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Shige & Happy の気まぐれ写真日記

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2012年09月の記事

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北方鎌三の「水滸伝」を読み終わる…(9/30)

志に生きた漢（おとこ）たちの物語　今年4月11日の記事で北方鎌三の「水滸伝」について書いているが、その時点で第3巻まで読んでいた。それから5ヶ月余、やっと全19巻（集英社文庫版）を読み終えた。　書店に行くたびに、目についた新しい本を買ってくるのでいつも何冊か並行して読む。北方鎌三の「水滸伝」は半年がかりで読み終えた。「北方水滸伝」を読んだ多くの人は、物語に引きつけられて一気に読み終えるようだ。自分は、最後の数巻は買ってきて読みかかるまでちょっと時間があった。読み終えるのがもったいないような気がしたのだ。　「漢」と書いて「おとこ」と読ませる。だが、広辞苑で「おとこ」をひいても「漢」という時は出てこない。熟語には「好漢」や「悪漢」などがあり、何となく男というイメージは湧いてくる。「門外漢」や「頓珍漢」はちょっとニュアンスが違うが。　いずれにしても、北方鎌三の作品を語る時の修飾語として「漢」が使われると、「勇猛果敢な、男の中の男」というイメージが伝わってくる。　北方鎌三は次のように書いている。　「漢と書いて、おとこと読む。　　　そういう漢の小説を、書いてみたいと思っていた。漢と男とどう違うのかと説明　　を求められると、答えに窮してしまうが、漢の方にはいくらか精神性があり、へな　　ちょこを漢とは呼ばない、という気がしていた」　　　　　　　　　　　　「替天行道～北方水滸伝読本」（集英社文庫）より「第19巻と北方水滸伝読本」（水滸伝の続編となる「楊令伝」全13巻も好評のうちに完結した）中国の「水滸伝」の原典は、12世紀初めの北宋末期、役人の不正を正し王朝を倒そうと英雄たちが梁山泊に集まる話である。日本には江戸時代に伝わり、曲亭馬琴の『椿説弓張月』や『南総里見八犬伝』のもとになった。また、浮世絵や講談で人に知られた。　ただ、原典は多くのエピソードの集まりで、ストーリーの整合性を欠いていた。北方鎌三は、原典の骨子を生かしながらも大胆に再編成して、108人の英雄たちのディテールを描き、原稿用紙9,500枚、単行本19巻に及ぶ壮大な「漢」の物語を作り上げた。　この「北方水滸伝」から、官と民の関係、農民の反乱と王朝の勃興、北方民族と漢民族の争い、水運と経済の関係など、中国の歴史や文化について考えていくヒントが得られた。　もし「北方水滸伝」が映画化されると、登場人物の数といい、クライマックスの大戦闘場面といい、まさしく超大作となるだろう。そして、大ヒットも間違いないだろう。　ただ、映画化は永遠に実現しないだろう。この物語のスケールを描くにはどう考えても2時間程度の映画では無理だ。「数年がかりの大河ドラマ」なら可能性はあるかも知れない。

2012/09/30

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北海道の地名の由来…(9/29)

