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テーマ:猫のいる生活(136087)
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ヒトデと云うのは、ウニと同じ棘皮動物ですが、大量発生してホタテやアサリに壊滅的被害をもたらす厄介者ですね。
だいたい形からして、なんで星型なん? だけど日本名の「ヒトデ」=「人手」は、形を人の手になぞらえたものなんですね。 貝類やフジツボなんかの他に、動きの速いエビや魚まで食べるらしい。 口に入らないような大きな餌は、体外に出した胃で餌を包み込み消化吸収するそうですよ。 ヒトデなんてとても食べられないでしょうと思うのですが、熊本県天草市の、ごく一部の地域では食べるらしい。 海外では中国などいくつかの国で食用にされているようです。 ヒトデはウニと同じ部位を食べますが、ウニと違うのはヒトデには大量のサポニンが含まれていること。 サポニンはえぐ味の成分です。 なので海水程度の塩水で10分ほどしっかり塩ゆでして、いただくそうです。 味はコクがあり脂っぽさのあるウニのような感じらしいですが、渋みが強いのもあるので、それは避けるとか。 ただ、食べるにはヒトデの種類が分かっている人でないとヤバイとか。 きれいな星形をしている「イトマキヒトデ」、こいつは食べるのに適してません。 どんなヒトデも外敵に襲われないよう体内に蓄えてるサポニンは毒成分で、イトマキヒトデの場合このサポニンが多いため食べても美味しくない上、舌に痺れるような刺激を感じるそうです。 もっともキケンなのは「トゲモミジガイ」。 こちらは「フグ毒」テトロドトキシンを蓄えてるそうな。 食べてもいいヒトデは「キヒトデ」と云う黄色基調に紫がかった中型のヒトデです。 元々の生息地は北太平洋で、日本、中国北部、朝鮮半島からロシア沿岸、移入種としてはオーストラリア南部にいるそうです。 日本では北海道以南の浅海から海岸の岩礁や砂底に広くいるそうです。 しかし、何ですな。 いくら食べてもいいと云っても、あの形はど~も食べる気おこりませんな。 もし、無人島にひとり取り残されても、毒があるか無いか見分けがつかなくてはとても口に入れられないし。 みなさんは、ど~ですか? そのヒトデと云うのは、どこが頭でどこからが身体なんでしょう。 新しい研究によると、ヒトデの全身は頭のように機能するらしい。 つまり、全身が頭ってこと。 5つの手足のような部分にそれぞれ頭のような部分があるのだという。 と、云うことは頭が5つてことです。 これは遺伝子研究で、ヒトデは祖先がかつて持っていた胴部を失うことによって、別の進化をしたとか。 それによって、腕を持つ動物とは異なる動き方や摂食が可能になったと。 ヒトデの腕の先には1つずつ目が付いています。 つまり全部で5つの目があるってこと。 ヒトデの目そのものの測定と行動実験を組み合わせた研究では、目の前のサンゴ礁を充分に認識できる視野だったそうです。 しかし、ヒトデの目にはレンズがないため、かなり大まかな像しか形成できないとか。 頭が5つもあるのだったら、さぞかし賢いと思いますが、ヒトデを始めウニ、なまこ、イソギンチャクやクラゲなども「脳」がありません。 40億年前、地球に生物が誕生したとき、全ての生き物は脳をもってませんでした。 最初に備わった器官は「腸」です。 「脳」が無いのに、ど~して生きてられるかと云うと、「腸」が脳の働きをする「ニューロン(神経細胞)」をもっているからです。 腸が構成するニューロンは人間の場合、1億にもなるんですね。 それで体内に有害なものが入ってきたとき、脳よりも先に腸が異変に気づくのです。 それで、腸は「第二の脳」と呼ばれているのです。 ヒトデの場合、身体に分布する感覚細胞で受けた物理的、化学的な刺激を神経で伝えています。 神経には環状神経があり、そこから各腕に放射神経が伸びてるのですね。 また、ヒトデは匂いで餌を探り当てることが知られています。 匂いの感覚細胞は体表全体に分布しており、実験では餌の場所だけでなく好き嫌いも判断することができたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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