鰹節
こないだの山作業で採ってきたワラビ、おひたしにしてもらいました。もう、これが今年最後でしょう。味噌汁に入れたり、わらび飯にしたりといろんな食べ方があると思いますが、私はやっぱりおひたしが好きです。鰹節を散らして生醤油をパッとかけて食うと最高です。灰汁抜きや茹で加減がバッチリなおひたしは、適度な粘りと歯ごたえがあってなんともいえません。ビールにも日本酒にも合うところが、おひたしのいいところでしょう。もちろん、ご飯のおかずにも―。 で、鰹節。うちには子どものころから小さなかんなをセットしたふたと引き出しがついた鰹節削り器があって、晩飯の前に鰹節を削るのは私や弟の役目でした。削る向きを間違えると「魚粉」になってしまって、ま、それはそれでうまかったですが、おひたしに添えるのにはやっぱりかんなくずのように帯状に削らなければおもしろくありません。鰹節をかんなの刃に当てる角度も大事でした。あらかじめ削ってビニールの袋に入った削り節もありましたが、そういうのは主に出汁を取るのにつかってたみたいです。その後、鰹節削り器が壊れてしまい、今使ってるのは私が知ってるうちでは2台目です。 さて、鰹節。次男(小6)が小さいころ、これを削るのが面白くて面白くて、また、ばあちゃんがおだてるもんだから、食べる分だけ削ればいいのに引き出しにいっぱいになるほど削ってしまったことがありました。何事も負けず嫌いの性格は、こんなところにも出るんだなあと思ったもんです。