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カテゴリ:ブログ小説
↑小説を書くのは面白いです。感謝しつつがんばります! 今日のノート 気になっていた映画でした。私にとっては無人化したNYのシーンが楽しみでした。 それなりのリアリティがあります。 すぐそこの未来。 悪玉菌を遺伝子操作によって善玉菌に変える医療が完成。癌細胞が消滅、治癒率が100パーセントになりました。その例えが高速道路を突っ走る暴走族を警察官にしたらいいでしょう、という開発者の説明。結局は制服を着ていただけ、もっと悪質な警官になりました、という結果に終わりました。 とんでもない悪玉菌が生まれてしまったのです。症状はあのエボラウイルスに似ています。人の体の穴という穴から血が流れ出るのです。9割の人が死んでしまいます。免疫によって死を免れた人は1割に過ぎない。ここまではペストに似ています。 しかし、このウイルス、KV(クルピン・ウィルス)は、ここから本領を発揮します。生き残った宿主を凶暴化してしまうのです。突然変異体、ダークシーカー(闇の住人)です。この化け物はCGを効果的に使っているので本当に怖かったです(>_<) 生き残ったわずかな人類はほとんどがダークシーカー(闇の住人)の餌食になります。肉を食われてしまうのです。オリンピック選手も真っ青なすさまじい運動能力で、腕力もある。ただ、紫外線にめちゃくちゃ弱いのです。だから昼間は建物の暗闇に潜んで寝ています。夜になるとえさを求めて徘徊するのです。 主人公の米国陸軍中佐であり科学者のロバート・ネヴィルは人類がウイルスにやられてから3年間ニューヨークで一人がんばります。あ、サムという犬も一緒です。もちろん毎晩ダークシーカーのうなり声に悩まされています。そして、生き残ったのは自分一人だと思うようになっていきました。 この映画の批判で多いのは「なんだ、生き残ったのはネヴィル一人じゃないじゃん」というものです。たしかにラストの方で普通に生存している人々がいました。だが、そんな批判はもったいない。もっとネヴィルに感情移入しましょうよ。 ネヴィルは科学者で専門家であると同時に軍人でした。それ故に理性が働き過ぎ、とても素人ではダークシーカーから生き延びることはできない、と考えたに違いないのです。なにしろ彼らの数は圧倒的です。それが集団で襲ってくる。ネヴィルもはじき飛ばされて階段から思いっきり転げ落ちています。私なら最初の一撃で脳しんとうです。後は私のメタボの体は彼らのえさです(×_×) ネヴィルの前に最初に現れた生き残りはかよわい女性と子どもです。これこそありえない、と思いました。実際、後でもう少しでやられるところをネヴィルに助けてもらっています。その前に犬のサムが死んでやけっぱちのネヴィルを助けたまではいいのですが、どこかお人好しの彼らはダークシーカーに隠れ家をつけられてネヴィルは大迷惑です。 しかし、これも私は納得しています。なぜなら今までのダークシーカーはほとんど知能がなかったからです。一直線に攻めてきて簡単にわなにかかって死んでいったのでしょう。だから女性はそれなりに落ち着いていたのです。光を効果的に使って撃退してきました。だから尾行されるなんて思いもよらなかった。だってゴキブリが人を尾行しますか? 暗闇とえさを好み、そちらの方にいくでしょう? だが、ネヴィルと戦ったダークシーカーはさらに突然変異を重ねて知能を身につけたようです。つまりはゴキブリからカラスのレベルになったのです。ダークシーカーも元は人間ですから脳そのものはカラスより優れているでしょう。強敵です。自分の仕掛けたワナをそっくりまねて反撃してくる。ワナにはまったネヴィルは、そのことに気がつき始めていました。しかし、自暴自棄の戦いで気を失っていたので女性にアドバイスできなかったのです。 ラスト近くでは彼らも組織的になり、強い光をおそれなくなってきました。人を憎しみで襲うようになってきたのです。だから最後はああするしか方法がなかった、と私は考えています。 よくやったよ、ネヴィル中佐。 私も小説「東アジア大戦」では地上に残った人類がどんどん文明を失っていくと考えました。それが地球との共生の形であると考えたからです。文字も言葉も失っていく。だが、自然の恵みはたっぷりあるので楽園のような生活ができるのです。ダークシーカーのような化け物は全く想定していません。恐がりですから(^0^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月14日 10時59分44秒
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