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カテゴリ:ロック/ギター
ギブソンのレス・ポールの運命は面白い。
発売後それなりに好評だったもののだんだんセールスが落ち込み、新しい機能やパーツを追加しても回復せず、伝説のサンバースト・レス・ポールに改良したけれどついに製造打ち切り。 ミュージック・シーンの変化から再登場を期待され復活したものの新機軸を追加してユーザーのニーズに応えられず(それでも売れた)、結局正確に1959年前後のスペックをトレースしたものの復刻が売れています。 時代に合わせてマイナーチェンジをすることは企業姿勢として当然です。ただしそれが時代を読み切れているかどうか。また読みすぎても古びるのが早く、未来に残るものになりません。 だいたい未来を見通すことなんてできるのでしょうか。 レス・ポールはノイズの少ない、サスティンを適度に得られるジャズ・ギターを作りたくてレス・ポールを開発したのです。それを他のミュージシャンが歪ませて使った時の音がみんなに気に入られて生き返ることができたのであって、当初の開発目的にはない使われ方をしているんです。 メーカーにできることは、まず新しいものを市場に出す。そしてミュージシャンに評価させる。それも10年くらい評価を待つ。 しかし売れなければメーカーとして存続できませんから、今売れるものを売る。 その間に復活の要求があったものを生き返らせる。 ・・・そんな余裕のある企業なんてどこにあるんでしょう(笑) ギブソン凄い。フェンダー凄い。 さて、ES-335も時代によってその顔と音を変えてきました。 発売からしばらくのドット・ポジションマークの時代は空間の少ないソリッドよりの音でした。だんだんセンターブロックが小さくなっていってアコースティック感が増えていきました。 これはどちらにもファンがいます。 そしてネックにメイプルを採用してまた音が変わります。 レス・ポールと同様に、1980年頃から原点回帰の要求が顕著になってきました。 まずルックスだけでもオリジナルに近づけようとして、ポジションマークをブロックからドットに変更して形も変えたのが「DOT」です。 しかしメイプル・ネックのままなのでヴィンテージ・トーンは出ません。 【中古エレキギター】◎【中古】GIBSON ギブソン / ES-335 DOT/VS 【梅田店 店頭中古品】 【送料無料】 今なら「ヴィンテージと違うからいらない」といった子供みたいな反応ではなく、この時期のギターにしかない音を純粋に評価してもらえるんじゃないでしょうか。それが「嫌い」であろうとも。 後にネックがマホガニーに戻され、復刻版全盛となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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