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カテゴリ:マンガ
パンプキンナイトを読みました。
![]() 【新品】【本】パンプキンナイト 1 谷口 世磨 画外薗 昌也 原作 【あらすじ】 女子高生の中谷明日美はSNSでパンプキンナイトというアカウントからフォローされます。 フォローバックすると「中谷明日美コロス」というメッセージが届き、彼女はカボチャのマスクを被った殺人鬼に惨殺されてしまいます。 明日美の友人和也は、葬式の席で中学時代の仲間と再開しました。 彼らには秘密がありました。 中学のクラスメートに尚子という女の子がいました。 尚子は個性的な子であったためいじめの標的になっており、和也はそれを見て見ぬふりをしていることに罪悪感を感じていました。 そしてハロウィンのイベントで事故が起こります。 クラスで一番可愛い子はクィーンに選ばれ、カボチャのマスクを被るという決まりでした。 マスクにはいたずらで爆竹が仕掛けられており、尚子は顔を焼かれ精神病院へ入院してしまいました。 しかし明日美が殺される直前、尚子は病院スタッフを多数殺して脱走していました。 そしてカボチャマスクの殺人鬼による復讐劇が始まるのでした。 【読ませる勢いのある作品】 まず最初に、スプラッターものが苦手な方は手に取らない方が良いと思います。 標的になった者は元より、巻き込まれて死んだ無関係な人々もかなりグロい殺され方をします。 というよりもまともな死に方がほぼゼロです。 内容自体はとてもオーソドックスなホラーものといった趣ですが、つい続きを読んでしまう勢いのある作品です。 学校でのいじめが原因という身近なできごとがきっかけなだけに、誰でもイメージがしやすいのだと思います。 とにかくみんなひどい死に方をしますが、どいつもこいつも嫌なやつばかりなので気が楽(?)です。 まあ関係ない人も巻き込まれてたくさん死にますけど…… また、作画の谷口世磨さんの貢献も大きいと思います。 絵はすっきりしていて見やすいし、顔を焼かれる前の尚子がまたかわいい。 こうした要素がちょいちょい入るので、それが箸休めになっている部分もあろうかと思います。 グロシーンばかりが延々続くと感覚がマヒしてしまい、刺激に慣れてしまうでしょう。 時々グロシーンではない場面が挟まることで味覚が回復し、再度訪れるグロシーンを新鮮な気持ちで味わえるのではないでしょうか。 本作は王道なB級スプラッターホラー映画のようなテイストの作品です。 細かいことは気にせず恐い話が見たい方はお勧めです。 本作は全4巻ですが、現在第2章が連載中だそうです。 単行本になったら読んでみようかと思っています。 それにしても、今年のハロウィンはカボチャを見るたびにドキリとしそうです。 【pick up】※ネタバレあり。 個人的に印象深かったシーンをいくつか。 2人目の被害者咲紀。 最初の被害者明日美の葬儀の際、棺桶に閉じ込められ生きたまま焼かれてしまいます。 こうしたスプラッターものはサクっと殺すか、じわじわ殺すかで味付けが変わってくると思います。 奇跡的に生き残ってしまった咲紀を再び殺しにくるのが一粒で二度おいしいですね。 咲紀の両親もまた丁寧に殺されます。 まあ二人とも嫌なやつなので安心ですが(?)。 終盤で最後の標的を追い詰めるシーンが良かったです。 街中を助けを求めながら逃げるのですが、ちょうどハロウィンだったので仮装だと思って誰も本気にしませんでした。 白昼堂々殺人鬼が人を追いかけているのに周りは大事だと気づかず、すごい仮装だと声援を送る始末。 こうした場合人気のある所にたどり着けばもう安心だと思いがちですが、そうではないと気づいた時の標的の絶望たるやいかばかりでしょうか。 ステキな演出ですね。 ちなみに、原作者である外薗昌也さんの代表作「鬼畜島」のキャラクターの仮装をした人がハロウィン行列の中に描かれています。 本人でないことを祈るのみです(笑)。 よかったらクリックお願いします。 にほんブログ村 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.11 20:00:05
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