Numberのマリッチ
数日前、マリッチの移籍先がドイツのTSG Hoffenheimという3部リーグのチームに決まった、というニュースがありました。3部ではクロアチア代表に呼ばれる可能性は低いのかもしれないけれど、サポーターから愛される活躍をして、幸運なサッカー人生を送ることを祈ります。 昨日発売のNumberに、そのマリッチのインタビュー記事が掲載されている、と聞いたので、早速買ってきました。 とてもいい記事なので直接読むことをオススメするけど、ちょっとだけ引用して紹介します。 マリッチ自身も「僕は技術があるわけじゃない」とあっさり認めている。(略)脚にしろ、頭にしろ、彼のゴールは「気づいたら、そこにいた」というものばかり。エメルソンのような、目も眩むようなゴールは皆無に等しい。ボールを運べなければ、絶好の場所で待てばいいーー自らが手品師でも超人でもないことを認識する彼は、そのことに専心して厳しいプロの世界を生き抜いてきたのである。 プロに限らず、「自分の役割は何か」を見つけ、「それに専心できるかどうか」は、人にとっての大きな岐路だと思っています。見つけられない人、専心できない人が、実は多く、それは才能のあるなしよりずっと「人生を楽しめない要因」になっている場合が多いと思うんです。 仕事とかの「必要なこと」でもそうだし、ウラワのサポートなど「(世間から言えば)無駄なこと」でも、そこで自分ができることを見極め一生懸命やってみよう、と、この記事から、改めてそんなことを思わされました。 もちろん、できないことにチャレンジするってのも凄いのだけど、それは若者の特権だからね。 それからもう1カ所。 サポーターとして、こんなに嬉しい言葉はない。「僕はあることに気がついた。勝ち負けそのものよりも、サポーターが重視するのは、選手が応援する自分たちのために全力を尽くしたかどうかだとね。だから、僕は全力でプレーして、彼らと思いっきり歓喜を分かち合うんだ。もうひとつはね、レッズのサポーターが僕にとって本当に特別な存在だってこと。リーグ戦後の僕はぼろぼろに疲れきっていたんだけど、90分間休みなく応援してくれる彼らを見たら、疲れもぶっ飛んじゃうんだよね。歩きたいなって思っても、彼らに叱咤されると走らなきゃって気にさせられる。彼らにお尻を叩かれているようなものだよね。」 涙が出ました。 俺たちの声が、マリッチを走らせる。マリッチが走るから俺たちは声を上げる。これが俺たちウラワの力です。 マリッチが抜けた新シーズンも彼のこの言葉を忘れずに、俺たちのウラワに力を与えるサポートをしていきたい。 だから俺たちみんな、スタジアムでの役割を見つけて、それに専心しようぜ。 結構うまくまとまったかな?