せんだって日記

　せんだって日記240000ヒット記念Ｔシャツの絵柄のモチーフはなんだって話ですが。
　みなさまは「板野サーカス」と呼ばれる技法をご存じだろうか。

　せんだって日記、2007年・夏のモードは、板野サーカス。

　板野サーカスとは、主にアニメーションの空中において用いられる、主観位置とカメラレンズの種類が移動・可変しつつ複数のオブジェクトが追いかけっこをする様子を活劇のディフォルメを活かしながら快感原則に則って行なう動画演出技術とセンスを指す。
　このセンス、この発明は、走っているバイクから発射される無数のロケット花火に追いかけられながらバイクで逃げる、という危ない遊びの経験が生み出したもので、優れた「発明」ができる演出家あるいはアニメーターにはこういう身体感覚があるもんで。
　アニメだけを観てきてアニメを作りたがって、実際つくってる連中のコンテが間延びしててつまらなかったりするのは、まあこういうことなんだろうと僕は思うがどうか。

　いい時代になったもので、インターネットで板野サーカスを見まくれるんですね。
　あああああ、きもちいいいいいい。
　とりわけ、上からふたつめは腹一杯板野サーカスで、みっつめは音楽と映像の関係が気持ちいい。活劇は、音と動きのシンクロがキモだよね。ふたつめのケンイシイの曲はわりかしミニマルでブレイクすっとこがないもんな。
　このMAD、編集がいい。編集のセンスは「著作」だ。問題ない。と願う。

　まあ、そんなわけで、せんだって日記、2007年・夏のモードは、板野サーカスなんです。