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テーマ:食物と健康(162)
カテゴリ:必須ミネラル
カルシウムは、ミネラルの中で最も多く体内に存在しその99%が骨と歯に分布しています。
日本人は、慢性的にカルシウムが不足している状態と言われています。 カルシウムの働き 99%が骨と歯などの硬い組織に分布し、骨から出たり入ったり絶えず作り直されています。 残りの1%は細胞や血液中に分布しており、心臓や筋肉が正常に収縮するのを保つ働きをしています。 また、血液凝固・血管・神経活動、ホルモン分泌などにも関与しており、 不足すると骨がもろくなり、イライラや神経過敏などが出てくることがあります。 過剰による病気や症状 カルシウムは不足している状態の人が多く過剰になるのはまれです。 マグネシウムと協力しあっているので、カルシウムを摂り過ぎるとマグネシウムの不足につながります。 マグネシウムが不足すればカルシウムが正常に働けなくなります。 サプリメントで摂り過ぎになることもあります。 摂り過ぎが続くと、頭痛・筋肉痛・腎臓結石・尿路結石などになる場合があります。 ミネラルの吸収も阻害されるようになります。 欠乏による病気や症状 血中のカルシウム濃度が低下すると、濃度を保つために骨のカルシウムが血中に溶けだします。 この様な状態が続くと、神経過敏・骨粗しょう症・高血圧・動脈硬化などを引き起こします。 以下の様な場合は、カルシウムを摂っているつもりでも不足の状態になっている場合があります。 ・多量飲酒 カルシウムは尿に排出されやすくなります。 ・閉経後のホルモンの変化 カルシウムの吸収を妨げる。 ・脂質の摂り過ぎ カルシウムの吸収を妨げる。 ・加工食品などに含まれるリンの摂り過ぎ カルシウムの吸収を妨げる。 カルシウムを多く含む食品 ・大豆、きな粉や納豆・がんもどきなどの大豆製品 ・牛乳、チーズ、ヨーグルト ・ごま、アーモンド ・切干し大根、モロヘイヤ、小松菜、ブロッコリー、水菜、しそ ・きくらげ ・青のり、わかめ、寒天、ひじき ・干しエビ、煮干し、わかさぎ、ししゃも、あゆ、田作り、あさり ※ほうれん草のカルシウムは吸収されにくいですが、乳製品と一緒に食べることで吸収されるようになります。 毛髪検査で体内のカルシウム量を知る 毛髪ミネラル検査では、有害金属のほか必須ミネラルのカルシウムやセレンなどを測定します。 らべるびい予防医学研究所によるカルシウムの基準 良好範囲→ 313640~1581932ppb ※測定値(ppb)→ 毛髪1gに10億分の1gのミネラルが含まれていることを示します。 私の体内のカルシウム量は次の通りです。 ・1回目(2016年) 430700ppb ・2回目(2017年) 533400ppb ・3回目(2018年) 494900ppb この様に良好範囲でした。 検査表の「良好範囲」の前後には「要注意」というのがあります。 更に要注意の範囲を超えると「基準値以上」もしくは「基準値以下」ということになってしまい、 身体に何らかの症状が起こる可能性があります。 また、ミネラルは他のミネラルとのバランスが大事ですので良好範囲でもバランスが悪ければ、 疲労感・免疫機能の乱れ・消化吸収力の低下・冷え性などの症状を引き起こします。 同送された栄養素アドバイス表の「推奨ミネラル」のところにはマグネシウムとカルシウムが記載されていました。 「推奨ミネラル」には、ミネラルバランスを整えるために積極的な摂取が望まれるミネラルが記載されます。 なので私の体内のカルシウム量は、良好範囲ではありますがマグネシウムとのバランスが悪いようで、 もっとカルシウムを摂取しなくてはならないのです。 カルシウムの吸収を妨げないよう、また吸収をよくするものと一緒に摂取するなど 工夫して半年後の検査に備えようと思います。 「カルシウム2:マグネシウム1」の比率で摂取することが理想的だそうです。 カルシウムの吸収をよくする栄養素 ・ビタミンD にしんや鮭・さんま・うなぎなど魚類 また、ビタミンDは1日15分程度の日光浴により皮下で作り出すことができます。 ・アミノ酸のアルギニン 特に多いのがかつお節です。 その他、魚類・肉類(脂質が少ない部位)・大豆製品・ナッツ類など ・アミノ酸のリジン 同じく特に多いのがかつお節です。 その他、肉類(脂質が少ない部位)・魚類・大豆製品・乳製品・ナッツ類・小麦胚芽など カルシウムが不足している状態の人が多いですが、サプリメントの服用で過剰になっている場合もあるかもしれません。 いずれにしろ、定期的な毛髪ミネラル検査で体内のカルシウム量を把握し(そのほかのミネラルも) 食生活を改善することで健康維持につながるのではないでしょうか。 ありがとうございました。
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