「花形演芸会」~菊地まどか・ふくろこうじ
休日。今日は勤労感謝の日で祝日なのだが、火曜が公休なので通常通り。ぜんぜん意識してなかった。昨日、100円で買ったCD。ライムスター「ウワサの真相」。2001年のリリース。ライムスターのオリジナルアルバムを聴くのは初めて。もっとハードコアっぽいものかとリリース時には思っていたのだが、スチャダラパーに似た文化系な匂いがかなりある。のちに、ラジオなどを通じて宇多丸がどんなひとかを知るようになるが、当時はぜんぜんそんなイメージは持ってなかったのだ。【送料無料】Rhymester ライムスター / ウワサの真相 【CD】価格:2,753円(税込、送料込)昼、永田町へ。国立演芸場、「花形演芸会」。この会、一時期は頻繁に通っていたものだが、ものすごくひさしぶりに来た気がする。土日の開催だとたいがい仕事で無理だったのだが、今日は祝日だから休みと重なった。ちょうど観たいひとが多かったのも幸い。会場1階、クレジット決済の自動発券機で発券。この機械を利用するのも初めてのこと。開演時刻を過ぎて到着。前座さんが始まってたけど、運良く通路脇の席だったのですーっと入って着席する。ひさしぶりのせいか、国立演芸場の照明がやけに薄暗く感じる。前座・春風亭一力「子ほめ」。ゲストの一朝の弟子。今日は半分ぐらい一朝一門会みたいなものだ。桂しん吉「初天神」。吉朝の弟子。「NHK新人演芸大賞」で観たことがあったっけ。この一門は、わりとみんな明るくて清潔感があるような気がする。菊地まどか「嫁ぐ日」。曲師、沢村豊子。3月に「笑点」で観て以来、生で観たいと思っていたひと。声の伸びがやっぱりすごい。演目は同じ、新作浪曲「嫁ぐ日」だったのだが、これは内容的にはいかにも泥臭くて大衆的。現代では、浪曲のスタイル自体が大衆から遊離してしまっているので、よくわからないねじれたものになっているような気がしてならない。なにか違う層に受け入れられる手があるんじゃないかと思うがどうだろうか。ふくろこうじ、クラウン。このひとは「野毛大道芸」で何度も観ている。原初的なサイレントコメディのよう。しかし、ちょっと気になったのが、あの鮮やかなデビルスティックの芸がなんだか反応が薄かったこと。大道での芸とは距離感が違うからだろうか。地続きの場で不思議な現象が起こる大道芸とは違って、舞台の上は別世界のようなところがある。大掛かりなイリュージョンよりもテーブルマジックのほうが生々しい驚きがあることと同じだろう。この生の感触は、場合によってはまるで長続きしないものだが、ジャグラーやマジシャンが観客とコミュニケーションをとるのはそのためかもしれない。柳家三之助「試し酒」。大学の先輩だと知ってからずっと観たいと思っていた。同じ小三治一門でいえば、一琴師匠のようなもちもち感。仲入りゲスト・春風亭一朝。マクラ、これは定番ネタなのか、先代柳朝が女湯をのぞいた話。傑作。「片棒」も、楽しい、楽しい。ロケット団、漫才。テレビでは山形弁のネタばかりだが、ロケット団はじつは時事ネタが面白い。部分的には爆笑問題にも匹敵するような秀逸なギャグが、寄席でのヘビーロテーションで耐久性のあるものに磨かれている。春風亭一之輔「五人廻し」。真打ちをさしおいて二ツ目がトリをとってしまうのはこの「花形演芸会」ならではだ。いつもながらのふてぶてしさ。古典的なテクニックはもちろんのこと、たまに入る現代的なクスグリも、邪魔にならない程度でかなり可笑しい。3時間超で終演。菊地まどか / 浪曲 嫁ぐ日 / 浪曲 赤垣源蔵 名残の徳利 【CD】価格:2,000円(税込、送料別)1階へ降りると、後輩Oが待っていた。このあと、池袋に一緒に行く約束をしていたのだが、ここですでに待ち構えてるとは思わなかった。マクドナルド、カルボナーラセット。せっかく待っててくれたのだが、あいかわらずのども痛いし、あまりしゃべることもできない。ノートパソコン広げて、USTREAMの実験。配信のやりかたがようやくわかり、大きな進歩。しかし、このアドレスをTwitterでつぶやこうとするとエラーになってしまう。さっぱり原因がわからない。何故だ。永田町から池袋へ。★次項へ続く★