カテゴリ:旅日記(近畿)
勢至堂エリアを見終えたのはちょうど9時になる時だったので、
ゆっくりしている時間はない。 もう開門の時間だから観光客も入ってくるしな。 てことで急いで石段を降りて中の段の経蔵の前を過ぎると目の前にあるのがこれ↓。 ![]() この寶佛殿(ほうぶつでん)は平成4年建立の納骨堂だそうな。 ここには阿弥陀様と四天王がおわすそうなんだけど、まだ閉まってるな・・・ この先には売店があるんだけど、もう無理。 せっかくの大寺院だから、仏具とか見たかったんだけどな・・・ それでも、開門時間中であれば観光客が多く集うこの有名寺院において 時間前で観光客のいない静かな境内を見られたのはすごく良かった。 急いで外に出て、見納めの三門↓。 ![]() ホントにすごい。 ただし、すごすぎて最後の写真もやはり ![]() 写真が撮りにくいったらありゃしない。 ちょっとデカく造りすぎたんじゃないの?秀忠・・・ さて急いで和順会館に戻るが、入口付近にはこの方がいる↓。 ![]() ![]() 「せいし丸さま」・・・ 法然上人の幼体バージョンです。 とてもかわいらしく造ってあります。 部屋へ戻って一息ついてから、チェックアウト。 次に行くのは知恩院から近めの場所なので、 荷物はフロントに預けて急いで西に向かう。 三門の前の坂を道なりにまっつぐ降りていくと、大きな門がある↓。 ![]() ここから内側が知恩院エリアで、たぶん往時より塔頭は減っているだろうけど、 華頂大や附属幼稚園、華頂女子中・高校などの関連施設の合間に塔頭がある。 知恩院・青蓮院とも有名な観光スポットで駐車場には大型バスなども停まるし、 ここから南に行けば円山公園・高台寺を経て清水寺へとつながるので 東山一帯は人気の高い観光エリアではあるけど、 この門の内側は全体的に静かなもので、 和順会館から朝夕出かけていく時などは門内のエリアは人もほとんど歩いていなかったし、 人気エリアにある人気スポットでありながら町の喧騒から隔絶されたここは すごく良かった。 で、本瓦葺のこの薬医門は ![]() ![]() しっかり葵の紋入り。 外から見ると ![]() ![]() どっしりと重厚な門構え。 外側には「知恩院新門」と表札がかかっている。 ま、ちょっとこんな↓ ![]() 一部変わった造りでもあるけど、知恩院エリアの現在の表門ともいうべき位置でもあり、 さすがの風格の門ではある。 さて、新門を出ると途端に観光地らしい喧騒に包まれる。 そういう中を抜けてやって来たのが、この旅で最後のスポットとなるこちら↓。 ![]() 臨済宗大本山にして京都五山のひとつであり、京都最古の禅寺である建仁寺でございます。 昼過ぎには京都を離れるわたくしは知恩院から最も近いこの門から入りましたが、 これが北門なのかな。 北門の手前には「拝観お断り」風な塔頭があり↓ ![]() その向かいの筋塀は ![]() 建仁寺の格式を物語る5本ラインでございます。 さてここは日本臨済宗の祖・明菴栄西(みょうあんえいさい)さんが 鎌倉から華々しく凱旋して創建したお寺で、 別名「お祖師をめぐる旅」の本シリーズではここ建仁寺で「(85)」より もそっと詳しい栄西さんの経歴などについて書くつもりでいたのですが、 少し本なぞを読んでるうち、だいぶイメージと違うようなことを知った。 「(224)」で載せた図のように、鎌倉新仏教のお祖師たちは 100年ぐらいの幅はあるものの大ざっぱにいって同時代を生きた人たちで、 その中でもトップを切った法然と栄西は完全な同時代人。 法然はまったく新しい時代を切り拓いたけど、 栄西の場合は「栄西=禅」という単純な図式ではなく、 わたくし的にはもっとも過渡期らしい生き方をした人のように思える。 つまりは色々な面を持っていて、さらにそこに彼個人の性格などが加わることで より複雑なものとなっている。 お祖師たちはどなたも個性的で魅力あふれる方達ではあるけれど、 栄西さんの意外に複雑な面を知って彼個人に大変興味を持った。 ということで、彼についてはちゃんと勉強してから書きたいと思うので、 ここではすっぱり歴バナを書くのをやめました。 今回、建仁寺のお目当てははっきりしていて駆け足での一部の拝観にとどまったので 寺の歴史を物語る解説板の類も撮っておらず、 ゆえに寺の歴史もカットします。 少々手ヌキの感もありますが ![]() 建仁寺の記事を上げていきますのでご了承ください。 で、今回歩いた境内はたったこれだけ↓。 ![]() 水色のラインがわたくしの歩いた跡です。 まずはお目当てへ向かってずんずんと・・・ がしかし、通路の脇には ![]() これは法堂(はっとう)だな。 今回の旅ではじっくり堂宇を観たところはあまりなかったので、 こんなお素敵な建物を見ずに進んでしまうのは実に惜しい・・・ で、とりあえずちょっとだけ側面の写真を撮った。 ![]() あっ、ちょっと、なにあの裳階の瓦・・・ ![]() なんじゃあ、ありゃあ~!! 本瓦葺の真ん中に桟瓦の帯が横たわってる。 あんなの見たことないぞ。 建築好きの人は結構寺院などの建築について自身のブログなどで 深い蘊蓄を披露してたりするもんだけど、ちょっと検索してみても この瓦について語っている人はどなたもおられなかった。 ので、なんでこんなことになっているのかは皆目わからず。 不思議なものを観たので食いつきたいところだけど、 わたくしには時間がない。 法堂のすぐ先にはお目当てを示す看板とそこへの通路があった。 ![]() はい、知恩院三門同様、冬の特別公開の企画がここでのお目当てです。 開山堂とくれば何がお目当てかもうおわかりでしょうが、 開山堂への入口がこちら↓。 ![]() ![]() ほう、いよいよだな ![]() しかし、ここ・・・ ![]() ![]() 筋塀は筋塀でも、赤いんだけど。 これも変わってるよな・・・ 門は小さいけど、どっしりと重厚感がある↓。 ![]() ![]() ↑大棟のすぐ下に滴水瓦がある・・・ フツー、ここはこーゆー造りじゃないよな。 建仁寺って細部は結構変わった建物が多い? で、こちらが留蓋の狛犬↓。 ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月25日 23時31分55秒
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