こども「学問のすすめ」(児童書) / 齋藤孝:我々は福沢諭吉のいう平等について理念すら浸透できていない
こども「学問のすすめ」[本/雑誌] (児童書) / 齋藤孝/著これはショッキングなことなんですけれども…初っ端、第1の項目からすでに、人類がとん挫!我々は福沢諭吉のいう平等について理念すら浸透できていないのです。(´Д`;)「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」という、アレです。この本に出てくる「平等」は、学歴を例に説明。「お金がないと教育を受けられないなんておかしいよね」と書かれているのですが、目下、お金がないと大学に行けないことが当たり前すぎる社会です。ものすごい皮肉です。オオウ…。「平等」については、「法の下の平等」だったらしっくりくるんですけれどね。福沢諭吉の「学問のすゝめ」を平易にアレンジした本書でありますが、すらすらよめるだけに、社会に対するシニカルな態度に打ちのめされます。うはー。【内容情報】(「BOOK」データベースより)生きるための「背骨」を身につける。勉強、人生、人間関係、すべてが学べる日本最強の教育書。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 どうして勉強するんだろう(「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり/賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり ほか)/第2章 あなたの夢は何ですか(蟻の門人となるなかれ/一人にてこの日本国を維持するの気力を養ひ、 ほか)/第3章 まわりの人や、お金とのつきあい方(およそ人間に不徳の箇条多しといへども、/フランキリンいへることなり、 ほか)/第4章 日本で生きるってどういうことだろう(人に依頼する者は、必ず人を恐る。/独立の気力なき者は、国を思ふこと深切ならず ほか)【著者情報】(「BOOK」データベースより)齋藤孝(サイトウタカシ)1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)