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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2023年03月14日
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カテゴリ:社会
3月10日未明から始まった焼夷弾による爆撃。東京の下町を中心に焼き尽くし10万人以上を死に追いやりました。被災者は100万人を超えます。その責任者である将軍はのちにこう言いました。
 
「想像力があるのは不幸である。瓦礫に押しつぶされる男の子、火に焼かれて泣き叫ぶ幼い女の子…」つまり将軍は淡々と語る中で、そのような想像に心を苛まれていたことを告白したと私は受け取りました。
 
 将軍の名前はカーチス・ルメイ。海軍や陸軍の付属物であった空軍を独立した存在にするために手柄が必要でした。それが焼夷弾による民間人大量虐殺でした。低空爆撃のため危険性が高かったのですが彼は独断でやりとげ上層部から賞賛を受けました。しかし爆撃当日は一睡もできかったそうです。色々な思いが頭をよぎったことでしょう。彼もある意味、爆撃の犠牲者です。国家のために己の人間性を殺しました。
 
 独断専行でしたが賞賛されたということは作戦を続けろということです。それが軍隊です。その後、名古屋や大阪をはじめ日本各都市が次々と焼夷弾で焼かれました。それがある時ピタリと止みました。理由は簡単でした。「焼夷弾の在庫が尽きた」からです。物量作戦で鳴らしたアメリカで在庫が尽きるとは一体どれだけ落としたんだという話です。もうゲームの世界になってしまったのでしょう。
 
 捕鯨同様、散々殺しておいてから勝手に欧米は焼夷弾による民間人攻撃は残酷だといって人道法を作り上げました。そのおかげかウクライナ戦争でもロシアが民間施設や住宅地を狙ってミサイルや大砲で攻撃していますが、犠牲者の数そのものは数人から数十人単位です。激減しています。代わりにインフラを破壊しています。しかし、案外人々はしぶとく生活しているのです。むしろ占領した後の虐殺がクローズアップされました。犠牲者の人数そのものは焼夷弾よりも少ないですが、人の残虐性や戦争の悲惨さがより強調されています。
 
 焼夷弾はあまりにも一瞬で大勢の人を焼き殺したために統計の数に過ぎない扱いとされました。数の中に残虐性が消えてしまったのです。スターリンのいう「たった一つの死は悲劇だが、100万の死は統計に過ぎない」の例えです。
 
 初日は眠れなかったルメイも賞賛され作戦を続行していくうちに慣れました。どんどん空軍と自分自身のキャリアにポイントが溜まっていくのが嬉しかったかもしれません。犠牲者の数が増えるにつれ、押しつぶされた男の子も焼き殺された女の子も消えていったでしょう。焼夷弾の在庫が切れて爆撃中止というのもまるでセールスキャンペーンを行なっているショッピングモールのような光景です。売り切れでがっかりしている客か、商品があればもっと利益が上がったのに、としょんぼりしているお店か、そんな感覚で戦争をしていたのです。
 
 むしろ戦争が終わり退役してからの方が地獄だったかもしれませんね。平穏な日々に想像力が戻ってきたでしょうから。もちろん誰もそんな彼に注意を払いません。勲章を自慢していた以外に特にエピソードもなかったようです。83歳で空軍基地で亡くなったとWikiにありました。

Destiny OP Destiny 体験版を遊びつくしてみた。
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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!
もう一つのアリとキリギリス
by 倖和(サチナゴム)





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最終更新日  2023年03月14日 09時19分16秒
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