子どもが練習しないという前に~ピアノレッスンのための親学★お子さんのタイプは?その1
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2021.02.14
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全4件 (4件中 1-4件目) 1 └コーチング・強み
テーマ:音楽のお仕事♪(1556)
カテゴリ:└コーチング・強み
この記事は、ピアノ指導者であり、コーチである林がご紹介する「生徒の個性別レッスンアドバイス」シリーズの第三回目です。
総合目次はコチラです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 生徒の思考・行動別、対人関係の取り方別、に続きまして、 今回は「学習傾向別」のレッスンアドバイスをご紹介いたします。 これらは、学校のお勉強の仕方とも関連がありますので、ぜひおうちの方に、お勉強の取り組み方を詳しく聞いてみることをお勧めします。 3・学習傾向別レッスンアドバイス ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() コーチングには「優位感覚」という言葉があります。 その人がもっとも、物事を取り入れやすい感覚のことです。 これらを学習に活用することもできます。 「優位感覚」については、以前ブログでもご紹介したほか、昨年配布の無料レポートでも書きました。 いずれ新シリーズとして連載をしたいと思っています。 書きたいことがたくさんあってうれしい悲鳴 ![]() これにて「強み」に関するシリーズはいったん終了です。 次回からは「どうする? こんな困ったちゃん」と題して、場面別、生徒の個性別のレッスンアドバイスを掲載いたします。
最終更新日
2012.04.02 06:43:59
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テーマ:音楽のお仕事♪(1556)
カテゴリ:└コーチング・強み
この記事は、ピアノ指導者であり、コーチである林がご紹介する「生徒の個性別レッスンアドバイス」シリーズの第二回目です。
総合目次はコチラです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 人を知るには、その人が他人と接するときどういう態度をとっているのか観察するのが一番の近道です。 もちろん、レッスンの時に、その子が自分自身(指導者)に対してどういう反応の仕方をするのか観察するのも手ですが、それ以外の機会も見逃さないように! お友達に対する態度、保護者に対する態度、知らない生徒に対する態度…… 保護者や本人に聞くのもいいですね。 ぜひ「好きなこと・得意なことシート」を活用してください。 そのほか、コーチングには、対人関係のとりかたからその人のタイプがわかる「タイプ分け」という考え方もあります。 このブログでも以前ご紹介したほか、去年配布した無料レポートでも詳しく解説しました。 いずれ新連載として詳しくご紹介したいと思っています。 さて、生徒の対人関係の取り方がわかったら、下記のアドバイスを参考にしてみてくださいね。 2・対人関係の取り方の傾向別レッスンアドバイス ![]() ほかの生徒のお母さんにほめてもらう(レッスンの後に来る付添いのお母さんとか、イベントに付き添ってきたお母さんなどに頼んで)。 ![]() 先生の前ではあまり話さない子が多いので、ご家族と連絡を密にする。大人が苦手な子は、同年代の子か、小さい子が得意な場合が多いので、それを見極める。 ![]() こちらが与えてばかりだと自主性がなくなるし、どっちでもいいよ、と言われると戸惑う。「これとこれだったらどっちがいい?」と選ばせる。 ![]() 「こういう場合はどうしたらいいと思う?」と、差支えのない範囲で、匿名でほかの生徒についての悩みを相談してみる。 ![]() レッスンの進め方、曲選びなど、なんでも任せてみる。やってみてうまくいかないときだけ、さりげなくフィードバックや情報提供をする。 ![]() 言葉にならない気持ちをくみ取ってあげる。保護者に家での様子を聞く。手紙を書く。 ![]() 先生や親御さんの顔色をうかがう傾向がある。じっくり話を聞いてあげるなど、自分の意思を出しやすい環境づくりをする。 ![]() ある程度やりたいことをやらせてあげる。ほかの子が使っていない珍しい教材を与えてみる。 ![]() イベントなどを取り仕切ってもらう。案を出してもらう。 ![]() イベントなどの際、先生やリーダーの補佐役を任せてみる。 ![]() 年下の生徒に、自分が覚えたことを教えられるような機会を作る。一緒に連弾をしてもいいかも。 ![]() 下にきょうだいがいない場合が多い。あえて、年下の生徒やほかの生徒の下のきょうだいと接点を持たせるのもいい。 ![]() ![]() ![]() ![]() 生徒の対人関係の取り方を観察するには、生徒を一挙に集めるのが一番です。 子ども同士が集まると、「普段の顔」を見せる確率があがります! 私、みきぱんの教室では、発表会のほかに、年に3回ほど自宅でイベントを行っていて、その場で生徒を観察?したり、生徒の強みや個性を活かせるような役割を与えたりしています。 たとえば、「小さい子が好きな生徒」には、イベントで幼児の生徒の面倒をみてもらったり、「大人と接するのが好きな生徒」には、イベントを見に来た保護者にお願いして、イベントの時の様子を、あとで個人的に承認してもらったり、ということをしています。 イベントの活用の仕方も、いずれ連載していこうと思います ![]() 次回は…… 3・学習傾向別レッスンアドバイス
最終更新日
2012.04.01 17:22:57
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テーマ:音楽のお仕事♪(1556)
カテゴリ:└コーチング・強み
この記事は、ピアノ指導者であり、コーチである林がご紹介する「生徒の個性別レッスンアドバイス」シリーズの第一回目です。
総合目次はコチラです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 生徒のことをどのくらい知っていますか? すでにご存じのことと思いますが、より良いレッスンをするためには、どんな生徒のレッスンをするときにでも、その子が一番その子らしくピアノを楽しみ、壁を乗り越えていける方法を一緒に考えることがポイント! そのために、まず大切なのは、生徒一人ひとりを深く知ること! これも当然ですよね。 そのために、生徒のレッスンカルテを作って活用していらっしゃる先生は多いと思います。 曲の進み具合、使った教材、これから伸ばしたい点、補強したい点などの記録は、レッスン計画を立てる上で欠かせない情報です ![]() これらの情報を集める理由は、生徒の情報を先生が活用するためだと思います。 生徒の出来・不出来・進行状況などから、レッスンプランを立てたり、生徒の問題点を見つけ、それを解決したりしていくわけです。 これらは、レッスンを向上させるツールとしてはよいのですが、一つ落とし穴があります。 生徒の出来具合ばかりに焦点を当てていると、「生徒という人間そのもの」が見えなくなる場合があるのです。 以前の私がそうでした。 毎回毎回、生徒の出来具合に振り回され、一喜一憂。 「この生徒が本当は何を望んでいるのか」 「やる気が出るのはどういうシチュエーションなのか」 「練習しなかった時の気持ちや家庭の状態はどんなものなのか」 「どんな言い方をすれば生徒の心に、私の言葉が響くのか」 そんなことまでは気が回りませんでした。 練習してこなかった=やる気がない・ご家庭の協力がない・私の指導が悪い どんな生徒に対しても、単純な図式に当てはめていたんです。 ですが、ピアノを習うのも人間、練習するのも人間です。 出来不出来は、人間の行動の積み重ねが生み出すもので、人間の行動は、その人の性格や、習慣や、過去の経験や、その時々におかれた環境などで決められます。 私はこれを、ある尊敬するコーチから教わりました。 そうなると、同じ問題が起こった場合でも、性格や環境が違う二人の生徒に対しては、対応も異なってきます。 たとえば、ピアノの優先順位が下がってきた場合。 新鮮味が薄れてきたのか 時間をうまく使えていないのか 環境の変化に影響されているのか やることが多すぎでアップアップしているのか など、 その問題を引き起こしている原因が何なのかによって、対応は異なりますよね。 もっと学習意欲を促したい場合。 一人でコツコツ取り組みたい生徒と、 友達と競い合いながら取り組みたい生徒 とでは、 やはり、対応が異なります。 そのときどきで、原因を調べて対応してもよいのですが、あらかじめ、生徒の特性や興味、環境などを知っておくことで、よりスムースに対応することができますし、保護者に相談・アドバイスもしやすくなります。 それらを知るために、前にもご紹介した、「好きなこと・得意なこと発見シート」を作成。 様々な角度から生徒のことを知る手掛かりにしました。 