに全く関連性がないことは科学的に証明されてます。 ちなみにオオカミは月に向かって遠吠えしますが、これは単に鳴き声が届く距離を伸ばすために上を向いているからです(笑) お月さまは人間以外の生き物にも影響を与えてます。 例えば牡蠣(カキ)は満月より新月のときに殻を大きく開きます。 ウミガメの赤ちゃんは、外海に輝く月明かりを目指して砂浜を越えて海へとたどり着きます。 ライオンは満月がニガテです。 なぜかと云うと、獲物に向かって闇にまみれて近寄れない。 また満月は獲物を緊張させ、身を隠してしまう可能性が高くなるからです。 そのため、満月直後のライオンは最も飢えているときなので、人間への攻撃が最も起こりやすい日となるのです。 砂浜に埋もれて暮らす小さな甲殻類である「ハマトビムシ(サンドホッパー)」は、太陽光と月光の違いを区別できるため、時間に関係なく海と海岸の間を自由に移動することができます。 アフリカのフンコロガシの一種「スカラベ」は、月の光を利用してフン(糞)球を安全な巣穴に転がします。 フンを最も効率よく転がすのは直線ですが、月光のなかでスカラベは一直線に転がしていくのですね。 ところが月光がないと、ランダムな経路に沿ってフンを転がすことしかできないことが分かっています。 何十億ものサンゴが卵と精子を海に放出するこの毎年恒例の光景は、宇宙からも見ることができます。 サンゴは、水温、塩分、餌の入手可能性などのいくつかの要因に従って産卵のタイミングを決めますが、月の周期が引き金となり、産卵は常に満月直後の10月~12月の間に行われます。 月は多くの動物や植物の行動にさまざまな影響を与えますが、私たちが把握していないことの方が多いですね。 僻地に生息する生き物や夜間のみ活動する生き物を研究することは極めて困難であると同時に、都市や人間の活動によって引き起こされる光害は、生き物にとって月の下での自然な生活リズムを大きく乱す可能性があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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