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カテゴリ:本・書籍
恐い間取りを読みました。
【中古】恐い間取り / 松原タニシ 【バラエティ豊かな一冊】 本書は事故物件住みます芸人である松原タニシさんが今まで住んだ事故物件と、そこで起こったできごとについての記録です。 恐い話ではあるのですが所々笑えてしまうのは、直接体験した人ならではの率直な感想やツッコミだからなのかもしれません。 読む前はタニシさんの体験談が延々書いてあるのかと思っていたのですが、他にも内容が盛りだくさんでした。 住むには至っていないけれど気になっている物件を集めた「事故物件間取りギャラリー」が面白かったです。 「どこからでも死ねる部屋」とか「住む前に死ぬ部屋」とか、これまたすごそうな物件が掲載されています。 他にもタニシさんが見聞きした事故物件にまつわる話を集めた章や、土地(心霊スポット)の章もあります。 タニシさんは事故物件に住むだけでなく、心霊スポット巡りもしているようです。 ここでもそうした活動の一端を見ることができます。 【死を見つめることは生を見つめること】 タニシさんは前書きで、死を身近に感じる事故物件に住むことで、奇しくも生きるということについて考えさせられたと述べています。 最初は芸人としての話題作りのため事故物件に住んだのでしょうが、それが生を考えるきっかけになったというのが何とも言えない縁を感じました。 また、タニシさんは特殊清掃のアルバイトをさせてもらったことがあるそうです。 大量のゴミに酷い臭い、小麦粉をふいたように湧く蛆虫、さらには運びきれなかったご遺体の一部等、かなり過酷な仕事であるようです。 さらに最後には奇妙なできごとが起こりますが、それも少し寂しさを感じました。 ちなみに孤独死のご遺体は警察が持っていきますが、持っていけなかったもの(剥がれ落ちた体の一部など)は燃えるゴミとして扱われるそうです。 事故物件が生まれる原因は事故や事件、自殺によるものもありますが、最近は孤独死によるものが多いそうです。 高齢化社会である我が国において、孤独死はより身近なものになっているのかもしれません。 タニシさんの事故物件に対する姿勢は、むやみに怖がるでもなく茶化すでもなく、静かで真摯なものを感じます。 怪談に関わると「色々ある」ことがありますが、これからも生と死に向き合ってもらいたいと思いました。 【関連作品】 事故物件怪談 恐い間取り2 [ 松原 タニシ ] 恐い間取りの続編です。 発売1週間で増刷がかかったとか。好評で何より。 そして実写映画化されます。 CM見るとものすごく怖そう。2020年8月28日公開です。 紹介記事はこちら。 公式サイトはこちら。 怪奇蒐集者 30 松原タニシ [DVD] DVDです。事故物件住みます芸人誕生秘話も語られています。 紹介記事はこちら。 インターフィルム INTERFILM 怪奇蒐集者 松原タニシ2【DVD】 DVDの続編です。 紹介記事はこちら。 よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.06 21:00:22
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