カテゴリ:闘病記
せんだって、市がタダでバリウムを飲ませてくれるってんで、意気揚々と行ってやった。
びっくりする額の住民税を払ってんだ。造影剤くらいタダで飲ませろってんだ、このやろう。 前日の夜から、食べ物も飲み物も腹に入れずに、当日の朝、目が覚めてからも野菜ジュースの一口さえ飲まずに、市の健康促進課に参りますと、ナースが私服で受付業務を委託中じゃん。 制服の力、といいますか。私服のナースは、思ったよりもギザ萌えない。これはオレの胃が空っぽだからという理由ではないはず。 問診表にマルつけて、レントゲン車に乗って、半裸になって、胃を風船のように膨らませるための発泡剤を飲む。 粉が水で濡れると、泡立ってシュワーってなるやつ。 これがゲップの元なわけです。すげえ気圧を腹の中に感じる。 で、バリウム。 あたし、飲むの初めてなんです。 紙コップに入ってる白い液体。量は、そうですね、150ccほどでしょうか。 見た目はなんてことない量なんだけど、そのつもりで手に取ると意外なほどの重さに、思わず取り落としそうになる。 バリウムって金属なんで、比重とかマジ重い。ヤバい。 主観的には、軟球だと思って掴んだら砲丸だったって感じなわけです。 まずい、まずい、飲むのがキツいって話を聞いたことがあるし、最近はイチゴだのバナだの醤油豚骨だのトビアゴ出汁だの、いろんな味がついて飲みやすくなってるって話も聞いてる。 実際に飲んでみれば、非常においしいフルーティミント味。 これなら何杯でもいけるよ。おすすめ。お近くの内科医でどうぞ。 ゲップをせき止めながらレントゲン台に行きますと。 見えにくい胃袋を発泡剤でふくらませて、内壁にバリウムが塗ったくられると胃袋の詳細がレントゲンで見えるという仕組みなんですけど、バリウムを飲んだだけでは胃の内壁全体には行き渡らない。人間、体内で自在に胃袋をひっくり返すこともできない。 どうすればいいかっていうと、でんぐり返しとか寝返りを打ちまくればですね、いちおう胃の内壁にバリウムが回り切るわけなんですけど、そういうわけにもいかない。 レントゲン車の寝台が、回転するわけです。 被験者は動くベッドに捕まって、ぐるんぐるん回されるわけです。 頭が上になったり下になったり、ベッドの上でしこたま寝返りを打たされたり、ちょとしたアトラクションライドですよ。 「胃の内壁を全部、白く塗れ」というミッション。 あまり楽しくない。 レントゲン撮影が終わって、下剤を渡される。 硫酸バリウムが長いこと腸内に留まってるのは良くないんだそうだ。最悪の場合、腸壁に穴があくこともあるという。マジ怖い。 それゆえに、下剤を飲んで、早めに全部排出するのがいいんだそうだ。 バリウム飲んだあとに白い便が出るという話もよく聞くが、これは下剤によって出されるモノだったのか。 やってみて初めてわかることが多いなあ。 ところでパリのオシャレなカフェなんかでカフェオレを頼むとギャルソンがコーヒーとミルクを高い位置から注いでくれるじゃないですか。 で、ヘタなギャルソンだと、カップの周りに飛沫を派手に飛ばしたりしてけっこうワヤになることもあるという。 バリウムを飲んだ後の便が白いというのも噂レベルの話で、実際は真っ白ではなく混ざったモノが出てくる。 下剤によって出てくる。軟化したモノが南下する。 色も柔らかさもまるでパリのシャンゼリゼのカフェテラスでギャルソンが自粛する自粛そっくりの自粛が勢いよく自粛してなんかもうエライ勢いでカフェオレそっくり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.07 02:02:05
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