山添拓議員の参院予算委での追及について
国会で国葬問題や統一協会、暮らしの問題が議論されていますが。
10月20日の参議院予算委員会で、共産党・山添拓議員がすばらしい追及をしましたよ。
とかく国会中継は、仕事をしている国民にとって、もらりくらりとした無縁の問答が続いたりして、付き合いきれない面があるんですが。
この山添議員の質問は素晴らしかったですよ。
最初はテレビニュースでチラッと見たと思うんですが。
10月21日付の「しんぶん赤旗」が、かなり詳しく紹介してくれました。
しかし、問題はそれをヒントにして、国会の政治をつかむ、ということです。
国会の質疑というのは、質問に対して首相や閣僚の答弁と思うのは、まともに答えないじゃないですか。
いかにももっともそうな、耳にやさしい形式論で、口上で知らぬ川の半兵衛を決め込みますから。
まともに付き合っていると、時間の無駄だといった感覚にさせられてしまいます。
ところが、今回は違いました。
最初、一般の新聞で見たんです。
この日の予算委員会は12名の人が質問していました。
山添議員だって1時間余の質疑ですが、一般の新聞では四問四答で紹介されてました。
一般の新聞では、誰が質問して、どんなことを質問したか、せいぜいその位しか分からないんですね。
それでもそれは貴重なんですが、しかしこれじゃぁ実際の論戦は分かりませんよね。
一、私の場合ですが、まず、注目される質疑を選びます。
共産党の場合には、翌日の「しんぶん赤旗」で詳細を知ることが出来ます。
今回の場合も、10月21日付で、2ページを使って「論戦ハイライト」として紹介されてました。
これは、「しんぶん赤旗」ならではのもので、質疑の要点を理解する上で、たいへん大事なんですよ。
今回も、それに目をとおしたんです。
私の場合は、ここからが努力なんです。
新聞からは重要な点は活字にして読めるようにしくれてますが、
それはあくまで大事な点であり、要点だと思います。
生きたやりとりがどうであったかということは、また別にあると思うんです。
二、今はインターネットの時代ですが、
国会の参議院の質疑もインターネットで見ることが出来ます。
参議院インターネット審議中継 (sangiin.go.jp)
これで、10月20日の参議院予算委員会での山添拓議員の質疑も視聴できるんですね。
この生のやりとりですが、素直さとか、誠実さとは、大よそかけ離れた問答なんですね。
ただ漫然と画面を見ていただけじゃぁ、のらりくらりの答弁で、ちっともわからないんです。
三、私の場合、この二つを結びつけるんです。
山添議員の質問・追及の要点や、それに対する首相答弁の、議事録の要点が「しんぶん赤旗」の「論戦ハイライト」です。
これを横において、実際の質疑の録画をみる、との方法です。
そうすると、実際の質疑のもっている問題が見えてくるんです。
いつもこうした条件が整うわけではないんですが、
ここは大事だと思った場合には、この方法を取るようにしています。
四、今回の場合に、それで見えてくることですが。
統一教会問題で、岸田首相は世論に押されて、当初のおごった逃げから軌道修正しています。
しかし不正をただす措置を、やっているとのかっこをつけるだけで問題を先送りにしています。
二言目には「事実把握を積み重ねてから」の口上で、「調査」するで逃げてます。
しかし「調査」といっても、自民党議員からの自主申告されたものを集めるだけで、能動的に調査するものじゃないんです。だから山際大臣のように、あとからあとから問題が出てくるんですね。
安倍元首相と協会とのかかわりについても、「こころの中の問題だから」亡くなった人の心の中はわからないからとの口上で逃げてるんです。
しかし、追及された中で、次のような言葉も出るんです「(被害者の存在が)さまざまな形で政府に情報として入っていた。放置したことは、深刻に受け止めなければならない」と反省らしきこともいうんですが、しかし質問権などのちょうさをしてからと。
もう加害者としての尻尾はとかまれてるんですよ。新たな事実が分かれば追加すればいいんです。
それを「調査の結果を待ってから、それから判断する」なんて、太平天国の様なでかわそうとしているんです。
これじゃぁ、いつまでたっても、襟を正そうとしない、正そうとする気がない、ということですね。
この政治の問題が、国民に見えてきたら、政治は変わるんですが、
この国会論戦の真相ですが、はやく明らかにしたいものですね。