カテゴリ:子育て・家族
「気づかない人間に教えることほど、難しいことはない。」
昨日参加した子育ての会での、N牧師の言葉を思い出しました。 家庭訪問週間のため、いつもよりかなり早く帰宅したさと。 5年生ともなると、貴重な貴重な4時限授業の日。 なぜって?…それは友達と遊べるから。 もちろん、時間の許す限りどんどん友達と遊んで欲しいと思っています。 しかも、室内でゲームというのではなくて、公園で野球をするのですからなおさらね。 でもね、中学受験を決めて塾に通い始めた以上、今までとは状況が違うの。 周りの友達は今までどおり遊んでいても、あなたには同じだけの時間があるわけではないの。 どうしてそれがわからない? 「ねぇ、遊びに行ってもいい?」 ひろのお迎えのため出掛けていた私の携帯に、さとから電話がありました。 「え?でも、遠足のおやつを買いに行くんじゃなかったの?それに今日は塾の日だよ。」 「わかってる…帰ってきて、塾に行く前に買いに行くから。」 「だったら、4時には帰らないと…できれば塾に行くまでに、学校の宿題を終わらせた方がいいしね。」 「うん、わかった。4時には帰るから。」 で、帰宅したのは4時半。 近所の駄菓子屋さんに遠足用のおやつを買いに行き、ちょっとだけ腹ごしらえ。 いつまでも漫画雑誌を見ているので、「そろそろ時間だよ」と声を掛ける私。 のそのそと自室に消えていくさと。 …5分経っても出てきません。 いつも家を出ている時刻は、とっくに過ぎています。 部屋を覗くと、まだ漫画雑誌を見ています…。 「いつまでも何してるの!!」 慌てて家を出て行きました。 ところが、10分くらい経った頃にさとから電話が…。 「玄関にお弁当、忘れていなかった?」 「忘れていないよ。どうしたの?」 「じゃあ、ちょっと下(マンションのエントランス付近)を見てきて…置いているかもしれないから。」 「どうして、そんなところにお弁当を置くの?」 「…見てたから…」 「え?何を?」 「カードをしてたから、ちょっと見てたの。」 もう呆れて何も言えなくなりました。 行ってみると、数人の子ども達が地べたに座り込んで、カードゲームに興じています。 その傍らには、確かにお弁当が…。 間に合うかどうかって慌てて出て行ったはずなのに、こんなところで道草食っていたなんて。 一体、あなたが今しなければならないことは何なの? “したいこと”と“しなければならないこと”の見極めを、そろそろつけて欲しい。 それとも、10歳の子にそれを望むのは無理なこと? そんなに遊びたいなら、遊べばいい。 受験なんてしなくてもいい。 あなたがそれを望み、選ぶのだったら、無理に受験させるつもりはない。 でも、あなたは「受験する」「塾もやめない」と言う。 だったら、もっと自覚を持とうよ。 受験って自分自身との戦いだって、つくづく思う。 具体的な目標がないから、漠然としか考えていないから、中途半端な気持ちなのかもしれません。 ○○君と同じ中学に行きたい…とか、 こんなクラブ活動をしてみたい…とか、 この学校の文化祭に参加してみたい…とか。 入学後の自分を想像させてみると、少しは意識が変わってくるのでしょうか。 お互いに意識を高め合うことのできる友達に出会えると、少しはやる気を出すでしょうか。 いや、そんなことよりも、そもそも「生きる力」「生きるために必要な知識」が欠けているように思えてなりません。 算数の問題が解けたり、漢字が書けたり、山地や平野の名前をすらすら言えたり…そんなことよりも、もっと大切なこと。 そう言えば、今日も学校の宿題を家に忘れていたさと。 あんなぐちゃぐちゃな机の上だったら、忘れても仕方ないかもしれないね。 どうして確かめることができないの? 昨日は家のカギをなくしたと大慌て…でも、よくよく探してみると、ランドセルの底から出てきました。 どうしていい加減な見方しかできないの? あまりのいい加減さやだらしなさに、私のイライラは大爆発。 でも、それが我が子なのです。 そしてそんな子にしてしまったのは、親の責任。 教えるべきことは教えているつもりですが、伝わってはいないのかもしれません。 もうすぐ塾から帰ってきます。 今日はとてもじゃないけど迎えに行く気になれなくて…でも、こうして吐き出したら少し冷静になれたような気がします。 笑顔で(かどうかはわからないけれど。さとの態度次第?!)「おかえり。」と迎えることができそう。 正しい道を教えるのは親の役目。 何度でも何度でも。 根気強く教え、戒め、正し、導くことを繰り返さなければ。 いつか自分で気づいてくれる日がくることを願いながら…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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