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テーマ:食べ物あれこれ(50336)
カテゴリ:食材
ブカティーニについていただいたコメントで、みんなブカティーニには苦労してるんだ、ということがよ~く分かりました。
日本人なら、初めてブカティーニを食べる時は、絶対、なんらかのハプニングが起きますよねー。 まだブカティーニを食べたことのないそこのあなた! 多分、この話はすぐに忘れちゃうでしょうが、初めてブカティーニを食べた時に、きっと、私が言っていることの意味が分かりますよー。 ふふふ・・・。 それにしても、これほどまでに食べにくい食べ物なのに、なぜイタリアでは、というか、中部と南イタリアでは、穴あきロングパスタが、ご当地パスタとして定着しているんでしょうか? そもそも、穴が開いた麺なんて、他の国には存在するんでしょうか?? いったい、穴あきロングパスタは、機械でどうやって作ってるんでしょうか??? うわーっ、凝り性の私には、はまったら抜け出せそうにない疑問が次から次に出てきました! この疑問が解決したら、トリビアの泉に投稿してみようかと、ちらっと考えたほどです。 私が普段参考にしている本の1つ、『LA GRANDE CUCINA REGIONALE ITALIANA』 Fernanda Gosetti著(絶版です)によると、ブカティーニはローマで生まれた麺とされています。 直径は約2.75mm。 ちなみにスパゲッティは1.65mm。 そして、新事実発見。 ブカティーニは、場所によってはペルチャテッリーニとも呼ばれるそうです。 これは、小さなペルチャテッリという意味です。 つまり、ペルチャテッリはブカティーニより太い穴あきロングパスタなんですねー。 直径は約4.6mmです。 さらに、もっと太いパスタも見つけました。 まず、メッザーニというパスタは、直径6.25mm。 名前だけは聞いたことのあるツィーティは、直径8mm。 そして極めつけは、ツィトーニ。 直径9.25mmです! いったい、どうやって食べるんじゃー! ペルチャテッリは、ナポリで生まれた麺です。 ナポリの方言では、「穴」、標準語では「ブーコ」のことを、「ペルトゥーゾ」と言うんだそうです。 それで、「穴があいた」という意味で「ペルチャート」と呼ばれ、そのうちに「ペルチャテッリ」となりました。 ツィーティというのは、ナポリの結婚披露宴で必ず出されていたことにちなんでつけられた名前です。 ナポリでは、披露宴に穴あきロングパスタのオーブン焼きを出す習慣があって、このパスタのことを「新婦のパスタ」と呼んでいました。 披露宴の料理の費用は新婦の親が持つ、という暗黙の了解があったからです。 「新婦」のナポリ語は、「ツィテッラ」。 ツィーティって、お嫁さん、ていう意味のパスタだったんですね。 それにしても、ウエディングドレスを着て穴あきロングパスタを食べるなんて、信じられなーい! ナポリ人は、パスタの食べ方が相当上手なんですねー。 ツィーティのような太い穴あき麺は、4つに折ってからゆでます。 最初から短くしたタイプも売られていますが、手で折ると断面に凹凸ができて、機械でスパっと切ったものより、ソースのからみがよいそうです。
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