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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2008年12月11日
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カテゴリ:ブログ小説
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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!

坂の上の雲と戦争ゲーム

今日のノート

繁華街

特殊部隊の任務は偵察でした。彼らの一部は民間人に紛れて繁華街に潜入しました。潜入組は潜水服を脱ぎます。すると背広姿になりました。彼らはそれぞれめがねをしていましたが、それには小型カメラとマイクが仕込まれていました。また、首にはマイクロ・チップが埋め込まれていて、心拍数、呼吸数、脳波の状態、そして音声をデータとして送信していました。

繁華街の人通りはまばらでした。が、聞こえてくる言葉が日本語ではありません。歩いているのは韓国・朝鮮の人々のようでした。しばらく行くと列がありました。列の先にバスが止まっています。しばらく見ていたら突然呼び止められました。振り向くと警察官でした。

「日本人?」
「ええ・・・」
「どちらにいかれます?」
「職務質問ですか?」
「いいや・・・ただ早く収容所の方に行かれた方が安全ですよ」
「失礼ですが、警察手帳は?」
「あ、はい」

警察官は胸のポケットから手帳を出して顔写真の所を開きました。隊員は素早く要所を確かめ、記憶し声に出しました。
「お名前は田中純。博多警察署、ショカツのおまわりさんですか」
「はい。向こうの比恵交番に配属されています」

そのとき彼のめがねがブ、ブ、ブと3回振動しました。目の前の警察官が本物であるという合図でした。自衛隊のコマンドセンターと繋がっているのです。検索にかけられたのでした。隊員は情報をとろうと思いました。

福岡ドーム

「一体どうなっているんです? この町は?」
「ここも明け渡しですよ。この辺り一帯の日本人は最寄りのバス停でバスを待ちそれに乗るように言われています」
「どこへいくんだ」
「ドームです。福岡ドームです」
「誰の指示ですか?」
「知事の依頼で県警が動いています」
「知事が?」
「もうさからえません。機動隊やSAT(特殊急襲部隊)、それに銃対(銃器対策部隊)も全滅しました。警察官も何人も撃たれました。半島のやつらはとても強力な兵器を持っています。何か騒ぎがおきればヘリコプターやパトカーで駆けつけてくるのです。それでうむもいわさず射殺ですよ」
「射殺?」
「日本人だけではなく言うことを聞かない韓国人たちも撃つんです」
「強烈だな」
「自衛隊がまったく動いてくれないんですよ」

隊員はそのとき周りを見ました。楽しそうに歩いている数人の男女がいます。しゃべっている言葉は明らかに韓国・朝鮮語です。

「まわりは朝鮮半島から逃げてきた人たちです。そのあたりの店から勝手に品物をとっているんです」
 警察官が声を落として言いました。
「店にはだれもいないのか」
「いえいえ。彼らにサービスするために店員だけは残るようにいわれているのです。あなた店員?」
「いや。観光客だよ」

偵察情報

専用機では自衛隊から次々と上がってくる情報の把握に、加藤がネクタイを外した格好で取り組んでいます。隣には劉維国がいます。彼は日本の専用機に乗りながらキムジョンナムと連絡をとっていたのです。加藤と劉はモニタを見ながら話していました。

「福岡ドームに日本人が集められている」
「ははあ。人質にするつもりですよ」
「自衛隊の攻撃を止めさせるためだな」
「そうです。謀略の応酬になります」
「謀略の?」
「彼らは実力では勝てないので自衛隊を謀略で無力化するつもりです」
「それで大量の人質か」
「キムジョンナムは九州に朝鮮民族の新しい国家を樹立するつもりです」
「で、そのために大量の日本人を人質にするわけか」
「でも、おかげで市街地にはほとんど日本人はいません」
「だが、一部朝鮮人のために残されている。これも人質のようなもんだ」
「難民たちを食べさせていかないとだめですからね」
「攻撃すればドームの日本人を容赦なく殺すつもりだな」
「まあ、そうかもしれません」
「しかし、彼らに九州をやるわけにはいかない。沖縄に独立され、今また九州を失えば日本は終わりだ」
「私なら、・・・中国的に考えれば」
「中国的に考えれば?」
「人質はいないものとして考えます」
「ひどいな」
「それよりも時間の方が大切でしょう」

加藤は統合幕僚長を通じて特殊部隊にキムジョンナムの位置を探るように命じました。












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最終更新日  2008年12月11日 14時30分59秒
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