前置きが長くなりましたが……上記シートに基づき、このシリーズでは、生徒の個性を知る切り口を、生徒の「思考と行動の傾向」「対人関係の取り方の傾向」「学習傾向」の3つに分け、それぞれに対してレッスンアドバイスをまとめました。 上記シートには載っていない項目に関してのアドバイスも付け加えてあります。 少しでもご参考になればさいわいです ![]() 1・思考と行動の傾向別レッスンアドバイス ![]() 「これがもし素敵に弾けたらどんな気持ち?」「こんなこともやったら楽しいよね!」と、「既に上手にできている未来」を想像させる。失敗したときには、原因追及を深くするよりも、「これからどうするのか」をたくさん語らせる。叱るよりほめる。気が変わりやすいので、飽きさせないレッスンの工夫をしていく。 ![]() 「去年はこんな曲をこんな風に弾いていたんだよ」「今まで、こんなこともあんなこともしたよね」という声掛けや、記録を残したものを見せてあげる。自分で記録させて、振りかえりをさせる。 ![]() 急かさない。じっくり考える時間を与える。広く浅くは好まないが、一つのことに対して、別の視点を与えるのはグッド。 ![]() 1冊の曲集を全曲やらせず、やりたい曲を選ばせる。1回のレッスンの中で1曲に時間をかけない。長い曲は小分けにして与えてもいい。分量の少ないテキストを数冊同時にやらせ、気分を変えさせる。 ![]() 家での練習の際、練習時間を決めて一気に終わらせるようアドバイス。ただし、週1回長時間やるより、少しの時間でもいいので毎日継続するほうが、効果が上がることを言い聞かせる必要がある。 ![]() 家での練習の際、一日の中で練習時間を決めず、気が向いたときに何度でもピアノに向かうようアドバイス。朝と夜2回に分けてもいい。 ![]() みんなの良く知っている聞き映えのする曲を与える。イベント時の司会や仕切り役を任せる。 ![]() その子が得意なことを見つけてこっそりほめる。裏方を頼む。間接的にほめる(〇〇ちゃんが、あなたのことすごいって言ってたよ)。 ![]() レッスンの集中力が切れてきたら、体を動かしてもらう。音と体の動きを結びつけるようなレッスンをする。 ![]() 身近なものと音楽を結びつけるような宿題の出し方をする(○○で遊んだあとにピアノの練習する、テレビCMの曲で知っている曲をいくつ見つけられたか数えてくるなど)。 ![]() 話を良く聞き、見当違いのことで怒らないよう注意する。生徒の人格ではなく、冷静に、起きていることを指摘する(先週言ったことが直っていなかったけど、この一週間、どういう取り組みをしたの?)。 ![]() ピンポイントでキチッと指摘する(よく音に集中して! だらだらしないで!)。 ![]() あれをやって、これをやってというような、あいまいな計画ではなく、何がどこまでできれば満足なのかを考えさせる。 ![]() いったん行動させてから、行動を振り返らせ、成功ポイント、失敗ポイントを整理するサポートをする。走ったら走りっぱなしにしないで、先生が時々とめて、ピットインさせる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 次回は…… 2・対人関係の取り方の傾向別レッスンアドバイス
最終更新日
2012.03.31 10:45:22
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テーマ:音楽のお仕事♪(1556)
カテゴリ:└コーチング・強み
以前に連載していた、「生徒の強みをレッスンで活かそう」シリーズの中で、生徒の思考や行動から強みを発見するシートをご紹介しました。
「好きなこと・得意なこと発見シート」です ![]() このシートは、 生徒のできていないところを指摘するより、できているところ、得意なことを認めて、生徒のやる気を引き出そう という考えをもとに作成しています。 昨年配布した無料レポートでは、これをもとに、さらに具体的な、「レッスンに役立つアドバイス」をまとめ、反響をいただきました。 今回のシリーズでは、それを3回に分けて公開いたします。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 【はじめに ~林のレッスンに対する想い~】 私は、横浜でピアノ教室を開いています。 初めてレッスンに来る子どもたちは、みんな、期待と不安でドキドキしながら、教室にやってきます。 初めて教わる何もかもが珍しく、楽しくレッスンに通ってくるのがわかります。 そんな子どもたちの初々しい気持ちを感じたとき、「ピアノ教室をやっていてよかった!」と、心から思います ![]() でも……うれしいことばかりではないんです。 