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みかんの木を育てる-四季の変化

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はなたちばな3385

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2019年10月07日
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​新版『資本論』の学習(その3)序言・後書について​

当方は、フォイエルバッハじゃありませんが、団地とみかん畑にこもる隠遁生活ですが。
インターネットのおかげで、この学習は少しですが交歓がすすみだしています。
今回で、6つの序文・後書を終えるようにします。



あらためて、とくに初版の序言と第二版のあと書ですが、重要なことを再認識しています。
マルクスは、そこで研究の基本になった方法の問題を紹介しているからです。

1859年『経済学批判』の時も「序言」をそえて、経済学研究にいたる歩みに、研究の導きとなった唯物論的歴史観について紹介していました。今回の場合も同じ方法の問題を、1867年の初版、1873年の後書のそれぞれで紹介しているんですが、その紹介の仕方が独特なんですね。
大著『資本論』の、全体を通して導きとなっている方法の問題です。


前回もその中の2か所を紹介しましたが、
今回もそれに加えて、いくつか紹介させていただきます。

〔初版序言〕1、今の資本主義社会にとって、労働生産物の商品、商品の価値形態が細胞になっていて、人の抽象力でもって単純な形態から豊かで複雑な形態まで研究しなければならないし、その結果を示したものだと。
2、資本主義的生産の自然諸法則から生ずる敵対の大きい小さいの問題ではなく、問題はこれらの諸法則が鉄の必然性をもって貫徹する傾向が問題なんだと。

〔第二版のあと書〕3、資本主義的生産が現実になったドイツでは、ブルジョア的視野の中では物事にとらわれない研究が許されなくなっている。経済学がブルジョア的である限り、資本主義的秩序を社会的生産の歴史的に一時的な発展段階ととらえないで、反対に絶対的で究極的なものとしてとらえようとするようになる。経済学が科学でありうるのは階級闘争がまだ潜在的であるか、個別現象として現れている間に過ぎない。
4、叙述の仕方と研究の仕方は区別しなければならない。研究は素材を詳細にわがものとし、素材の発展諸形態を分析し、それらの発展諸形態の内的なつながりを探りださなければならない。この仕事を仕上げてのちに、はじめて現実の運動をそれにふさわしく叙述することができる。これが成功して、素材の生命が観念的に反映されれば・・。

これらはじつに示唆に富んでいるでしょう。
実際にマルクスはこうした方法を意識的に駆使しているわけですね。
本論の個々の見解を学ぶこともさることながら、こうして使われている方法についても学ぶ必要があるということです。
これらは、これから『資本論』の本論の中で、さまざまに確かめていくことがらなわけですが。

もう一つ、今回紹介したい一冊があります。
宮川實著『河上肇 その人と思想』(学習の友社 1979年刊 700円)です。

以前に大内兵衛著『経済学五十年』上下(東京大学出版会)を紹介しましたが、日本にマルクス経済学がどの様に広がってきたのか。ある見方からすれば、若い人たちがなぜマルクスの思想、経済学に引かれたのか、惹かれるのか。そうした魅力が出ていると思うんです。それぞれ癖はあっても、日本における国民的な宝であり、知的な遺産でもありますから、大事にしたいですね。
この大河の流れを、戦前の厳しい弾圧の中でも、科学の学術を大事に守ってきた流れを、もちろんすべてがすべて正しいわけではないでしょうが、正確に業績を評価して、分かち合っていきたいものですね。


私などの若いころ(1967年頃)、そこは関東のまったくの片田舎でしたが、そんなところでも、どうしたわけか、本能的だったといってもいいかもしれません。ほとんどニュースや情報などもなかったはずなのに、どうしてなのか、ひきつけるものをもっていたんですね。
そうした漠然とした思いというのは、その時は報われませんでしたが。
いまは、当時と比べて、はるかに大きな発信力があり、素人でも素人なりにマルクス経済学の魅力を語れる力をもっているわけですから。それが若い人たちに届いたら最高なんですが。






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Last updated  2019年10月07日 00時06分37秒
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