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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:ビートルズ
'66年6月に全米・全英共にNo.1を記録。 ビ-トルズNo.1シングルを集めたCD「1」の他、いわゆる「赤盤」や「Past Masters Vol.2」などで聴ける。 ポールがメインでアイデアを出した曲を、ジョンと二人で仕上げたものらしい。 売れない小説家について歌った曲だが、ポール自身も作家を目指していた時期があったとか(ホントかよー)… '66年のビートルズ日本公演で演奏されたほか、'93年のポールのツアーでも取り上げられている。 冒頭のキッチュなアカペラ・コーラスからしていきなり耳を奪われるが、その後間髪おかずに飛び出すギター・リフのカッコよさがスゴい。 当時としてはかなりディストーションのかかった音色は、ほとんど元祖ハード・ロックと言えるもの。 荒々しいサウンドと、つんのめるようなビート感もパンキッシュだ。 「ぼぼぼぼん」と所々で印象的に鳴り響くベースの音も、「ベースなんて聴こえなくて当たり前」だった当時としては珍しい(この時期あたりを境にして、ポールのベースが綺麗に録音されるようになっていく)。 The Whoの「My Generation」('65年)と並ぶ、「ベースがよく聴こえる60年代ビート・ソング」である(笑)。 また、歌の切れ目でディレイ(残響音)を強めに効かすなど、実験精神に満ちた一曲となっているが、同時に大衆的な商品としても優れたポップ・ソングに仕上がってる所がこのグループの凄さである。 時間にして2分20秒。ギター・ソロの全くない曲構成も簡素の極みと言える潔さ。 当初はシングル用にレコーディングしたものではなく、レコード会社がビートルズのシングル・リリースを焦らせたために早くからレコーディングしたものを出しただけ、というハナシもあるが、そんな事が信じられないようなカッコよさである。 なお、この曲を発表する際に、PVの元祖と言えるプロモーション・フィルムが作られているのだが、暖かい陽射しの下の田園風景で撮影されたその内容は、実にのどかな感じのもので、曲そのものと思いっきりミスマッチになっているのが笑える。 リンゴにいたっては、何もしないでボーっとしてるだけ。 これは撮影現場にドラム・セットを持ち込めなかったためらしい… 「Paperback Writer」を聴くにはここをクリック! ポールのベースと、つまらなそうな顔のリンゴに萌えろ! ※ポム・スフレのホームページでは、ビートルズ・レビューのほか、自作曲の公開や独自の名盤レビューをやっています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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