成層圏オゾン層の破壊
地球温暖化に続いて、つぎは「成層圏オゾン層の破壊」です。¤成層圏オゾン層の破壊○オゾンの分解量が増加するとUV-Bの地上への到達率が増え、ひとの健康(皮膚がん、白内障など)や植物の成長に有害な影響を与える。○クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、や消化剤であるハロンなどが生産・使用され、これまでに大部分が大気中に放出されてきた。CFC等は化学的に安定で対流圏では分解されずに成層圏に到達して強い紫外線によって分解され、塩素原子、臭素原子を放出する。これらの原子によって大量のオゾンが連鎖的に分解される反応が起こる。○先進国での特定フロン、ハロン、四塩化炭素、1,1,1-トリクロロエタンの生産は全廃されており、HCFC,臭化メチルの生産規制、発展途上国における特定フロン等の生産量規制などが始まっている。○国際的な規制の結果、CFC-11などの大気中濃度は減少する傾向にあるが、HCFCの濃度は増加している。また、成層圏における塩素総量はピークに近づいているが、臭素量はいまだ増加している。