310774 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

さかえ古書店

さかえ古書店

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

お気に入りブログ

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

鷺のお母さん New! manmaru2897さん

南京錠が磁石で開錠… 保険の異端児・オサメさん

自宅の1km先にク… デコちゃん6902さん

ハープエンターテイ… 47弦の詩人さん

カレンダー

ニューストピックス

カテゴリ

カテゴリ未分類

(2)

(82)

(21)

(26)

(50)

ブログ

(5)

オークション

(162)

お馬

(0)

いわき

(3)

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

購入履歴

お買いものレビューがまだ書かれていません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2006年12月18日
XML
カテゴリ:
■気になる本  - 国立国会図書館のしごと - 
---------------------------------------------------------

 平成18年2月21日に、自由民主党行政改革推進本部は、
同本部がまとめた国会事務局等改革に関する提言を衆参両院議長に
申し入れました。
(提言内容 PDFで8ページ)
http://www.jimin.jp/jimin/gyo/katsudou/h18/180210.pdf

 このなかで、国立国会図書館、憲政記念館の独立法人化も
折り込まれております。

 このPDFページには、平成18年度より10年間で公務員の
純減20%を提言しております。そのため、行われるのは
「民営化」です。民間にできるものは民間に任せるというのは
狙いとしてはいいのですが、その結果、どのようになるのかと
いうことも踏まえないといけません。


 いま、郵便局の窓口には、A5版のパンフレットが置かれて
いますが、その文言は次の通りです。

-----
 平成19年10月1日、日本郵政公社は、
持株会社(日本郵政株式会社)と
4つの事業会社(郵便局株式会社、郵便事業株式会社、
郵便貯金銀行、郵便保険会社)に民営・分社化する
こととなりました。
 事業ごとに分社化はしますが、郵便局の窓口では今までと
同様に郵便・貯金・保険のサービスを提供し、お客さまには
民営化後もこれまでと変わらず、郵便局をご利用いただけます。
 民営・分社化いたしましても、郵便局は今までどおり、地域
の皆さまとともに歩んでまいります。そして、民営化の利点
を生かし、これまで以上に地域の皆さまのお役に立てるよう、
努力してまいりたいと存じます。
どうぞ引き続き郵便局をご利用いただきますよう、よろしく
お願い申し土げます。
----
 
 いま、郵便事業は、不便なことが起きております。
自宅の近くにあるポストは、1日5回の集配時間が、2回に
減らされ、ご丁寧にも、「集配時間が過ぎた場合には、
○○のポストは、18時30分頃集配します。」と
貼られております。○○のポストは、近くの郵便局よりも
遠い、スーパーの入り口にあるポストなのです。


 話をもどします。こういうサービスの低下がなされるという
ことは、明白な事実です。また、民営化していけない組織も
あります。それが、冒頭の国立国会図書館なのです。
(私は、郵便事業を民営化するものではないと思います。
保険や金融関係はかまいませんが)

 そもそも国立国会図書館は、昭和23年6月、「真理が
われらを自由にする」という理念のもとに開設したと
著者はいいます。1948年開設ですから、今年で58年
です。もうすぐ、60年になります。

 この国立国会図書館は、国立国会図書館法(昭和23年
2月9日法律第5号)で定められています。
(参考)国立国会図書館法(昭和23年2月9日法律第5号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO005.html

 この法律の第2条に、設立目的が規定されております。
「国立国会図書館は、図書及びその他の図書館資料を蒐集し、
国会議員の職務の遂行に資するとともに、行政及び司法の
各部門に対し、更に日本国民に対し、この法律に規定する
図書館奉仕を提供することを目的とする。」とあります。

 重ねていいます。国立国会図書館は、立法・行政監視を
行う国会が、その機能を十全に果たすために必要な
補佐機関(立法補佐機関)として設立されたものである
と著者はいいます。勿論、国民も自由に利用できる
ものではあります。

 「国立国会図書館のしごと」(国立国会図書館編著書、
発行 日外アソシエーツ株式会社、発売 紀伊国屋書店、
1997年7月第1刷発行)を読んでいます。

 この本は、広報誌の連載コラムを編集しなおして本と
したものだそうです。そのため、中学生からでも読める
内容になっております。そして、国立国会図書館の仕事の
内容をわかりやすく説明してくれております。

 国内刊行物の収集(自費出版書籍も納本義務があります。)
や、海外の刊行物の国際交換(日本の官庁出版物を送り、
海外からも無償で送ってもらう)であったり、収集に対する
努力は、大変なものです。

