カテゴリ:読書
図書館でたまたま見かけて借りてきました。
だんぜん良かったのが『動物詩集 または「オルフェさまのお共の衆」』。 小さいきらわれものの虫にまでも思いをよせる所は、シュヴァンクマイエルのアートや、ガレやラリック等も連想しました。以下引用。 虫類 オルフェの言葉 千の足を持ち 百の眼を持つ この忌わしい一群を もう一度よっくごらんよ そいつらは 世界の七不思議より ロズモンドの宮殿より より美しい担輪類であり 壁蝨であり 昆虫であり 黴菌だ 蚤 蚤も 友人も 恋人も どれも 僕らを愛するものは残酷だ ! 僕ら血はすべて彼らに吸われる ああ 愛せられるのは禍いだ 蛸 天へ向って墨汁を吐きながら 愛するものの生血をすすり そうしてデリシャスに感じている この不人情な怪物は僕だ 海月 君ら海月よ 紫色の毛の生えた 世にも不幸な頭よ 君らは好んで暴風雨の海に住むが 僕も君らのように暴風雨が好きだ 蛸 (たこ)、海月 (くらげ) なんてカッコイイではあーませんか。 そしてやはり『アルコール』。 あの「ミラボー橋」や「ローレライ」、そしてこれは『カリグラム』に入っている、辻芸人の事をうたった「雲の幽霊」等は、実に実に美しい傑作です。 『秘めごと歌』はドキッとするほどエロいです。 「あんたの肉体の九つの戸口」なんて、タイトルだけでもエロいじゃないっすか。両目、両耳、鼻腔、口、とだんだん戸口がさがってくるにつれ、ドキドキして読んじゃうですよ。 情熱的で結構露骨かつ素直とゆー感じ。ちと苦手っぽい面もあったりするのですが…(^^;)、その辺は、この後に読んだ『一万一千の鞭』の感想で書きたいと思います。 最後に、これええなあ、と思った詩を引用して終わります。 ホテル 僕の部屋は鳥籠形 窓から太陽の腕がにょきっ 蜃気楼見たさにタバコ吸う僕だが 日光の火で一本つける 仕事はいやだがタバコは吸いたい 新潮文庫、堀口大學訳で読みました。 ジュネの訳では散々な堀口大學ですが、詩人でもある堀口氏、詩の訳はいいですね。 アポリネール詩集改版 *ゲッ、もう寝なきゃ…な私に愛の1クリックを~~~。どーしてこういつも遅くなるのか… 金メダルにあやかっちゃいますか~? あんなに美しい金メダルってなかなかないと思います。 荒川静香 Moment~Beautiful skating(DVD) 荒川静香 DVD「Moment Beautiful skating」3月中旬頃再入荷予定 イナバウワ~荒川静香さんのような輝き3ストーンダイヤモンドプラチナピアス~【送料無料】 あの金メダリストも愛した3ストーンダイアピアス!過去・現在・未来を輝かすK18WGダイアモンド3... 【送料無料】金メダリスト荒川静香さんトリノオリンピックフリー演技使用曲「トゥーランドット... ぬわんと、ジョン・レノンが履いていたあのスニーカーがアンジェさんに登場です ! ! これ、浅草にあるフランス直輸入の素敵なお店、europointのHPでだいーーーぶ前に目にしてました。こちら見てくださいね~♪ spring court キャンバススニーカー ホワイト ♪春を先取り♪ 共同購入キャンペーン3/16 23:55まで。 ホワイトデー特集2006 ホワイトデー特集(〃^∇^)o_彡☆すんごいタンガありますよ~ ほらほら。 2006春ネット通販 大人気アイテムスーパー図鑑3/14 23:55まで ◇◆人気blogランキングへ◆◇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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『動物詩集』、読みましたね。前にも、このことでコメントを入れたような気がするのですが…
このうちの6編に、プーランクが曲をつけています。って、このことも自分の日記に書いてSEALさんからもコメントいただきましたね。 アポリネール、エロいですよね。『Poemes a Lou』に収められている詩・XXXIIIがやたらとエロです。それこそ、女体を舐め回すかのような。窪田般彌さん訳が、あったような気がします。 「ホテル」私も好きです。 これもプーランクが曲をつけていますよ。すごくやる気がなくなる、いい歌です。 (March 8, 2006 12:00:41 AM)
蚤。蛸。いいねえ!好き!絵画的でユーモラス。
ミラボー橋もうつくしくて好きだったけど、短編キリリというのもいいね。 <ああ 愛せられるのは禍いだ> (March 8, 2006 01:20:00 AM)
アポリネールが従軍中に恋人にあてたラブレターというのを読んだことがありますが、書いていくうちにどんどん盛り上がってしまったのか、長い文章の後半はほとんどポルノ小説と化していて(君に会えたらこんなこともあんなことも…みたいな描写が延々つづく)、「ミラボー橋」のイメージが180度くつがえった衝撃でした。
でも、紹介していただいた詩はどれもかっこいいですね。エロいけど、汚らしい下品さというのとは違うのですね。 (March 8, 2006 06:58:35 PM)
koike1970さん
> 『動物詩集』、読みましたね。前にも、このことでコメントを入れたような気がするのですが… 読みました~。 んで、澁澤龍彦の『世界幻想名作集』の時ですね。覚えてますよん。こちら。 http://plaza.rakuten.co.jp/sealofc/diary/200507070000/ それが頭にあったので、図書館で見かけて思わず手にとりました。 んで、プーランク、探してみよっかな~。 >すごくやる気がなくなる、いい歌です。 わははは。何もしなくていい時に聴きたいです~(笑) (March 8, 2006 10:56:37 PM)
ビーニャさん
>蚤。蛸。いいねえ!好き!絵画的でユーモラス。 でしょでしょ ! 断然動物詩集が好きです。 >ミラボー橋もうつくしくて好きだったけど、短編キリリというのもいいね。 ><ああ 愛せられるのは禍いだ> ねー。もっともっと評価されるべき詩人かも。 エロがなければ良かったのか?(^^;) (March 8, 2006 10:58:28 PM)
サリィ斉藤さん
>アポリネールが従軍中に恋人にあてたラブレターというのを読んだことがありますが、書いていくうちにどんどん盛り上がってしまったのか、長い文章の後半はほとんどポルノ小説と化していて(君に会えたらこんなこともあんなことも…みたいな描写が延々つづく)、「ミラボー橋」のイメージが180度くつがえった衝撃でした。 一部、この詩集に出てたと思いますが、うわあ、って感じでした。(^^;) 失恋ばかりしてたように思いますが…結構相手引いちゃうんぢゃねーか?とか思ってしまいました。 大量のラブレターが、相手の方に捨てられてしまったらしく、実に残念です。 (March 8, 2006 11:01:31 PM)
>『秘めごと歌』はドキッとするほどエロいです。
よみたい。(前のめりです・汗) ホテルもいいですね。 景色が見えそうです。 光にとけていく室内。 (March 29, 2006 05:44:26 PM)
しゃけさん
>よみたい。(前のめりです・汗) この「前のめり」ってええなあ。 >ホテルもいいですね。 >景色が見えそうです。 >光にとけていく室内。 でしょでしょ?なんか良いですよねー。 私、煙草嫌いなのに、この詩は好きだ~。 「窓から太陽の腕がにょきっ」とか「日光の火で一本つける」ってのが好きです。 (March 29, 2006 11:32:46 PM) |
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