アイヌ語の読みが残った　北海道には「倶知安（くっちゃん）」「長万部（おしゃまんべ）」など難読地名が多い。また、「ベツ（別）」や「ナイ（内）」、「ビラ（平）」などで終わる地名が多い。　北海道各地にはアイヌ語地名があった。江戸時代、アイヌ人との交易のため蝦夷地に入った商人たちは、アイヌ語の発音をカタカナ書きにした。明治時代になってこのカタカナ地名に漢字があてはめられていった。このことが、北海道に難読地名が多い理由である。　アイヌ語の「ペツ」は大きな川のあるところを表している。紋別は「流れの静かな川」で、登別は「濃い色をした川」である。「別」の漢字をあてたので「ベツ」と読むようになった。芦別や然別も同様である。ただ、「サロベツ」原野はカタカナのまま残った。「サロベツ原野から利尻島を望む」（サロベツは「芦の生える川」という意味で今は湿原になっている～2012.7.21撮影）　「ナイ」は小さな川があるところを表し「内」という漢字がつけられた。稚内は、「冷たい飲み水がある川」という意味である。歌志内や幌内なども同じような地名である。　「ビラ」は崖を表し「平」という漢字が使われた。豊平や糠平などがそうである。　このように、和人たちはアイヌ人の地名を漢字で残した。「漢字には本来の意味があるからカタカナがいい」と、司馬遼太郎が何かの本で書いていた。しかし、和人たちは少なくともアイヌ語の読み（音）は残した。　北海道には都道府県名が市町名などになって残っている。北「広島」市や「福島」町などがそうである。また、釧路市には「鳥取」という地名がある。もともとは鳥取村だったが現在は釧路市と合併している。　なぜ、都道府県名がたくさん残っているか。もちろんこれはアイヌ語には関係ない。明治以降、アイヌ人も入ったことのない原野に開拓団として入った人たちが自分たちの出身県の名をつけたものである。関東や東北の県名が比較的に多いが熊本や福岡もある。　これに対して、南北アメリカに進出したヨーロッパ人は、支配した土地にサンタ○○とかサン○○というキリスト教由来の地名をたくさんつけた。ヨーロッパ人たちは地名を奪っただけでなく、先住民たちを銀山などで働かせ新大陸の富を徹底して収奪した。　なお、「北海道」は、蝦夷地に変えて明治政府が決定した新地名である。その原案は、有名な北方探検家松浦武史郎の「北加伊道（きたかいどう）」だといわれる。　※参考　「地名でわかるオモシロ日本史」（武光　誠：角川ソフィア文庫 2011.1）

2012/09/29

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入籍16周年のハッピー君…(9/28)

大食い犬ハッピー健在　ハッピー君を佐賀の親戚の家からもらってきたのが16年前の今日（9/28）だった。誕生は7月28日と聞いたから、我が家に来た日はちょうど生後2ヶ月だったことになる。「8人兄弟姉妹の、多分下の方」（8匹も一緒に生まれたので母さん犬も大変だったろう）　親戚の家に子犬がたくさん生まれたと聞いて、羊羹3本を手土産にもらいに行ったときにはもう3匹しか残っていなかった。ちょっと育ちが遅かったのか、小さいときの写真では端っこに小さくなって写っている。「母さん犬と対面」（2005年5月、生家である親戚の家に連れて行き9年ぶりの母子対面をさせた）　母さん犬は純血ビーグルだったが、父さん犬はどこの誰かわからない。だから、血統的にはビーグル系MIXということになる。母さん犬はこの再会から1、2年後に亡くなったと聞いた。風の便りによると、それぞれもらわれていった兄弟姉妹犬たちも、もうほとんど亡くなったようだ。我が家のハッピー君が一番の長寿犬のようだ。「記念のディナー」（本数には意味はないが、今晩のメニューは大好きなソーセージ（犬用）つきだ）　最近毛の色が薄くなり、耳も遠くなり、白内障も少しずつ進んでいるようだ。また筋力が落ちてきて、フローリングの床で足の踏ん張りが効かず時々スリップしている。　このように少しずつ老化が見えるが、表情や動きは小さいときと変わらない。　相変わらず食欲旺盛で、その食いっぷりは「生きるために食う」というより、まさに「食うために生きている」といっていい。最近食欲がなくなったご主人様をさておいて、本当にほれぼれする食いっぷりなのである。　　数年前から完全室内犬に昇格し、居間のソファを一人占めしている。相変わらず心臓の薬は続けて服用しているが、17年目を迎えてますます元気なハッピー君である。　まだまだ当分は同居生活が続きそうである。

2012/09/28

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伝わってこない政策…(9/27)

