|
テーマ:今日の出来事(287529)
カテゴリ:社会
記事で見ました。回送列車を待機するホームを間違え2分遅れただけで給与をカットされました。それが85円。無価値労働というのだそうです。まあしゃあないかと泣き寝入りしそうな僅かな額ですがこの運転手は立ち上がりました。ミスはあったがサボっていたわけではなく賃金カットはおかしいと会社を訴えたのです。
労働基準法では「賃金は原則、全額を労働者に支払わなければいけない」と定められています。例え85円カットでもこれに違反していました。お役所から会社に是正勧告があって56円カットになりました。でも会社の体質を問いたいと運転手は裁判に訴えたのです。 ミスをなくす努力は当然です。しかし人間はミスをする生き物です。互いのミスをカバーしあってできるだけ助け合うことこそ正しい労働環境のあり方でしょう。またミスは大切なきっかけです。失敗は成功の母という言葉通り、ミスをしっかり把握し職場で共有することで今後の進歩につながることが多いのです。またミスのおかげで大きな進歩に繋がったノーベル賞クラスの研究はいくらでもあります。罰を恐れてミスを隠したり誤魔化したりする方がもっと危険なのです。誰にでもすぐわかることですが現実にはなかなかうまくいきません。 裁判は勝ちました。会社は控訴はせず懲罰的な賃金カットを事実上やめると表明しました。むしろ未だこんな懲罰的賃金カットをおこなっていた会社に驚きました。JR西はあの107人が亡くなった福知山線の脱線事故を起こした会社です。ミスした運転手に懲罰的な日勤教育を強制していたことが問題にされました。私は今でもあの事故は運転手の発作的な自殺が原因ではなかったかと疑っています。 確かに罰を与えたらミスは減るというはある意味正しい。しかしそれに経営者が甘えてしまうと改善点を見落としてしまいます。裁判所はミスがあったとはいえ会社が指示した業務の実現に向けた労働は正当であり賃金を支払うべきと言いました。 裁判を起こした運転手の方は判決の前に病気で亡くなりました。残念でした。しかしこの真摯な安全運行に対する姿勢は職場に社会に大きな影響を与えました。こういうよき日本人がいる限り日本はまだまだ大丈夫かもしれないと勇気づけられました。 少し話はずれますが今のSNSは懲罰的な暴言が溢れています。少しのミスも許さず罵詈雑言が飛び交いいます。基本はサイトを楽しむ同じサイドのメンバー、つまり味方同士なのですから信頼をベースにしたやり取りでないと本当に息が詰まります。 普段からミスを許すことでかえってミスが減る上にその会社とか学校とかコミュニティが発展していくことに気がつくべきでしょう。特にこれはSNSを運営している側に認識してほしいことです。今までSNSがきっかけで少なからずの命が人生が奪われました。殺人も起きています。今回はSNSが戦争につながったのではないかと危惧されます。プーチンがSNSであれこれやっているうちにいつの間にかミスを許せなくなって恐怖やら怒りやらで押しつぶされそうになっているのではないかと思われるのです。 Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーション にほんブログ村 にほんブログ村 ↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります! もう一つのアリとキリギリス by 倖和(サチナゴム) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年05月13日 09時59分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[社会] カテゴリの最新記事
|