カテゴリ:甲州ライフ
次女の氣恵が、
「お父さん、よく動くね」と感心していた。 朝のヤギたちの草取りのときだ。 森に入って成長の悪い木を切り倒して引っ張り出す。 ヤギたちにとっておいしそうな葉っぱが茂っている。 木の枝が邪魔になって日が差し込んでなかった森も明るくなった。 葉っぱを取るのは氣恵や弘美に任せる。 ぼくは、 下にある畑に向かう。 畑と言っても耕作放棄地。 ここに、おいしそうなヨモギがたくさん生えている。 片っ端からカマで刈って収穫用コンテナに放り込む。 1ヵ月ほど前は、ヤギたちは食べようとしなかったが、 このごろ、食べごろになったのか、食いつきが良くなった。 そんな姿を見て、 氣恵は「よく動くね」と言ってくれるのだ。 確かに体が軽くなった。 そりゃそうだろう。 1年前はほとんど家にこもりっきりで仕事をしていた。 運動というのは、 家の中の階段の上り下りくらい。 運動不足を自覚しつつも、 なかなか外で動こうという気にはなれなかった。 こんな今の自分を、 あのころは想像できなかった。 たぶん、 子どものころの山を走り回っていた記憶が、 体を動かしているのだと思う。 草むらの中、 森の落ち葉の上、 ぼくにとっては心の落ち着く、 懐かしい場所だ。 都会生活の方がはるかに長かったのに、 原点には、 田舎生活がある。 子どものころの体験というのは、 一生に影響を及ぼす。 おかげさまで、 少年時代に戻った感じで、 心地よく毎日を過ごしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年11月06日 11時03分07秒
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