代表選、総裁選という政治イベント終わる　9月26日、自民党新総裁に阿倍晋三元首相が選出された。民主党代表にはすでに9月21日に、野田佳彦首相の再選が決まっている。「近いうち」に行われるという衆議院選挙を戦う両党の「顔」が決まったわけだ。　民主党代表選の方は、4人の候補者で争われ、野田佳彦が66％のポイントを得て当選した。「社会保障と税の一体改革」関連法案を成立させた実績が認められこともあるだろうが、総理大臣が一年ごとに替わるのもどうかという消極的選択の側面もあったという。　一方、5人が立候補した自民党は各地で合同街頭演説会を実施したが、各候補者がどんな政策を掲げているのかよく伝わらなかった。マスコミの報道姿勢も問題だが、総選挙むけのパフォーマンスにしか見えなかった。石破茂と阿倍晋三の決戦で、2位の阿倍が逆転で当選した理由もよく分からない。「支持率上昇中の自民党だが」（実は真の支持率1位は「支持政党なし」という無党派層なのだ～写真は9/27佐賀新聞）　野田佳彦は1993年の総選挙で日本新党から立候補（千葉1区）して初当選した。日本新党は折からの新党ブームでキャスティングボートをにぎり、非自民8党派の連立による細川護煕内閣が発足した。　歴史は繰り返す。　2大政党の民主・自民の両党が国民にきちんとした政策を示していない現状では、これまた何を目指すのかがよくわからない「日本維新の会」が浮動票を集め、キャスティングボートを握る結果になるかも知れない。　基準を満たす政党には国庫から政党交付金が交付されている。だから、政党は自らの政治目標と政策を国民に知らせる責務がある。各政党は総選挙に向けて、単なる人気取りの言葉だけのスローガンでなく、長期の見通しをもった実現可能な政策で争って欲しい。　ちなみに2012年の政党交付金は総額約320億円にのぼる。政党別の政党交付金は以下のとおり。（日本共産党は交付資格を有するが党の方針で受け取っていない）民主党 165億430万円、自民党 101億5400万円、公明党 22億7917万円、みんなの党 11億1830万円、社民党 7億6370万円、国民新党 4億4254万円、新党きづな 2億759万円、たちあがれ日本 1億7378万円、新党日本 1億3602万円、新党改革 1億1961万円、新党大地・真民主 1億1533万円（以上、2012年4月6日時点の配分額）

2012/09/27

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山下清展を見る…(9/26)

　放浪時代の貼り絵がいい　生誕90周年というから、山下清はそんなに昔の人ではない。県立美術館は平日にもかかわらず多くの参観者でにぎわっていた。　1922年生まれ。幼児期の重い消化不良による発熱で言語障害が残り、12歳で千葉県の養護施設に入園。施設で学んだちぎり絵がきっかけで、彼独自の絵の世界が広がった。「パンフレットと入場券の半券」（彼は作品のタッチが似ている点から日本のゴッホともいわれている）　1940年、18歳の時に施設を出て放浪の旅に出る。放浪の旅は断続的に続くが、後日、この時の様子が「裸の大将」として映画やテレビで放映された。ドラマでは放浪先で絵を描くシーンがあるが、実際はすべて実家や学園に戻ったときに記憶を頼りに描いている。　1954年、放浪の旅に終止符をうち、画家山下清としての旅が始まる。1957年には有田、唐津、佐賀を訪問。1961年にはヨーロッパ各国を訪問してスケッチを残している。　初期のちぎり絵から、画家として訪問し制作した貼り絵・ペン画・水彩画・油絵、そして最晩年の東海道53次をたどるペン画まで、その生涯を通しての作品が展示してあった。　「長岡の花火」（1950）に代表される、細かい紙片を使った貼絵に目を奪われた。限られた色の紙を細かく切り貼りする表現方法が、山下清が一番得意とするところだ。　放浪の旅が終わって画家山下清として制作した作品には、放浪時代の自由奔放さが失われていったような感じを受けた。　ヨーロッパでの作品には、ドイツのハイデルベルグ城、コペンハーゲンの人魚像、パリのエッフェル塔など、自分が行ったことのある場所の絵もあった。そのどれもが、絵はがき的な構図になっている。確かに自分も、そこでは同じ構図の写真を撮った。　これは、回りの人がお膳立てをして書かせたからだろう。山下清本人は自由に歩き回って自分なりの構図を描きたかったろう。有名になったばかりにそれができなかったのだ。彼が一番幸せだったのは、18歳から13年ほど続いた放浪時代だったように思う。　心に残ったのは、作品の横に展示してあった山下清の放浪日記。彼の人柄が出ていた。一番心に残ったのは、「いい場所を探そうとすると見つからないのだな、探そうとしないといい景色に出会えるのだな（こんな文だったと思う）」という一節だった。　会場を出て、隣で開催中の県染色作家協会展を見た。力のこもった作品揃いで、県内にもこのように多くの染色作家がおられることを初めて知った。また、その隣では、県出身の洋画家岡田三郎助の裸婦展があっていて、これも見た。（この2会場は無料）「岡田三郎助の裸婦展」　（ノーフラッシュなら撮影可だった）（岡田は文部省初の官費留学生として渡欧、東京美術学校教授、第1回文化勲章受章者）　貼り絵・染色・油絵と、「芸術の秋」フルコースだった。「山下清展」は佐賀県立博物館で10月21日まで開催中。入場料は大人1,000円、高大学生600円、小中学生300円。