生徒の中には、ピアノに対する意欲がなくなり、ピアノから離れてしまう子どもたちもいるから…… ![]() かといって、意欲のなくなった子全員が、ピアノが嫌いになってしまったわけではないんです。 ほとんどの子が、さまざまな出来事のある日々の生活の中で、ピアノの優先順位を高いまま維持していくのが難しくなってしまうだけ。 「どうして、同じようなレッスンをして、同じような教材を使っているのに、ピアノが大好きなまま続けられる子と、意欲がなくなってしまう子が出てくるの?」 私は考え続けました。 その結果、原因の一つとして いままで、一人ひとりの個性や、意欲や、環境に合わせた対応ができていなかったかもしれない ということに思い当たりました。 もちろん、生徒のやる気や能力に合わせて教材を変えたり、教える内容を多少変えたりはしていましたが、それはあくまで「表に見えている事象」に対して、対応を変えていたにすぎなかったんです。 表に見えている事象とは 「よく練習するからやる気があるのかな」 「どうも呑み込みが悪いな」 そういったことです。 コーチングを学んでから、「表には見えにくいもの」「表れていてもレッスンには関係ないと見過ごしてしまうもの」にも焦点を当てるようになりました。 生徒を深く見つめて、個性や、発達具合や、思考・行動の傾向などを見極め、その子が一番ピアノに取り組みやすい方法を、一緒に考えてあげるようになったんです。 どうしてそう考えるようになったのかというと、やはり、自分自身がコーチングを受け、人様にもコーチとしてセッションをするようになったことが大きいです。 ![]() ![]() ![]() 私はピアノ教室を営む傍ら、数年前からより良いコミュニケーションの方法である「コーチング」を学び、レッスンで悩んでいる全国の先生方のサポートをしてきました。 そのやり方は、主に、電話による一対一の「パーソナル・コーチング」です。 「パーソナル・コーチング」では、一人ひとりの先生の話を深く聞いたり、やり方を観察したりしながら、個性を見極め、じっくりと相手に合った方法で、長く関わっていきます。 先生方は実に様々な悩みを相談してきますが、それに対し「私はこれでうまくいったから、先生もこうしてみたらどうでしょう?」という提案は、あまりしません。 それは、私自身がうまくいった方法が、その人に合うとは限らないからです。 人は一人ひとり感じ方や得意不得意が違います。 一人でコツコツやるのが好きな人もいれば、仲間とワイワイやるのが好きな人もいます。 出来上がってからほめてほしい人もいれば、取り組んでいる過程そのものを認めて励ましてほしい人もいます。 その人にとって一番心地よいやり方を一緒に見つけてあげることこそ、真のサポートなのだと思います。 ![]() ![]() ![]() レッスンをしないだけで、コーチングとピアノのレッスンとは、共通点が多いです。 それは、コーチングも、ピアノのレッスンも、結局は人間対人間の関わりだからです。 ピアノのレッスンにおいても、ただ「練習しなさい」と強制するだけではなく、 「この子が一番取り組みやすい方法はどんなものだろう?」 「どうやって接すると、やる気がでるのかな?」 という視点で一人ひとりをよく観察していくことで、一人ひとりの「違い」を見極め、 本人のやりたいことを尊重するのはもちろん、「ピアノ技術習得の壁」を乗り越えるサポートを、一人ひとりの性格や能力などに合わせて変えていくことが大切なんです。 遅ればせながら、そのことに気付いた私は数年間実践を続け、そのエッセンスをまとめました。 ベテラン先生方は、もちろん、私が試行錯誤の上たどりついたことを、「ごく自然に」やっていらっしゃると思います。 それでも、レポートを読んでくださった先生方からは、 「今までやってきたことが間違っていなかったと確認できた」 「いつもぼんやりやっていたことが、活字でまとめられているとありがたい」 というご意見をたくさんいただいています。 ありがたいことです。 長くなりましたが、このシリーズでは、「生徒の個性に応じたレッスン」を中心に、今まで見落としがちだった、「生徒の個性に合わせたレッスン」をご紹介していきます。 このシリーズが、「最良のレッスンとは何か」を考えていくきっかけになればうれしく思います。 ![]() ![]() ![]() 生徒の個性別レッスンアドバイス★総合目次 ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2012.04.02 06:25:37
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