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テーマ:楽器について♪(3626)
カテゴリ:ロック/ギター
多くの機種を発表してはいても、フェンダーの代表的モデルはテレキャスターとストラトキャスターです。
それぞれが違っているから別々の機種であるわけですが、「お互いのいいところを持ち寄っていいものを作ろう」という発想は自然に出てくるものなんでしょうか。1973年に発売されたテレキャスター・デラックスはテレキャスターのボディにストラトキャスターのネックがついたモデルです。 ボディ裏はストラトキャスターと同じように腹が当たる部分を削り落としたコンター加工が施されており、ストラトっぽい操作性が追求されています。 ピックアップはフェンダーとしては珍しいハムバッカーを2個搭載。このハムバッカーはギブソンのパテントが切れたことで全社が利用できるようになった構造ですが、ギブソンでの開発担当者セス・ラバーを招いて作らせたもので、テレキャスター・シンライン後期型、テレキャスター・カスタムにも採用されています。 ということで、このテレキャスター・デラックスという機種はテレキャスター、ストラトキャスターのみならずライバル社のギブソン、レス・ポールのいいところを取り入れようとした貪欲なモデルなのであります。 キャラクターがはっきりしないせいか特に愛用例もなく1981年で製造が終わってしまいました。フェンダーはフェンダーらしいから売れるということですかね。 現在は復刻版が入手可能です。 Fender MEX '72 Telecaster Deluxe Fender Japan TD75 WNT Fender USA FSR '72 Telecaster Deluxe Natural そうそう、同じフェンダーであってもテレキャスターに無改造でストラトキャスターのネックはつきません。ネックの端の形が違うので、ネックかボディを削らないと入りません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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