2012/09/26

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映画「天地明察」を見る…(9/25)

　江戸時代の算術と暦にまつわる話・・・注意！ネタバレあり　映画「天地明察」（監督：滝田洋二郎、角川・松竹、2012.9.15公開）を見た。２時間40分という長編である。見る前にトイレに行くことは必須条件だ（笑）。「天地明察」（平日とあって、館内は十数名ほどでちょっと寂しかった）　2010年の本屋大賞をうけた冲方丁の原作を珍しく単行本で買ったのに、目下のところ行方不明である。だから、原作と映画との違いを厳密に検証することができない。　ただ、映画のエンドロールで「原作と違った部分がある」とわざわざ断っていたので、脚本では原作よりドラマティックに書かれた部分があるようだ。少なくとも、主人公安井算哲（のちの渋川春海）の天文台が賊に襲われるシーンはなかったような気がする。　算盤（さんばん）と算木（さんぎ）が出てくるシーンがあった。今でいう計算機のようなものだ。「夢中になる！江戸の数学」（桜井進：集英社文庫 2012.8）の中で説明されているが、数2Bしか習っていない自分の数学力では簡単には理解できない。「算盤（さんばん）」（少なくとも、黒の棒がプラスで赤の棒がマイナスということはわかった～上掲書より）　算盤は、近似値を当てはめて答えを絞り込んでいく道具。原始的みたいだが、何と、8次方程式まで解いたという記録が「算額」に残されているそうだ。　その「算額」とは、和算の問題や解答を額として神社や寺院に奉納したもの。江戸時代の知識人には算術が大ブームで「算額」は「天地明察」の中にも登場する。ただ、映画では合格祈願の絵馬のように小さなものだったが、実際の算額は長方形でもっと大きい。　800年間前から使われてきた中国の暦（宣明暦）が実際の季節とずれ始めた。安井算哲（岡田准一）は様々な困難を乗り越え日本独自の暦を作ろうとする。ただし、地球球体説は伝わっていても天動説が信じられていた時代で、暦は月をもとにした太陰暦の時代である。（日本の太陽暦採用は明治5年、明治5年12月3日が明治6年1月1日）　そんな時代にも、日食や月食の予想を出しあって、その当り外れを競っていたというから、江戸時代の人々の天文の知識も大したものだ。　北極星の高度を観測するために、歩測によって各地の高度を調べるシーンがあるが、伊能忠敬の全国測量開始（1800年）よりも百年近く前のことである。江戸時代の算術の発達や、暦と人々の暮らしとの関係などについて考えさせられる映画であった。　算術のライバル関孝和（市川猿之助）と安井算哲と実際は出会っていないが、関孝和は暦学もかなり究めていたそうだ。また、安井算哲の後援者となる水戸光圀（中井貴一）がテーブルで肉を食べるシーンがあった。新しい黄門様像が意表をついていて面白かった。　電気がなく今よりもずっと暗かった時代、星空は生活の身近にあった。今は星空をゆっくり眺めることもない。時にはネオンや街灯に邪魔されず星空を見てみることもいい。

