テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:日常
13日、14日と行われたイタリア総選挙は、ベルルスコーニ前首相が率いる中道右派連合の勝利で幕を閉じた。 この写真の様な、しわ一つない晴れやかなベルルスコーニ前首相の顔を、これからまた頻繁に見ることになるのだなあ。 2年前にベルルスコーニ前首相から中道左派連合のプローディ首相に代わっても、景気はよくならず、返って市民の経済事情が悪化した事実を考えると、今回中道右派連合に返り咲いたことで、私としては「どちらでもいいから、経済をよくして欲しい~」と切に願うばかりだ。 いい加減な意見を書いてしまったが、いまや社会人から子持ちの主婦となり、私に取って日々大切なことはなにより「物価の上下」なのである。。。 ところで、我が家のダーリンは今回の総選挙期間に選挙投票事務所で働いていた。 土・日・月・火の4日間を、合計4人の警察関係が警備にあたり、夜も投票事務所で寝なくてはいけなかった。 自宅に帰って来るのは朝食・昼食・夕食の3時間のみ。 はじめの土、日曜日は「楽勝だよ」と言うような元気さでダーリンは働いていた。 任務が一緒になった残りの3人と気が合ったらしく、夜は備え付けてあるTVで映画を一緒に観たり、日中もお喋りを楽しくしていたらしい。 「子供達を連れて遊びにおいで。もしよければ子供の面倒も見るからその間買い物でもしてきたら。」 と子煩悩なダーリンは毎日私に遊びに来るように誘ってもくれた。 でもいくらなんでも仕事中の彼にベビーシッターをお願いするのは気が引けたので、子供達を毎日パパの顔を見せに連れて行くだけにした。 イタリア人と結婚をしても私は「日本国籍」をそのまま残したので、日本人である。 だから選挙権はない。 投票事務所は選挙権がなければ一般的には入る機会がないところだったので、今回の選挙をイタリア人はどんな顔をして投票するんだろう?イタリアの投票事務所はどういう感じなんだろう?と興味深く観察してきた。 イタリアの・・・とは言っても、実際私は日本で選挙をしたことが1度しかなく、それもいつだったかはっきりしない程なので、日本の投票の様子を知らない。 選挙を1度しか投票したことがないだなんて、自分のことを「根無し草」のようにふわふわしているなあと感じる。 私の住むヴィチェンツァ市で行われた今回の総選挙では、一緒に「市長選挙」も行われたので結果をだすまでに普通より時間がかかった。 ダーリンは勤務3日目の月曜日になると、朝食に帰って来た時にも憔悴の影が見られ、「自宅のベッドで眠りたい」とつぶやきがでた。 「もう少しだよ、がんばれ!」と私が励ましたのもつかの間、翌日の4日目火曜日には 「今日で最後だから」と同僚4人でワインを空け、サラミ、チーズを食べ祝宴をしたらしく、すっかり元気が戻っていた。 私が働いていたイタリアの職場でも勤務中によく祝宴が開かれたが、こういう「余裕」(?)が本当にイタリアらしいなあ~と思う。 やはり働くのも「楽しくなくちゃ」を地で行っている。。。 さてこの4日間、母子家庭だった私はどうだったか?と言うと、案外にもスムーズに過ぎた。 ダーリンが居ない間は目一杯でかけようと、とにかくこの4日間出かけっぱなしだった。 そのお蔭で替えたばかりの車の運転にもすっかり慣れ、自分自身にも「なーんだ、母子家庭でも何とかなるじゃないか。」と自信がついた。 出張が多いご主人を持つ家庭とは違い、我が家はダーリンが自宅にいる時間が長いため、彼がいる時にはついつい「あれも、これも。」と子育てと家事に協力をうながしてしまう。 いれば甘えるけれど、いなかったら自力でなんとかできるものだ。 ただ一つ失敗したのは、初日はそれぞれ自分のベッドで寝ていた子供達も、厳しいダーリンが夜いないとわかってから、2日目からは両親のベッドで3人川の字になって眠るようになったこと。 「マンマ~。一緒に眠ろうね。」 と嬉しそうに眠りにつく子供達の顔を見ると、私も一人で眠る寂しさからついつい添い寝をさせてしまった。 たまにはいいよね。いつもじゃないものね、と自分に言い訳しながら。 総選挙が終り、自宅に戻って来たダーリンを迎えた翌日の今日、早速「あれもして、これもして」と子育てに協力を求め始めてしまった。 ああ~日常が戻って来た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/04/17 04:49:48 AM
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