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カテゴリ:わくわく児童文学
現在アニメ化されている「レッドデータガール」の最終巻を読んだ。
○ストーリー 学園祭で陰陽師たちを退けた泉水子(いずみこ)は,〈判定者〉穂高に世界遺産候補者と認められる。それを不服とする陰陽師の高柳は,泉水子との再試合を望む。決着が付いたはずの候補者選びだが,クリスマスパーティの夜に学園は外部からの侵入を受ける。さらに泉水子の身柄が・・・ ----------- 進展が無い,出版が遅い,ということで,いつになったら先が見えるのか?いつになったら終わるのか?と疑問を抱かせたシリーズが終わった。 泉水子(いずみこ)も前の巻から明らかな成長を見せ,幼馴染の少年・深行(みゆき)とも,高校で出会った宗田姉弟とも仲良くしている。その輪が学園の中でより大きく広がり,彼らの将来の夢も見えてきた,というところなので,物語にはある程度の区切りが付いた,というところだ。 学園における決着については,なかなかイキな計らいということで,個人的には気に入っている。前の巻でポチになった高柳が,まだまだ元気なのには驚いたけど。 ----------- とは言え,学園祭のことだけで3巻から5巻までを費やしたのに,6巻だけで高柳との再戦,クリスマスパーティでのワイルドハント,そして更なるトラブルと3つも大きな事件が起きている。これは誰がどう考えても,これまでとは異なる展開スピードだ。 アニメ化にあたり,ストーリーを整理する必要があったのかとか,放映前に終わらせる必要があったのかとか,いろいろ勘ぐってしまう。 さらには学園での決着が付いたのに,すぐにそれより大きな敵の存在を匂わせてから終わる,というのは,セオリーとは言え,落ち着かない感じだ。 しばらく時間を置いてから第二部ってあるのだろうか? 最終巻であることを全く知らずに読んでいたので,だいぶ驚いた。 ----------- 唐突で取って付けたような印象というなら,ラストシーンがさらに上かも知れない。 女性読者はこれでいいのかも知れないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.11 23:32:46
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