AIが、環境問題を悪化させているかもしれない理由
気候変動の問題について、比較的熱心に特集番組を組んでいたNHKだが、最近はほとんど無批判にAI活用の有効性を番組配信している。 生成AIなどが、検索エンジンの数十倍のCO2を排出する問題については、どのように考えているのだろうか? 国際環境NGOのグリーンピースが H P(9月19日に配信した記事)でわかりやすく問題点と対策を指摘しているので、リンクを紹介したい。ぜひご一読を。 あなたの使うAIが、環境問題を悪化させているかもしれない理由 – 国際環境NGOグリーンピース https://www.greenpeace.org/japan/news/ai-and-environmental-impact/(以下要約:10.19付記)Q 急成長するAIの環境負荷とは?A1 電力消費 生成AIは大量のデータを高速に処理して学習や推論を行うため、高性能GPUなどを搭載したサーバーが用いられ、データセンターでは大量の電力が必要となる。グーグルとマイクロソフトのデータセンターは、2023年にそれぞれ約24テラワットアワー(TWh)の電力を消費した。これはアイスランド(約19TWh)やヨルダン(約20TWh)といった国々の年間電力消費量を上回る。 電力増加に伴い、AIデータセンターからのCO₂排出量は、2023年の約2,900万トンから、2030年には約1億6,600万トンにまで跳ね上がる見通し。A2 半導体の中心地、東アジアで環境負荷が激増 GPU(画像処理半導体)などのAIチップが、高度なAIモデルの学習と運用には欠かせず、このAIチップを生産する企業は、東アジアに集中。問題は、この地域での発電方式。火力発電の割合が、台湾では83.1%、日本では68.6%、韓国では58.5%を占めており、AIチップ製造の拡大は、そのまま温室効果ガス排出の増大につながる。 グリーンピース・東アジアの調査によると、2023年から2024年にかけて、AIチップ製造による電力消費は世界全体で218ギガワットアワー(GWh)から約984GWhへと、わずか1年で350%以上増えている。Q 急長するAIが地球環境に与える負担を、最小限に抑えるために必要なことは?A1 半導体企業の再エネ転換A2 自社発電・PPA・再エネ発電所への投資出典:Chipping Point – Tracking Electricity Consumption and Emissions from AI Chip ManufacturingA3 開発するテック大手の環境責任の明確化A4 再エネを条件とした発注や支援 AI開発企業は、サーバーや半導体の製造を外部に委託している。発注段階で「再生可能エネルギーによる製造」や「脱炭素基準の遵守」といった条件を提示すれば、受注企業の環境対策は大きく進展するだろう。出典:Report: Environmental Impacts of Artificial IntelligenceA 5政府・自治体による支援と規制の強化 AI関連産業が拡大する中、国や自治体には政策・制度面での後押しが求められる。 たとえば、再エネ設備への補助金や税制優遇、送電網整備の支援などは、再エネ導入の障壁を下げる有効な施策。出典:Chipping Point – Tracking Electricity Consumption and Emissions from AI Chip ManufacturingQ 私たちが選ぶ“未来のAI”とは? 環境との共存を考えるために AIが急速に進化し便利さが増す一方で、私たちはその環境負荷について考える必要がある。 例)環境に配慮したクラウドサービスや、データセンターに再エネを用いるサービスを選ぶこと。 さらに、企業の環境対応を評価する仕組みを支持したり、気候正義を掲げる団体と連帯したりすることも重要。 本当の意味での再エネ転換を進めるには、自社発電やPPA契約、再エネ発電所への直接投資といった、物理的な再エネ供給の仕組みが不可欠。出典:Report: Environmental Impacts of Artificial Intelligence〔引用や紹介は以上〕 さて、上記のようにNGOのグリーンピースは A I の生み出す環境負荷とその対策(構造的対策)の必要性について「呼びかけ」を行っているわけですが、個人でもすぐ取り組めることは、「便利な A I 」の使用を最小限にすることでしょう。私自身も(語句をネットで調べたとき、自動的に A I 検索になってしまう場合もありますが、それ以外の場合は)極力 A I を使わないようにしています。にほんブログ村 ← よろしければ一押しお願いします。一日一回が有効教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに (yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)「しょう」のブログ(2) もよろしくお願いします。生活指導の歩みと吉田和子に学ぶ、『綴方教師の誕生』から・・・ (生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など