」=あ.゜た-し~「。
ねぇ 誰か あたしを抱きしめて
大丈夫だよって ゆって
ねぇ 誰か あたしを包み込んで
ぬくもりを 頂戴
助けて
あたしは叫ぶの
この抑えきれない何か言葉に出来ず涙になりとめどなく溢れてもさらに出てくる苦しくて形無くもたるく必死にもがく「あたし」を
けれど声にならずかすれて喉仏の奥がかすかに震えるだけ
これじゃぁ誰もあたしに気づいてくれないわ
だけど
ねぇ 誰か気づいてよ
この呻きを
内奥から枯渇しつつか細く洩れて深く深く緩く必死にもがく「あたし」を
幻聴でもいいわ
目を見開いても
何も見えない
幻覚でもいいのに
口を開いてみても
入ってくるのは乾いてるくせににんまりした二酸化炭素
酸素を頂戴
潤いを頂戴
口を歪めてみても
あああ
ぁ た シ
粉々になって
どこに行くの?
影なんて持ち合わせていないのに
風なんて吹いていないのに
消えてしまうわ
消えてしまうの
痛むから
全て 全て 痛むから
充血した眼球も
詰まってる脳味噌も
血の通った内臓も
細胞に組成される顔も
デオキシリボ核酸から成る爪も
もがいているのに
ねぇ
笑っちゃうわ