倖和（サチナゴム）の妄想小説・・・

大阪市の財政は基本優良でした。それを都構想で取り上げようとしたのが当時の橋下徹知事でした。選挙では勝ちまくっていましたが肝心の都構想に関する住民投票には2回とも負けました。それでも行政のトップが両方とも維新のために擬似都構想状態になりました。それでどうなったかというと、共食い状態です。市の財産が府に吸い上げられつつあります。で、府は盛り上がっているのでしょうか？　とんでもありません。府・市とも、どんどん経済力も政治力も落ちているのです。数字が示しています。寄生虫に栄養を横取りされている餓鬼状態です。
　
　大阪に住んでいて、都構想が進んだら困ったことになりそうな予感がします。今、梅田あたりのみが異様に発展しつつあります。このままだといずれは府の南北は完全にゴースト状態になるでしょう。大阪府下の各都市の財産はその梅田の再開発に全て吸い上げられる勢いです。大阪市の他の多くの町も自己責任論のもとに切り捨てられ見捨てられます。
　
　大阪北区は維新が三人候補を出しました。勢い凄まじく全員当選するかもしれません。それだけ梅田を抱える北区は維新のおかげで発展しているのです。儲かるのは一部だけですけどね。北区に住んでいるというだけで自慢話になるそうです。しかし北区もさまざまです。勢いのある場所はわずかです。北区でもほったらかしの場所はいっぱいあるのです。
　
　IR・カジノが選挙の争点になっています。カジノにそんなに客が来ないだろう、という観点から反対を唱える人がいます。しかしカジノの本質はUSJとか他のテーマパークとは違います。一番は犯罪で回ってきたお金をチップに替えて綺麗にすることです。マネーロンダリング、つまり犯罪者にとって大変都合のいい施設なのです。映画やドラマのような悪のシンジケートが蔓延る姿が今から思い浮かびます。最初から庶民を相手にしていない施設なのです。庶民は東京の香りがぷんぷんする再開発された梅田あたりで遊んでくれたら十分なのです。
　
　選挙はどうなるかは分かりません。しかし、コロナ禍で明らかに流れは変わりつつあります。維新の政治で騙されたと勘づいた人々が増えていると実感します。
　
　維新がふわっとした民意で選挙を勝ってきたというのは違います。彼らは徹底的に管理した選挙戦を展開しています。仲間とそうでないものをきっちり分けているのです。完全な中央集権であり共産党以上に民主集中制をとっています。
　
　本来選挙に当選するということは、自分に投票してくれなかった、あるいは反対の立場を表明していた人々に対しても責任を持つということです。それを維新は見事に破壊しました。自分たちに投票しなかったものは報われるはずがない、と本気で思っているのです。
　
　庶民の中にも、なんとなくトイレが綺麗になって子育て関連の無償化が進んだりしてよくなったと思っている人がそれなりにいます。しばらくは維新が強いでしょう。そこは戦争末期のナチスとよく似た状況です。
　
　市よりも府の中に都構想に賛成する人が多いです。市のお金が自分たちに回ってくると思うからです。しかし違います。維新のような連中は儲かるところ、それも自分たちが儲かるところしかお金を回しません。犯罪者がとんでもない額のお金を落とすIR・カジノと東京24区になる勢いの梅田、ここに大阪府と大阪市の財が吸い上げられます。教育や医療、福祉は限定的です。お金持ちしか得になりません。特に一般の老人に対しては絶望的でしょう。お金もなく弱ってきたのなら早く死んだ方がいい、と本気で思っています。冗談抜きで大阪がいち早く安楽死条例を制定するかもしれませんね。
　
　経済効率性で物事を進めるとどうしても弱者は切り捨てられます。しかし、そのゴミのような弱者によってゴミ屋敷状態になった時、間違いに気がついても、もう遅いのです。多分、昔の朽ち果てた遺跡などもそんなようなプロセスを経て人々から捨てられ忘れ去られたのかもしれません。
　
　人口が減りつつある日本。このままでは大阪は日本で一番最初に廃墟になってしまうかもしれません。遠い未来の発掘作業が目に浮かびます。

Destiny 体験版を遊びつくしてみた。
貴婦人の乗馬他　オーケストレーション

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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります！
もう一つのアリとキリギリス
by 倖和（サチナゴム）