灼眼のシャナIIの第14話を見ました。
第14話 永遠の恋人
「遅いわね、そろそろあんたの存在の力が満ちようってのに。ま、来なきゃ来ないでとっとと始めてもいいんだけど」
「そう焦るな。我が短気な導火線マージョリー・ドー。炎髪灼眼の嬢ちゃんなら時間前には絶対来るだろう」
「チビじゃりもいい度胸してるわ。今の状況であんたをよりにもよってこの私や彩飄と一緒にしとくんだからね」
《…そう、手を出さないって約束してくれてても銀の炎を出した僕はマージョリーさんにとって…。それにあの人も、フィレスさんも僕を、零時迷子の中にいるヨーハンという恋人のことを…》
「どうした?落ち着かねえか?ま、これからやることを思えば無理もないかな。それにしても何処行ったんだ?シャナちゃん」
フィレスのが求めるヨーハン。
マージョリーが狙う銀。
それは本当に
悠二の中にあるのか?
その答えを知るため、
シャナ達は二人に休戦と協力を約束させる。
シャナは
フィレスにただの人間と呼ばれた
吉田を迎えに現れる。
「一美、私…悠二に好きだって言う」
「うん。でも負けない」
「私も負けない」
シャナと
吉田が合流し、
悠二が衰弱した
フィレスに力を分け与える時、複数の自在法が
マージョリーによって展開された。
フィレスと彼女が作った零時迷子の間に流れる力を観測することで、零時迷子の全容を知ろうというのだ。
だが、解ったのは新たな謎…正体不明の自在式の存在と
フィレスがかけた“戒禁”の変質だった。
進展はゼロで、その場にいた誰もが、全ての中心にいる
悠二に視線を向けていた。
その時、
吉田が
フィレスに言葉をかける。
「トーチでもミステスでも坂井くんは坂井くんです!!私はただの人間です。紅世のことも、徒やフレイムヘイズのことも本当の意味は分からない。この先ずっと分からないかもしれない。けど…フィレスさんにお願いがあります!!私と清秋祭を歩いて下さい。彩飄フィレス、紅世の徒。でも、その前に恋人を思い焦がれる一人の女性。それなら分かってくれるはず。人を好きになる気持ちに人間も徒もないって。あなたが破壊しようとしたミステスは…私にとって…。私がどれだけ今を坂井くんとの今を大切にしてるか一緒に見て下さい」
「私も一緒に行動する。悠二の傍で警戒するよりフィレスに張り付いていた方が効率的でいい」
翌日、
吉田は
フィレスを清秋祭に
シャナと一緒に案内する。
「昨日の敵は今日の友と言いますが、まさかこのような状況になるとは思わなかったのであります」
「同意」
「それにしても吉田一美にあんな胆力があったとは」
「意外」
吉田や
フィレス、
シャナを屋上から見下ろす
悠二と
ヴィルヘルミナ。
《吉田さん、何だか変わったな…。シャナも一美って呼んでたし二人の間に何かあったのかな?》
「あの…、ところで僕とカルメルさんだけどうしてここに?」
「安全策に決まっているのであります。フィレスがいる状況下で好き勝手に行動されては堪らない。少しは自分の立場を弁えるのであります」
清秋祭で
緒方とデートしている
田中は
マージョリーと会うと気まずくなるのだった。
「栄太、焦らなくていい。時間はたっぷりあるんだから。味わった事実とその重みをじっくり考えてそれから答えを出せばいいのよ」
「はい」
やがて、清秋祭も終わり間近になり、ヘトヘトの
池はホッとしていたが、迷子探しに駆りだされる。
「祭が終わるのか?ヨーハンが悲しむ…」
過去を思い出す
フィレス。
元々ヨーハンは
フィレスが戯れに拾った子供だったがいつしか恋仲になり、
フィレスと永遠に有り続けることを望んだヨーハンはそのためなら人間でなくなってもと望み、時を止めミステスとなった。
清秋祭が終わり、
吉田達に時間を与えてくれてと感謝する
フィレスだが、それは本体の
フィレスを呼ぶための時間をくれたことへの感謝であり、居間まで一緒に祭を回っていた
フィレスは本体の意識を宿した一部であり、本体を呼ぶ目印だった。
現れた本体の
フィレスは零時迷子のヨーハンを呼び出そうとする。
だが、
悠二の胸から銀の篭手をした腕が出て、
フィレスの胸を貫く。
史菜の手の銀の腕輪が妖しく光っていた。
次回、「覚醒」
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