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テーマ:お墓参り(235)
カテゴリ:分類困難
結婚も独立もしていなかった姉が膵癌で亡くなってから2年が経ち、兄弟がいる間は法事もしておくか、と若干消極的であるが、妹と弟嫁を招いて勤めた。2年の間に妹の舅・姑が相次いで亡くなり、そちらの方の整理もしなくてはならなく、家や墓の処分をどうするか、思案中らしい。まあ主役はご亭主なので妹はその意向に沿って実行するだけだが。
70代になるとだいぶ先も見えてくる(気になる)。いつまで生きるか分かっていれば、優先順をつけて期限までにこなしていけば良いのだが、幸か不幸かそういうわけにはいかない。母のように95までも生きたら、まだ20年ばかりあって、健康に過ごせれば身の回りの整理やらできるだろうが。 そして姉の死後、その家財の片づけがなかなか進まない。妹の判断待ちみたいな物が増え、(本来関係ないはずではあるが)生活に不便を託っている訳でもないので夏は暑いのを、冬は寒いのを口実に先延ばしになっている。 我が家の墓は長男が引き継ぐつもりでいるが、まあ順に死ねばの話だ。娘は嫁いだが、先のご両親は実家の墓を処分したという。子供が二人になって、娘夫婦も何かと物入りになるのは目に見えている。墓も中々の出費だ。我が家の墓は直系しか入っていないが、この際縁者の希望者は一緒に入れてしまえばどうかと考えた。墓に想いのある人もあるだろうが、焼いた人骨をどこにでも放置するわけにはいかないから、いわば最終処分場が墓と言える。公認の骨のゴミ箱と言えるかも知れない。祖父の骨から入っているが、息子はそんな人を知らない。私が死んだら祖父を知るのは妹だけだ。死んでしまえば脳の活動が止まり、そこで人間は終わる。(こう父に言ってえらく機嫌を損ねたことがあり、以後あまり表に出していないが) 妹夫婦には子供がおらず、夫婦同い年なので平均的には妹が残る確率が高い。そうなると葬儀はどうする?うちの息子にでも頼んどこうかな、と冗談めかして妹は言ったが、実際墓を作ったって守りをする人が居なければ草林になるだけだ。ならば縁者一同放り込んでもいいんじゃないか? 墓参りをしながらこんな話を真面目にしなければならない年になった。私も海の散骨でいいかなと思っていた時もあるが、それもそれで骨と判断できないほどに粉砕する作業が必要になるそうだ。川原に土饅頭を作れた時代のほうが楽だったかも知れない。まさに水が流してくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年10月10日 23時14分21秒
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