倖和（サチナゴム）の妄想小説・・・

第二次世界大戦を扱った戦争ゲームでナチスは人気です。どのステージでも楽しめますが、緒戦のポーランド侵攻、ロンメルの砂漠の狐、ソ連侵攻のバロバッサ作戦、そしてノルマンジー上陸などが定番です。魅力的なテーマです。また海ではUボートなども人気です。現実には華々しい戦いの影でどれだけの命が奪われ幸せが破壊されたかプレイ中は全く考えません。どうやったらナチスが勝てたかそんな不謹慎な歴史のifのテーマでゲームをしています。
　
　ハーツ・オブ・アイアンも難解なゲームです。だからこそ私はポーランド侵攻で遊び方を研究しています。一応初心者向きです。だから勝って当たり前なのですが、勝ち方に差があります。モタモタしていたらフランスやイギリスからの軍隊がドイツ本土に攻め込んでくることもあるので油断ができません。
　
　映画「帰ってきたヒトラー」ではヒトラーが結局ドイツが戦争は負けてポーランドがまだ存在していることに驚いているシーンがあります。そうか、あそこは全部ドイツ領だと思っていたのかと気が付かされました。日本にいるとそんな感覚は分かりません。韓国も中国も元は日本だったなんて感覚はありません。今は共産党中国が韓国も日本も中国の領土だという仮想の地図がネットなどで出回っていますが、元々西洋思想である共産主義に中国が染まってからの話で、歴史上、日本は中国から本気の侵略を受けたことはないのです。唯一の元寇は外交の失敗が根本原因でした。
　
　危なかったのは日露戦争です。もし敗戦していたら東京にロシア帝国の巨大な宮殿が建っていたでしょう。ヨーロッパではとにかく領土があっちこっちに移ります。国境線が常に安定しません。戦争ばっかりしていました。もうないかと思っていたらまたウクライナで戦争です。
　
　さてゲームでナチスを使って戦争を繰り広げるのですが、その歴史が大阪の維新と被るなあとこの頃よく感じます。弱小カルト集団かと思っていたら民衆の心を鷲掴みにしてあれよあれよと勢力拡大、ついには独裁政権を打ち立てます。その後も快進撃です。国内のインフラを充実させ福祉を発展させ富国強兵に成功します。今のプーチン・ロシアとは違い、本当に強くなりました。相手の油断をついて領土を戦争をせずに拡大、ここまではプーチンもクリミアで成功しましたが、そのあとは違います。ナチスは本格的に戦端を開けばあっという間にポーランドを圧倒、フランスを屈服させイギリスを追い込みました。アメリカの参戦がなければソ連も倒されヒトラーのヨーロッパになっていたと思われます。
　
　翻って現在の大阪。維新も大進撃です。敵失もありますが、確かに維新は地力に優っているのです。既存の政治勢力は現状ほぼ駆逐されました。戦意を失っています。心ある人は維新のおかしさに気がつき、警鐘を鳴らしますが、効果は嫌になる程ありません。それまでの大阪の行政の腐敗に市民の多くが嫌気がさしているのです。そこもナチスに似ています。ナチスもワイマール憲法下の政府の無能さを徹底的に糾弾しています。しかもそれは当たっていたのです。維新の批判も的を得ている部分が確かにあります。
　
　ナチスと維新との違いは科学力です。ナチスは軍事技術を革新的に進化させました。維新はそれが全くない。ゲームでも兵站と技術開発をしっかり整えることによって戦う力が劇的に強化されます。目の前の戦いに気を取られているとまず補給がダメになる。そしていつの間にやら登場した相手の新兵器に打ちのめされます。そこは将棋とは違います。盤外の戦いの方が重要なのです。維新は選挙に関する情報戦には強いですが政策を科学的に検証してしっかりとした数字に落とし込むことが下手です。多分ここに維新に対する勝機があると思います。
　
　もはや今の維新を倒すにはゲリラ戦しかありません。そして維新が内紛を起こし自己崩壊するまで待つしかないのです。それには科学に強くなることです。この状況ですぐに選挙に勝つのは無理です。幸い、スマホがありAIの進化が凄まじい。インターネットで常に世界と繋がっています。情報の海でデマが氾濫する一方、合理的な思考を組み立てるのもやりやすくなっているのです。一言で言うと勉強が楽になりました。その気になればスマホだけで生活費を稼ぐことだってできます。ゲリラ戦にはもってこいです。
　
　維新が躍進して行政がマヒするのは必定です。コロナ禍でそれははっきりしています。肝心な時に助けてくれません。自己責任です。だから行政に縋るのはまずいのです。縋るのではなく活用する、利用するという感覚が大切です。真の自己責任、自己コントロール、自律です。一言で言えば自由です。それには政治に頼らず政治を制する必要があります。そのための知識、知恵が科学なのです。道理を通すのです。世の中を制するには人の繋がりが必要ですが今はその道具が揃っています。あとはしっかりサバイバルすると言う意思がその可能性を広げます。科学に長けて、もし戦いの途中で何かの発明でもしたらそれだけで金持ちになり社会を変えることができます。スマホのように、です。
　
　色々あって既存の信仰心やイデオロギーは信頼をなくしました。だから今ある事実をしっかり見据える科学する心がゲリラ戦の拠り所になります。まあ、考えてみたら日本の名だたる偉人たちも少数派からゲリラ的に世の中に挑み世界を制したのです。
　
　一時は欧州を席巻したナチス・ドイツもヒトラーが独裁者特有の孤独感と傲慢さで味方を信用せず、独りよがりの思考で状況判断のミスを重ね自滅しました。アメリカの物量のせいではありません。ヒトラー自身が招いた破滅なのです。ただ巻き込まれた人々が凄まじい数になってしまいました。
　
　維新のリーダーたちの言葉を聞いていたら彼らも傲慢で独りよがりです。含蓄はゼロです。その単純さゆえに選挙に強いとも言える。だからナチスの二の舞なることは間違い無いと思います。ただ今の勢いはすぐには止まりません。科学を無視し人々の感情を動かしているからです。
　
　ゲームでは勝ったらそれで終わりですが、現実は違います。ゲームでナチスをとりあえず勝たせることはできますが、それで後がどうなるかは考えません。しかし、考えたらやっぱりナチスはどこかで負けただろうな、カタストロフィーが起きただろうな、と思います。と言うことは歴史を変えてナチスを勝たせても戦争は長引き結局もっと犠牲者が増えただけで終わったと言うことになります。そういえば、あのバイオハザードも人気シリーズになったためにエンドレスに事件が起き続け世界は壊滅しています。
　
　維新が滅んで大阪や日本が滅んではいけません。政治の再生の過程でたまたま維新が消えたと言うのがいい。色即是空のことわりです。

Destiny 体験版を遊びつくしてみた。
貴婦人の乗馬他　オーケストレーション

にほんブログ村

にほんブログ村
↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります！
もう一つのアリとキリギリス
by 倖和（サチナゴム）