カテゴリ:活字系
『負け犬の遠吠え』を昨日ようやく読み始めた。
まだ半分ぐらいのところだけど、この本は私のバイブルとなりそうな予感がする。 とにかく読んですぐ「この本、私が書いたんじゃないの!?」って錯覚起こすくらい、 私が普段思っていることそのままが書かれていて驚いた。 まず、私が普段モットーとしている言葉「やらないで後悔するよりやったことを後悔しよう」 がそのまま使われていて、びっくり! よく自分にも言い聞かせ人にも贈る言葉なのだが、これがどうも、負け犬体質の典型的な精神らしい。 その具体的特長として著者いわく 負け犬体質の女は、リスキーな道を自ら求めることが多い。 ゆえに自然と負け犬コースを歩みがちなのである。 また、自己投資と称しお稽古ごとに通いつめ、趣味の頂点を極めてしまったりして ますます負け犬コースから脱出できなくなる。 リスキーなこと、面白いことをするには、ある程度の知的好奇心や経済力やエネルギーなんかが必要だ。 言い換えれば、その手の資質を持っていてチャレンジが出来てしまう人が そのまま負け犬街道を歩む、のかもしれない。 逆に言えば、勝ち犬は勝ち犬の道を進むしか生きる道がないから勝ち犬になった、と言えるかも・・・ 何だかこの負け犬の特徴、まさに私そのものを言い現している気がする。 株やってる時点でもうリスク街道まっしぐらだし、 お稽古ごとは人の何倍も時間とお金かけてやってきたし。 とにかく暇になるのが嫌で、あれこれ忙しく自分を追い詰めいつもマイ・ブームを欠かさなかった。 これが負け犬の性(サガ)というものなのかぁ。 仕事や趣味をソツ無くこなしても、確かに何かが足りないのはわかってる。 結婚して子供産んでやっと女は一人前、という言葉にも最近は反感どころか 賛同できるようになったんだけど・・・? その他、昨日読んだところまでで、う゛~~ん・・・と唸ってしまった部分をはしょって紹介します↓ -------------------------------------------------------------- 勝ち犬が日々行っている子育てという業務は、子供の本能にひたすら対応するという作業で 裏の真意や駆け引きなどといった要素が入り込む余地が全くない。 そのような毎日において、「やりがいのある仕事」とか「本当の私って?」といった、 人生における装飾品のような疑問や悩みはどうでもよくなるのであり、 言うなれば「鈍感盛り」のお年頃と言える。 (勝ち犬の方たちをバカにしているわけでは決してありません) 対して負け犬は今まさに「敏感盛り」。結婚もせず子供も産まず、ということは ひたすら自分のことだけを考える毎日なのである。 そんな生活が30年も続けば次第に内省的にならざるを得ない。 それは「そこまで自分のことばかり見なくてもいいって」と自分に言いたくなるほどであり、 生活に全く役立たない神経ばかりが鋭敏になっていく。 こうして鈍感盛りの勝ち犬と敏感盛りの負け犬の間には、透明な、 しかも頑丈なガラスの壁ができていくのだ・・・ -------------------------------------------------------------- これもまさに今の私を代弁してくれている。 会社での仕事は一通り覚え、大人の分別もつく年頃となり、 物事の善悪も判断できるようになってきた。 それに伴い、自分と周囲との些細な思惑ばかりをどんどん突き詰め、 色々なものが(勝手に)見えてくるようになるばかりだ。 そしてその結果、周囲の人を心の中で裁いてばかりの毎日。 つまり、敏感盛り!なのだ。 それは一見、自分の内面と向き合う本質的な作業に見えるけど、 それが上達したからといって、時には邪魔で命取りになりかねない無駄な技能に過ぎないのだ。 (それを知ってる読者=自分はまだ救われている、と著者は救済してくれているが) 勝ち犬の皆さんには大変失礼ではありますが、 私だって子供や夫のことだけ考えて、今日一番の悩みは夕食の献立! みたいな暮らし、したいですよ、ほんとうは。 (もちろん、それしか悩みの無い勝ち犬なんていないことは承知です) 事実、「こんな会社に尽くすくらいなら、旦那や子供に尽くして立派な大人を一人でも育て上げるほうがいい」 などと、しょっちゅう思いながら仕事してるし。 しかし、このような思いそのものがまさに「遠吠え」なんでしょうねぇxxx 負け犬と自覚している者の遠吠えと思ってどうぞお許しを。 P.S.)この本で「負け犬」とは30代以上の未婚女性のことを定義しています。 ただし、負け犬が不幸であるとか勝ち犬が幸せである、という優劣関係を述べているのではないと思います。 それに、勝ち犬の生活を手に入れつつも、負け犬以上の負け犬パワーを持つ女性も増えてますよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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