いよいよ湘南ゴールドの季節
小田原のみかん園では、ネーブルの販売が終了します。
続いて、3月の後半からは湘南ゴールドの販売が始まります。
湘南ゴールドは、もともとゴールデンオレンジという原種があったんですが、
それを改良して、神奈川県の特産品にしたものです。
小田原・早川の石垣山の販売所には、すでに店頭に並べられていました。
湘南ゴールドは、この時期の柑橘として、とてもジューシーで香りがいいんです。
私なども東京・多摩の朝市に、この数年間に少量ですが、並べてきました。
消費者の中には『湘南ゴールドは、まだ出てこないの?』と、
楽しみにしている方もいるんですが。
全体としては、まだまだなじみが薄く、
『それは何なの?』『美味しいの?』などと問いかけてくる方も多々あります。
3月後半からの販売のそなえて、価格をリサーチしてきました。
産地の早川では、500グラム・8個入りの袋で350円の値段がついていました。
私などは、なるべくそれよりも少し安く出そうと思っていますが、
生産農家の人たちには、一年間の勤労がかかっていますから、暮らしがかかってますから、
いくら道楽農夫であっても、価格破壊のダンピングするわけにはいきません。
そこが、スミス-リカード-マルクスの労働価値説を念頭におきつつ、
妥当な価格を設定しようとして、値付けを探る段階に来ているわけです。
この時期の柑橘類は、お腹をすかしたヒヨドリたちに狙われます。
これは、当方の市民園の湘南ゴールドの木ですが、
手前の方にある甘夏は果皮が厚いので、さすがのヒヨドリも手を出すことはないんですが、
湘南ゴールドの木には、防鳥ネットをかぶせておきました。
そうしないと、ヒヨドリが必ず食い荒らしにやってくるんですね。
後ろの方にある木の高枝から、いつも様子をうかがっているんです。
人がいないと緑のネットの中に入ろうとしてやってきます。
当方が近くに行くと、高枝の方に避難していきます。
12月の温州みかんの時は、高木から数十羽が襲来してきました。
なにもヒヨドリの餌をつくってるわけではないので、その恨みつらみもあって、
この間に高枝のある雑木林を伐採し、木を減らしてやりました。
これによりみかん園の果実と高枝の木との間ですが、
以前は直下にあったんですが、今はだいぶ遠く離れるようになりました。
それでも、ヒヨドリの執念は相当なもので、防鳥ネットの中に潜り込んでばたばたやってます。
もしもネットがなかったら、悲惨な状態になっていたと思いますが、
いよいよ、この争奪戦も最終段階、収穫の段階がやってきたということです。
おそらく3月22日の週から、多摩の団地でも湘南ゴールドを並べれると思います。