 また、収集した書籍、雑誌、新聞等は、廃棄できないので
数10年毎に、書庫を新設していかないといけない状況とか。
 地方の図書館(市町村)は、設置スペースを拡大するわけ
にもいかないので、廃棄処分(払い下げ)をしているのが実情
です。
 国立国会図書館は、1986年(昭和61年)に同じ敷地内
に新館を建設しました。

 国立国会図書館には、約850名のスタッフがいるそうです。
そして、そのうちの150名を越える方が、調査の仕事を
専門に行っています。
 何の調査?。

 それは、国政について審議する国会議員の依頼に基づいて
調査する仕事なのです。国会議員さんは、どのくらい、この
調査を利用しているものなのでしょうか。議員毎のランクを
つけてくれれば、選挙の時の参考にするのですが・・・。

 国立国会図書館にいくと、書籍がずらりと並んでいません。
フツーの図書館でしたら、書棚に沢山の書籍があるのですが、
国立国会図書館は、開架式ではなく、閉架式を採用して
います。カウンターに閲覧したい本を指定して申し込むと
専門のスタッフが書庫から本を探してきます。

 20歳以上の方であれば誰でも、国立国会図書館に出向き、
資料を閲覧したり、コピーを入手することができます。
ただ、学生さんは、身分証明書で年齢をチェックされる
ことがあります。

 遠方の方は、近くの図書館を通してサービスもうけられますが
利用者を登録することで、「国立国会図書館蔵書検索・
申込システム」(NDL-OPAC)を利用できます。

(参考)国立国会図書館の役割について
http://www.ndl.go.jp/jp/role/data_01.html


 私も、利用者登録を過去にさせて頂きました。
この際、登録してみようかな という方は、こちらからどうぞ。

(参考)登録利用者制度
http://www.ndl.go.jp/jp/information/guide.html


勿論、無料ですし、「登録利用者カード」が配布されますと
次の便利なことができます。

1.郵送複写サービス
(あらかじめ複写箇所を特定できる場合に限ります)
当館に来館することなく、ご自宅や職場からインターネットに
より複写を申し込むことができます。

2.閲覧予約
(関西館へ来館し、関西館所蔵資料を閲覧する場合のみ)
関西館をご利用の場合、同館所蔵資料の閲覧を予約することが
できます。
#1 関西館来館前に、インターネットにより閲覧を予約する
 ことができます。
#2 関西館内のオンライン目録で、次回来館時に閲覧する
 資料を予約することができます。

3.入館手続きの簡素化
 登録利用者の方は、登録利用者カードの読込と
パスワード入力だけで、館内利用カードの発行が可能です。
(未登録の利用者の場合、館内利用カード発行には、
氏名・住所等の入力が必要です。)


さて、民営化については、内部の方がホームページで
述べています。こちらは参考になります。
 国立国会図書館総務部司書監 戸澤幾子氏がホームページ
にて、民営化の問題を取り上げています。
http://www.ndl.go.jp/jp/role/data_04.html


 民営化になった場合、国家の重要な書類の保存に支障が
きたしたり、利用する上で手数料が徴収されたり等
独自で運営(利益を計上)する方法を考えなければなりません。
とすると、収集にも影響し、市町村の図書館のような
ものになってしまうのを、憂います。

 国家の所蔵する図書を管理・運営していくのは、民間に
任せていいのでしょうか。そうでなくても、こちらの図書館
でもそうなんですが、図書を借りたら、ボールペンで線が
引いてあったり、カラーペンでマーキングされたりして
います。(図書館によっては、切り抜きやページそのまま
剥がされたりしているようです。)
 民営化になってしまったら、大事な文化的資産である
図書が傷むのを憂います。本が大好きな私にとっては、
一大事でもあります。


(12月18日)

 国立国会図書館のしごと
  国立国会図書館編
  紀伊国屋書店





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月18日 09時53分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[意] カテゴリの最新記事


サイド自由欄

さかえの選書















プロフィール

さ か え

さ か え

コメント新着

坂東太郎G@ 小泉武夫 今回こちらのtitleです。 もしよろしかっ…
背番号のないエース0829@ 第二次世界大戦 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
さ か え@ 「属国・日本論」の序章となった本 「決然たる政治学への道」(JANコード:9…
さ か え@ 湯武放伐論 2 P76の「湯武放伐論」についてです。「四書…
さ か え@ 湯武放伐論 1 4月22日の20km警戒区域指定から1ヶ月がた…

© Rakuten Group, Inc.