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カテゴリ:京町家
リフォームもプロの仕事が終わりましたので、あとは私の仕事です。
一番の大仕事は、舞台裏の一つの部屋に押し込んであるモノの整理なのですが・・・その前に最優先して舞台裏が丸見えになっている部分の障子張りをせねばなりません。 準備したものは下の通りです。(大きい刷毛は使いませんでした) この障子張りをする為に、大工さんにフローリング工事した後の養生シートを残してもらっているので仕事はばっちりやり易く・・・・。 元の位置に仮に、はめてあった障子を外し床に置き・・・ 桟に糊を塗ったあと、巻物の障子紙を転がし・・・・ カットして糊が少し乾くまで立てかけて、次の障子にかかるといこと繰り返し・・・ 順調に3枚目に入った時・・・何気なく、無意識に手を突いたところがガラスの上。 バリッと音がしてこの有様です。 自業自得とはこのこと。 さて、どうしたものか???? 昔、紙のテープを貼って補修していたことを思い出しても、そんな恰好悪いこと出来ないし、ガラスを替えると1枚だけ違う模様になってしまうし・・・・万事休す!! ・・・と思ったのですが、ふと思いついたのです。 この部屋の別の面の障子の部分は1ルームにするため障子4枚を使わなくなったのです。 (他にも使わなくなったものが有って合計10枚の障子を使わないでただ置いておくことにしているのですが) その4枚はこの割れたガラスと同じ部屋のモノなので障子の大きさもガラスの模様も同じなのに気が付き・・・ お蔵入りしていた(従って洗っていない) 障子を取り出してきました。 左がその取り出してきた使わない障子なのですが、ガラスの部分を枠ごと外し・・・ 枠からガラスだけを取り出し、そのガラスを割れたガラスの障子から外した枠(右側) に入れ替えると・・・ 昔の建具職人さんの仕事は凄いです。ピッタリ収まったのです。 ・・・と言うことで使うアテのない障子1枚はガラスなしでお蔵入りになりましたが、ガラスを割ったと言う形跡は何も残らないことになり、我ながらメデタシメデタシの結末となりました。 お陰でこの状態だったものが・・・・ このようになりました。 ガラスを抜いた障子は、本来この写真を撮っている位置のものでした。 ガラスが割れると言うアクシデントがあったので、今日は4枚しか張れませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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