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テーマ:アニメあれこれ(26114)
カテゴリ:特命戦隊ゴーバスターズ
第20話 想いと力を込めて
「決着の時だ、武藤カズキ。ここで終わりにする」 「ああ。勝って終わりにする」 カズキとブラボーは決着を付けるべく戦い始める。 斗貴子と剛太はカズキを捜していた。 《どこだ?カズキ、どこに…》 斗貴子は傷が痛み、木に寄りかかる。 「カズキを捜さないと…まだそう遠くには行っていないはず」 斗貴子に手を差し出す剛太。 ブラボーとカズキの戦いで起こる爆発に気づく斗貴子と剛太は爆発のあった方へと急いでいると、ブラボーとカズキに挟まれるも、すぐに場所を移されたので後を追う斗貴子。 「まさかキャプテンブラボーが相手だったとは」 「だが火渡戦士長が相手より勝機はあるかもしれない。渡した徒が間に合えばな」 「あるんですか!?あのキャプテンブラビーに勝つ方法が!?」 「ある!!」 カズキの攻撃はブラボーには通じない。 《シルバースキンを破らなければ、俺は…!!》 「よく考えた、だが、無駄だったな」 「ぐはっ!!」 ブラボーの拳がカズキの腹に決まる。 「お前は戦うたびに強くなる。だからこそ、この場で葬り去らねばならない」 シルバースキンリバースを発動させるブラボー。 シルバースキンリバースを剛太が遮る。 「先輩の睨んだ通り、察しものシルバースキンも遠隔精密動作まではできない」 「もしできるならわざわざ装着する必要はない。そのままオートマトンタイプとして操ればいい。出来るのは分解して射出するまで。違いますか?」 「で、そこを強引に割り込めばこの通り、シルバースキンは的には届かない。今着てる奴を射出しても同じです。俺のモーターギアはシルバースキンより速い」 「シルバースキンリバース、今よりこの場では通じません」 「戦士・斗貴子、剛太、自分の選んだ行動に悔いはないか?」 「「はい!!」」 「そうか。2人とも下がっていろ。この戦いが済んだ後、再び戦団に戻れるよう尽力する」 「カズキと一緒でなければ戻る気はありません。聞いて下さい。私達は決して闇雲に動いているわけではありません」 「ニュートンアップル女学院…」 「知っているなら、もう少し私達に、カズキに時間を!!」 「闇雲でなくとも闇の中の僅かな光明に過ぎない。その僅かに多くの人々の命を賭けるわけにはいかない!!」 「戦士長!!」 「100年間、戦団はヴィクターを追い続けてきた。その100年の結論として俺が今ここにいる。黒い核鉄を命に代えた者は葬り去るしかないのだ」 「シルバースキンはその強度より強い衝撃を与えれば破壊できる。だが、破壊のスピードを上回る再生力が攻撃を阻む。ならば、その再生力を上回るスピードで攻撃を繰り出せば…使え、カズキ!!そしてヴィクター化しろ!!W武装錬金+ヴィクター化のパワー、それがシルバースキンを破る唯一の戦術だ!!」 斗貴子は武装錬金を解除し、核鉄をカズキに渡そうとする。 「いや、ここで今ヴィクター化してエネルギードレインすれば人の大勢いた銀成学園どころじゃ済まない。間違いなく斗貴子さんや剛太の命に関わりかねないダメージを与えてしまう」 「何を言っている!?勝機を捨てる気か!?私のことはいい、覚悟はできている」 「俺も構わねえよ。斗貴子先輩の望みだ」 「ごめん…でも俺は嫌なんだ!!俺は多くの人を、皆を守りたい、そう思って錬金の戦士になったんだ。だから何があろうと仲間を傷つけるような戦いはしたくない。信念なんだ」 「戦士長、これでもカズキを殺すと言うんですか?一筋の光明を握り潰してなお、殺すというんですか!?答えて下さい、戦士長!!」 「………」 「答えろ、キャプテンブラボー!!」 「いいんだ、斗貴子さん。俺もブラボーも自分で選んだ行動に悔いはない」 「カズキ…」 「シルバースキンアナザータイプリバース。シルバースキンリバース」 「ダブルストレート!?」 「これが答えだ、戦士・斗貴子。俺はカズキを葬り、ヴィクターを倒す。戦士を、キャプテンブラボーの任務を果たす」 「戦士長!!……!?」 「果たした後、無駄殺しの罪人・防人として自分自身に始末をつける。カズキ、お前一人に死を押し付けたりしない」 「冗談じゃない!!冗談じゃないぞ、キャプテンブラボー!!」 カズキはシルバースキンを弾き返す。 「キャプテンブラボー、俺はあんたに勝つ!!勝って、勝ってあんたを死なせはしない!!エネルギー全開!!」 「いいだろう」 「届け、届け、届け、届けぇぇぇ!!」 カズキの想いを込めた一撃が眩い閃光と化し、ブラボーへと向かっていく。 シルバースキンは破られ、ブラボーに攻撃は決まる。 「ただ一重に、一重に、ありったけの想いと力を込めて、撃ち貫く」 「大事なものを死守せんとする強き意志、斗貴子を助けようと命を顧みず飛び込み、犠牲者を増やさまいと心を痛めながらパピヨンを倒し、桜花、秋水を救おうと傷だらけの体を張って友達や妹、学校の生徒を守ろうと全身全霊で戦う。誰かを守ろうとする時にこそ真の全力を発揮する。大事なものを死守せんとする強き意志…いつか必ず俺を越えると思っていたが、越えたな。戦士・カズキ」 カズキとブラボーはお互いに近づいていく。 「戦士長…」 「戦士・斗貴子、皆を率いてこのままニュートンアップル女学院へ向かえ」 「戦士長…」 「お前の言う一筋の光明に俺も賭けてみよう」 「ありがとうございます」 《カズキは俺などより、もっと多くの人を守れる戦士になる。ここで今終わらせるわけにはいかない》 そこに火渡が現れる。 「生きてやがったか。しぶとい奴だ」 次回、「GONE INTO FLAME」 武装錬金DVDvol.3武装錬金DVDvol.4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 15, 2007 10:18:39 AM
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