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キリスト教といえば人類の3分の1が信徒である、世界最大規模の宗教です。
我が国でもクリスマスを祝ったり教会で結婚式を挙げたりして、なじみが深いと言えるでしょう。 ですがキリスト教はどのような宗教なのか、きちんと理解している人も少ないでしょう。 本書はキリスト教の成り立ちと現代に至るまでの歴史から、キリスト教を理解するための一冊です。 【中古】 図解 これだけは知っておきたいキリスト教 /山我哲雄【著】 【中古】afb 【歴史が分かれば流れも分かる】 本書を読んでみて、やはり歴史を学ぶのは大事だなと感じました。 一口にキリスト教と言っても多くの宗派があるなと思っていましたが、ローマ帝国の東西分裂などの歴史的な背景が関わっていたことが分かりました。 また支配階級にとって都合の悪かったキリスト教は、しばしば迫害の対象となってきました。 そうした苦難を耐え忍び、逆に皇帝よりも教皇の方が権力を持った時代もありました。 一方で魔女狩りや異端審問、十字軍遠征など、人類の黒歴史にも関係してきた一面があります。 キリスト教に限らず、近年の戦争でも政治的理由を覆い隠す材料として、宗教はしばしば利用されてきました。 【生活に根ざしたキリスト教】 世界で最も売れている本は聖書なのだそうです。 数千年に渡って評価され続けたベストセラーと言えるでしょう。 風雪に耐えるという言葉がありますが、キリスト教の歴史もまさにそうであったように感じました。 当時巨大勢力だったユダヤ教圏や未開の地アジア圏に対する命懸けの布教活動は相当の覚悟であったと思います。 権力者による迫害を耐え忍び、政治的混乱に乗じて皇帝を凌ぐ発言力を手にしたこともありました。 科学の発展に伴い、合理的な視点に耐えうる教義の解釈が繰り返し行われました。 さらには自殺、死刑、人工中絶、同性愛、環境問題といった、近年話題になっているテーマにどう答えるかという課題にも直面しています。 苦難を耐え忍ぶ堅固な忍耐強さと、時代の流れを取り込む懐の深さを併せ持つからこそ、世界最大クラスの宗教となったのではないかと思います。 知ってるようで知らないキリスト教。その基礎を知る一冊として手にとってみてはいかがでしょうか。 【中古】 図解 これだけは知っておきたいキリスト教 /山我哲雄【著】 【中古】afb よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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