カテゴリ:食べ物
![]() (美味しいイタリアのチーズ) ここ北イタリアのヴェネト州は朝晩冷え込み、すっかり冬の気候になっている。 週に1度でかけるメルカート(市場)の八百屋に並ぶ野菜も、夏から秋、そして冬へと模様替えをしたようだ。 夏野菜のナス、ピーマン、いんげん等の値段が上がり、代わりにかぼちゃ、キャベツ、ほうれんそう等が比較的安い値段で買うことができるようになった。 先日は、大根も「DAIKON」と言う名前で売られていたので、嬉しくて早速1本購入したところだ。 さて、それにしてもイタリアは根菜の種類が少ないなあと日頃から思う。 根菜だけでなく野菜の種類も少ないので、毎週メルカートで買う野菜はいつも同じものだ。 「にんじん」「じゃがいも」「玉ねぎ」「かぼちゃ」「ほうれんそう」「きゃべつ」「ブロッコリー」「トマト」「サラダ菜」 ・・・とこれが我が家における定番の野菜である。 この、これしかない野菜に日本から送ってもらう「乾燥しいたけ」や「乾燥大根菜」等の便利な乾燥野菜を加えて、毎日とっかえひっかえ頭をひねりながら献立を作っていく。 20代の頃ドイツで一人暮らしをしていた時には、外食ばかりで食事の栄養を考えることは何もしなかった。 ドイツからイタリアに移りダーリンと暮らすようになって、ようやく栄養を考えて作るようになり、そして今では「風邪でも引かせたら大変だ!」と言う気持ちでダーリンと2人の子供に栄養価が高いと思われるものをせっせと作っている。 最近鉄分を取ってない、と思えばほうれん草を使った料理をし、繊維が足りないと思えばひじきやわかめを食べる。 それなのに、こんなに栄養を考えて食べている私よりもイタリア人のほうが体力があるのは一体なんでなんだろう? それから、8歳の隣の姪は偏食がひどいのにどうして病気一つしないんだろう? この姪は先日我が家で夕飯を一緒に食べた時に、私があげた野菜の名前をことごとく 「嫌い!」 と討ち死にさせた。 普段は野菜だけなくほとんど何も食べなくてママを困らせているのに、風邪一つ引かないのだから全く不思議である。 一時あまりにも不思議で、 「もしかして私が毎日考えている食べ物の栄養って実はあんまり意味がないのかな・・・。」 と疑問が湧いていたことがあった。 でも、前回の日記にも書いた『台所育児』の本に、 「子どもの小さいうちに、目に見える効果があがるわけではありません。」 「見えないものを育てるつもりで」 と言う言葉が書いてあったので、途端に自分のしていることに自信が持てるようになった。 栄養を取っている子と取ってない子が全く同じように育つわけがない!(と信じたい) この本には他に、国際人として育てるには 「何でも食べられる(偏食をしない)」 「見慣れぬものを食べられるような食の幅をひろげられたら・・・」 と書いてある。 我が家の子ども達には、この「何でも食べられる」国際人に育ってもらいたいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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偏った食事をしても健康な人たちを見ていると私も同じ疑問がいつも湧いてきます。こだわっているこっちが疲れやすかったりして。変だよね~。でも、エスキモー達は肉だけでもあんなに健康だし、民族や個人で必要とする栄養素と栄養素を吸収する仕組みが違ったりするんだろうかね~。そういえば昔、ホームステイしたイギリス人のロッカーの男の子は夕飯にハーゲンダッツしか食べてなかったけど、ライブで元気に歌ってたなぁ(今でも健康かな?)。
(2007/11/24 02:40:01 PM)
私も思う思う。毎日温かい夕飯を食べている娘より、毎日パンとハムしか夕飯に食べていないドイツ人の方が、体が強くて風邪を引かなかったりするんだもん。最近風邪が流行っていて、ドイツ人の子は2、3日風邪を引くとすぐに直って元気なのに、娘だけは1週間かかったり。
ドイツ人で日本在住の女性が書いた本に、 「日本人は栄養を食でとろうと考えている。しかしドイツ人は栄養を睡眠でとろうと考えている」という下りがあったのね。日本人って食はしっかりとっているけど、寝不足の人が多いよね。ドイツ人って、夕食にパンをかじって早々に夜は寝るじゃない。 そういうのも関係しているのかな。でもうちの娘も、決して睡眠不足ではないと思うのだけどね。 やっぱり体のつくりの違い?でもだとしたら、どうして日本人が長寿世界一? ドイツ人って一緒に食事しても、全然量を食べないのに、どうしてあんなに太っているの?私の方が彼らの4倍くらい食べるのに・・・。そしてどうしてあんまりトイレに行かないの? 16年住んでいても、まだ解明できない私の中の七不思議です。 (2007/11/25 06:55:29 AM)
のりりんさん、
そう言えば、一度日本人某選手のイタリア人栄養士との面接に参加をしたことがあります。日本人の私から見ると「え?これって栄養が偏ってるんじゃ・・」と思われることでも、その栄養士には「OK」だったり、その時に日本人が考えている栄養分とイタリア人の必要栄養分が違うのかな、と思った事をのりりんさんのコメントで思い出しました。各民族で栄養素が違ったりするかも、と言う発想は面白いなあ。調べてみたいですねえ。でもイギリス人のロッカーの男の子は、いくら栄養素や吸収の仕組みが違っていたとしても、ちょっと偏りすぎているのでは??と思います。今ごろ糖尿病になっているんじゃ・・・。 (2007/11/27 06:53:13 AM)
ぶんぶくさん
ぶんぶくさん、 日本人は気を使うことが多いからそれがストレスになって病気がちになるのかも?病は気から、って言うものね。後はやっぱり元々の骨格の違いと、体の仕組みが違うんでしょうね。長い目で見たら健康的な和食を食べ続けていると、長生きできる気がします。 それこそ本に書いてあった「見えないものを育てるつもりで」の成果ですよね!少なくともイタリア料理より和食のほうがはるかに健康的だと思います。(じゃあ何で病気がちなの?と話題が元に戻ると答えられませんが・・・) トイレの話しですが、どこかの本に「昔からヨーロッパでは外出先でトイレに入る習慣がなかったから、今でも公衆トイレが見当たらない」と書いてありました。こちらの人は膀胱が大きいんでしょうか・・?私も不思議です。。。 (2007/11/27 07:07:10 AM) |
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