310424 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

さかえ古書店

さかえ古書店

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

お気に入りブログ

福井県の足羽川ダム… New! デコちゃん6902さん

ブラックライトで見… New! 保険の異端児・オサメさん

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

アライグマ? New! manmaru2897さん

ハープエンターテイ… 47弦の詩人さん

カレンダー

ニューストピックス

カテゴリ

カテゴリ未分類

(2)

(82)

(21)

(26)

(50)

ブログ

(5)

オークション

(162)

お馬

(0)

いわき

(3)

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

購入履歴

お買いものレビューがまだ書かれていません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2008年05月12日
XML
カテゴリ:
■気になる本  - 「持たない!」生き方 -
-------------------------------------------------------

 どうも、いまの世の中は、レッテルで一括りにするのが
目に付き過ぎますね。

 例えば、「勝ち組、負け組」、「ニート」、そして
極めつけは、「高齢者」。

 そもそも高齢者自体の定義が法律でバラバラなのに
75歳で区切ってしまった「後期高齢者医療保険制度」。
その裏では障害者への酷い仕打ちとなっております。

(参考)高齢者の喪失体験と再生


 しかも、学者の間でも、高齢期の年齢定義がバラバラで
あり、曖昧であります。

 また、「前期」と「後期」に分けている学者もいますし、
「前期」と「後期」との間に「中期」を入れている方も
います。

 はっきりいって、一人一人、それぞれの高齢があるのだから
年齢で一律に取り決めることはできないのです。

 いいえ、成人年齢が20歳以上と規定されているでしょう。
それと同じでは? と思うかもしれませんが、人生の最初の
期間と後期の期間は、その人達によって重みは違います。

 20歳以上が成人としたのは、若く、エネルギーがあり、
知識獲得意識も高く、肉体的、精神的に強靱になっていく過程
です。(ほぼ、健常者であればどなたでも)

ところが、高齢者は、逆にそれらを喪失していく期間
なのです。その喪失体験も、一人一人違うものなのです。


 5月8日のZAKZAK(産経グループ系列ネット記事)
では、かつて自民党に在籍し、自らも車いす生活を
送っている八代英太元郵政相(70)のコメントを
伝えています。
----------引用----------------------------------
 「自公与党は人間を分別ゴミのように差別するのか。
こんな冷たい政治は見たことがない」

 「障害者になりたくてなった人はいない。健常者もいつ
病気やケガで障害を持つか分からない。だから、
国は互いに支え合い助け合う社会を目指してきた。ところが、
この制度は【弱った木には水をやらない】
【社会的生産性の低い者に縛りをかける】というもの。
血も涙もない」

 「役人が(財政面から)こういう制度を考えても、
政治家は【国民のため】という視点で、財源や制度を
練り直して素晴らしい花を咲かせるのが仕事。
59兆円の道路財源は死守しながら、高齢者や障害者の
医療費は切るのか。私が自民党にいたら、こんなひど
い制度は成立させなかった」

 「国民の後期高齢者医療制度への怒りはすごい。
反省して廃止するならいいが、できないなら政権の座から
引きずり降ろされるだろう」
------------引用おわり------------------------


 はっきり言えることが一つあります。
あの綾小路キミマロがいっている次の言霊、
「80歳のおばぁちゃんをつくるのに、80年もかかるのです!」
が、高齢者を尊重する言葉としか、聞こえてこないのです。
(漫談ですから少し苦笑いをしましたが)

 私が国家行政の長(内閣総理大臣)であったならば、
(万に一つもありえないと思うのですが・・・)まっさきに
75歳以上の高齢者、65歳以上の障害者に、■■褒章なんて
さしあげて、いままでの人生に報いたいくらいです。


 昔、日経新聞を講読していたとき、編集コラムに、
ある文章が紹介され、その著者名から、その本を探して
購入したことを思い出しました。

「人生山河ここにあり」(佐々木将人著、マネジメント社出版)
より引用します。 
-------------------------------------------
 目は二つで、鼻一ッ。
 足で歩いて、手で掴み、尻でもの言う人はない。
 立って半畳、寝て一畳、ふとんの良し悪しも、寝るまでのこと。
寝てしまえば、駅のホームのベンチさえ、宇宙の褥(しとね)と
なりにけり。
 着る物は、せいぜい着ても一着。
 御飯はせいぜい二杯か三杯。
 「寝だめ」「食いだめ」「着だめ」も出来ず。
 厠の姿は皆同じ。
 泣いて暮らすも、笑うて住むも同じこの世の浮世、なり。
-------------------------------------------------



 いま、【「持たない!」生き方 気楽でシンプルな人生のススメ】
(著者 米山公啓 著、出版社 大和書房、発行年月 2005年11月)
を読んでいます。

 著者のプロフィールは、巻末によりますと次の通りです。

米山 公啓(ヨネヤマ キミヒロ)
 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士。専門は神経内科。
聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。
米山病院での診療を続けながら、医療エッセイ、医学ミステリー、
医学実用書など、医療・医学に関する幅広いジャンルで精力的な
活動をし、その著作は140冊を超える


 著者は医療の専門家なのに、哲学的な、肩に力を入れない
生き方を提案しています。
 仕事上の経験からきているのではないかな と思います。
そう、物欲をすてろ といっているのです。

 その背景は、「いかに生きても最後は一人」ということに
つきると思うのです。結婚して長年連れ添っても、同時に
天に召し抱えられるというのはほとんどないので、残るは
一人だ ということです。

 そして、捨て去る勇気が必要だ とはじめにで述べています。
古い記憶も捨て去って新しい記憶が入る空間ができるのだと。

 大きな家も、持たない。
 老後の引っ越しはしない。
 好きなものを食べる。
 新しいものに挑戦する。
 病気は自慢しない。
 余分な金は持たない。

 なんと気分が楽になることでしょう。

 長生きの秘訣は、いかにストレスを失くすか に限るようです。
このような政策をしなくてはなりません。
 
 食のストレス(歯が健康でないので、食べられる物も限られる?)
 性のストレス(頻尿、膀胱肥大、お漏らし等)
 人のストレス(若い人達と会話ができない、カタカナが苦手)
 力のストレス(昔は持てたのに、頭と身体の老化の速度違い)
 知のストレス(いま言ったことをすぐ忘れる、新規の気力が萎える)
などなど、もっと沢山あります。

 これから定年を迎える方々に、著者はこういっています。
「定年は自由への入り口である。」と。

 新しい自分を探すには、もってこいの本であります。
勿論、いまの若い人にとっても。

(5月7日)


「持たない!」生き方





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年05月12日 11時10分16秒
コメント(2) | コメントを書く
[心] カテゴリの最新記事


サイド自由欄

さかえの選書















プロフィール

さ か え

さ か え

コメント新着

坂東太郎G@ 小泉武夫 今回こちらのtitleです。 もしよろしかっ…
背番号のないエース0829@ 第二次世界大戦 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
さ か え@ 「属国・日本論」の序章となった本 「決然たる政治学への道」(JANコード:9…
さ か え@ 湯武放伐論 2 P76の「湯武放伐論」についてです。「四書…
さ か え@ 湯武放伐論 1 4月22日の20km警戒区域指定から1ヶ月がた…

© Rakuten Group, Inc.