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テーマ:洋楽(3367)
カテゴリ:80年代洋楽
'85年のデビューアルバムからのシングル「Holding Back The Years」はシブいメロディーとジャジーなサウンドが印象的なソウル・バラードで、全米No.1を記録した。 今回紹介する曲「If You Don't Know Me By Now(二人の絆)」は、'89年の3rdアルバム「New Flame」(写真)収録のバラードで、フィラデルフィア・ソウルの名グループ、ハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツの'72年のヒット曲のカバー。 オリジナルは全米3位まで上昇したが、シンプリーレッドによるカバーバージョンは'89年に全米1位/全英2位と、オリジナルを上回るヒットとなった。 デビュー以来イギリスではヒットを連発していたものの、アメリカでは「Holding Back The Years」の一曲以降これといったヒットがなく、このグループを一発屋だと思っていた僕(当時はビルボードしか眼中になかった…汗)は、この曲が1位になった時「なんだコイツらまだいたのか」と思った記憶がある(笑) メロウなサウンドと、しっとりとしたメロディーが胸に迫るスロー・バラードで、なかなかオリジナルに忠実な演奏だが、ミック・ハックネルのソウルに対する愛情ゆえか、しっかりとシンプリー・レッドの世界を感じさせる仕上がりとなっている。 シンプルなサウンドの上を舞うミック・ハックネルのボーカルが素晴らしく、そのネバッこい歌声で「ネバネバネバ♪…」と歌われる所なんかタマリません。 このロマンティックな曲調と「二人の絆」という邦題にダマされやすいが、「If You Don't Know Me By Now」という原題のこの曲は、「今だに僕の事を分かってくれないなんて…君には僕の事を一生理解してもらえそうにないね」と、長い間一緒に住んでいる間柄にも関わらずお互いを理解できない二人を嘆く歌なのである。う~ん、リアルだ。 シンプリー・レッドはこの後、'91年の「Stars」でさらにスケールアップ。 さらにヒットを連発し、英国を代表するビッグなグループとなっていくが、メンバーの出入りが激しくミックのソロ・プロジェクト色が強まっていくにつれて、音楽的にはつまらなくなっていった。 それではフィラデルフィア・ソウルの名曲「二人の絆」をシンプリー・レッドのバージョンでどうぞ~! ここをクリック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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