単独の朝市は、完売で終了しました
11月11日(土)に、多摩の団地で、単独の朝市を開きました。
昨日、早川・真鶴から収穫してきたものです。
朝市は、午前9時から始めましたが。
左から、アケビ、かりん、おまけのみつば、試食用のミカン、
みかん40袋、そしてゆず、と秋の果物がならびました。
とても明るくてカラフルな出店となりました。
今回で、かりんとアケビについては、シーズン終了です。
当方の、これからの中心は、みかんです。
今日の朝市は、お昼過ぎに、
用意したすべての品を完売することが出来ました。
ところで、みかんといえば、最近の傾向ですが、ひたすら甘さが追及されています。
四国や九州から、甘い早生みかんがトラック便で運ばれてきます。
大東京のお店の大方は、それれらの南国の早生みかんが並べられています。
それは綺麗だし、甘くておいしいんですよ。
そうした中にあって、小田原早川・真鶴のみかんですが、
東京の市場には、どこにも見ることはできません。しかし、これは貴重なんですよ。
食べた方から、「昔ながらのみかんだ」との感想を聞くんですが。
そうなんです、これが1970年頃までは全国に一般的に出ていました。
その味は、南国産の早生みかんとひと味違っていて、単純な甘さではないんです。
酸味が少し残る中に、甘さが浮き立ってくるという、刺激的な味なんです。
それが特徴なんです。
南の方面は、収穫が早いうちに採れる、高い糖度のみかんということで、
わざわざ木を植え替えまでして、そうした早生みかん一色にしちゃったんですね。
それが、みかん競争での、時代の傾向だったんです。
しかし、早生みかんというのは、果皮が薄くて傷みやすい、
収穫してから時間をおくと、味が淡白な甘さ変わっちゃうんですね。
そうしたみかん社会の一般傾向の中で、真鶴・早川みかんですが、今、光りだしています。
酸っぱい中に(酸味の中に)甘さが引き立っているという、絶妙な刺激的な味なんです。
もちろん、全部のみかんがそうだというわけではなくて、
完熟しているもので、なおかつ新鮮なものが、そうした味がするんです。
私などが、追及しているのはその味なんですね。
それを提供することをめざしているんです。
みかんには摘果して大きさをそろえる作業がありますが、
遠距離農夫の当方には、その摘果をしている時間はありませんから、
大きさについては、小粒みかんもあるし、大きいのもあり、全体が不ぞろいなんですが、
それぞれのみかんには、すべてに、それぞれの味の個性があります。
いちいち試食することはできませんから、
それを目でみただけで、だいたいの味を見分けれるようになったら、
そうなったら、たいしたものです。
みかん愛好者の中でも、そこまでいけば、それこそ通なんですが。
もっか、その勘を修行しているところです。
ということで、今季も、出荷作業が始まりました。
誰はばかることなく、名だたる産地にもちっとも引け目など感ずることもなく、
早川・真鶴の温州みかんの美味しさを提供していきます。
これから、少なく、とも年内いっぱいは、温州みかんを提供していきます。
「甘酸っぱいみかんだよ! 昔ながらのみかんの味を、めしあがれ」と。
もちろん、みかんは年内で終わりではなく、年を越して来年になってもつづきます。
近頃では、様々な種類の柑橘類が、収穫時期が多少ずれた多彩な柑橘が栽培されています。
レモンもキンカンも、清見も伊予柑も、湘南ゴールドも、日向夏も甘夏も、
早川のみかん園が協力してくれるおかげで、真鶴よりはるかに多彩なんです。
それぞれのシーズンに、旬の美味しい柑橘を提供していくつもりです。
まぁ、これが道楽みかん農夫ならでわの商法なんですね。