カテゴリ:徒然草
憲法記念日によせての私の日記に、桜紫OKEIさんからメッセージをいただき、 以来、か~な~り考え込んでいる。 (鯉幟と日の丸が、同系列に置かれてあったので、深く考えすぎたとも思うけれど)。 「鯉幟と日の丸について」では、まだ、自分が論じられる段階におらず、 本日は鯉幟についてのみ、覚書として、記しておく。 ひとまず、共通認識ベースとして、 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の『 鯉幟 』 を。 ↑ ウィキペディア百科事典はじめ、その他の留意点 ● 大元の由来は、中国の正史、二十四史の一つである後漢書による故事から。 ● 滝のぼりを試みる魚たちのなかから、僅かな魚のみが登り切り、 竜に成ることができたことに因んで、鯉の滝登りを立身出世の象徴とする。 ● 江戸時代、武家では、男児が、「強くたくましく育つ」ことを祈り、 鎧兜、太刀、太鼓、武者人形、旗幟を飾っていた。 この、武家に対抗した町人は、最初、玄関前に幟や吹流しを立てて祝い、 厚紙で作った兜や人形、紙や布にかいた武者絵なども飾るようになり、 やがて、鯉幟が盛大に立てられるようになる。 ● 本来は真鯉(黒い鯉)のみ。 真鯉(まごい)と緋鯉(ひごい)の対で揚げるようになったのは明治時代。 昭和時代からは家族を表す物として子鯉(青い鯉)を添えた物が主流。 現在は、オレンジ等の子鯉も交え、4人家族、5人家族という設定も多い。 (オプションで、子鯉は買い足せる) ● 吹流しは、「五色」で、古代中国の「五行説」(ごぎょうせつ)に由来。 (木:青、火:赤、土:黄、金:白、水:黒) 神道の思想によるものではあるが、仏教でも五色は重要な意味を持っている。 鯉幟での五色の吹流しは、 幼子の無事な成長を願って「魔よけ」の意味で飾られ、矢車も同様な意味をもつ。 吹流しは「家を象徴」する、との説もある。 ● 戦後、多くの家庭は、あからさまに「立身出世」を願うものではなく、 男の子の誕生を喜び、元気に大きくなることを願って、 家族のもの(婚家・実家、、地域差あり)が購入し、立てる。 (追記) この地では、【本家の長男】誕生に際し、親類縁者がこぞって贈り、 如何に大きく数が多いか、が、「イエ」の権勢の象徴とされている。 ● 「当家に男の子が誕生しました。 どうぞお守り下さい」と 天の神様に伝え、 守っていただく意味があるとも伝えられる。 ● 一部のジェンダーフリー論者からの反発と、反批判 ・ 封建的な家制度を象徴している。 ・ 自治体のなかには、鯉幟で家庭内の身分を想起させないよう、 縦にではなく横につるすように指導したところもある。 ・ 石原都知事が都議会で、公人の立場で公式に反批判。 「伝統文化まで拒否する極端でグロテスクな主張」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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