2012/09/25

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「岳」の最終第18巻を読む

「万感のフィナーレ」から、ある予感が・・・　コミック「岳」（石塚真一：小学館ビッグコミックス）が、2005年6月の第1巻発行から7年目の今年9月4日、第18巻の発行でついに完結した。「第1巻～最終第18巻」（帯にある「堂々完結、万感のフィナーレ」という文字に、ある予感を感じた）　書店で手に取ったとき、帯のキャッチコピーが目に入った。なぜ「感動のフィナーレ」でなくて「万感のフィナーレ」なのか。「感動」なら、誰にでも伝わるわかりやすい終わり方だろう。でも「万感」になっている。ということは、読者がそれぞれ感じるままに感じて下さいということかなと思った。　実際に読んでみて、その予感は当たっていた。　海外の登山経験が豊富な島崎三歩は、北アルプスでテント生活をしながらボランティアで救助活動をしていた。しかし、ある事故をきっかけに北アルプスを去り、ヒマラヤのローツェの単独登頂に挑む。　三歩は苦難の末にローツェの登頂に成功する。その下山途中で、かつての友人がガイド務めるエベレスト登山隊の遭難を知り救助に向かう。　三歩は、無酸素で遭難者を担いで降りるという超人的な活躍する。数名を救助した後、最後の生存者を救助するために再び登る三歩。　少なくとも、三歩がはっきりと遭難死したとはどこにも描かれていない。これまで何人もの遭難者を救助し「良く頑張った」と言ってきた三歩が、最後は自分自身が力尽きたのか。それは読者の想像にまかせられた形で最終巻は幕を閉じてしまった。　この終わり方には、賛否両論あるようだ。　山はあくまでも生きて帰ってくることが一番大切なことだと思う。そういう意味では「万感」という言葉から感じた悪い予感が的中した感じもする。作者としては、そうでもしなければ、この連載に決着をつけられなかったのかもしれない。　平凡な終わり方でもいいから、最後は三歩の笑顔で終わって欲しかった。

2012/09/24

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Jリーグサガン鳥栖の活躍

守って勝つ　昨日の柏レイソル戦は3-1で快勝した。今季のホームゲームでの好調さは続いている。　26試合が終わった時点で11勝8分7敗で勝ち点は41。順位は今季最高タイの5位に浮上した。J1昇格1年でこんなに活躍するなんて、ほとんどの人が想定外だったろう。「J2時代のサガン鳥栖」（ベガルタ仙台との一戦が終わって～ベストアメニティスタジアム2006/9/13撮影）↑この試合は、1-0でサガン鳥栖が守り勝ち。ちょうど6年前の今日(9/3)の写真である。なおベガルタは2010年にJ1に昇格し、今シーズンは優勝を争う好チームに成長した。　J1ファーストシーズンのサガン鳥栖の試合内容を見ると、26試合で得点33に対して失点は23である。この失点の少なさに注目したい。26試合で23失点ということは、１試合平均0.88で、これはJ1の18チーム中第1位なのである。（得点33は11位タイ）いくら攻撃陣が得点をしても、守備がしっかり守れないと好結果は得られない。そのいい例がガンバ大阪である。　ガンバ大阪は、得点は52で18チーム中第1位であるが、失点も51と多くて最下位コンサドーレ札幌に次ぐ2位である。その結果が、7勝7分12敗の勝ち点28で、順位は16位と降格圏争いに沈んでいる。　布陣や戦術は、監督によって組み立てられ指示される。相手の状況や見方の選手のコンディションによって戦術を変えることもあるだろう。しかし、守備の重要性は変わらない。　理想的には、守備と攻撃のバランスが良く、ここ一番のチャンスやピンチの時に守備（前線）と守備（後陣）がよく連携できるチームが、長いリーグ戦を勝ち抜いていく力を持ったチームだと思う。　これは人間にもあてはまると思う。攻撃的な資質（意欲、積極性、表現力、行動力など）とともに守備力的な資質（分析、反省、冷静、対応力など）をバランスよく有することが、人としての成長には必要なことなのだ。　Jリーグも残り8試合、サガン鳥栖には今後もいい試合を見せて欲しいものだ。

2012/09/23

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ペットお守り…(9/22)

もうすぐで我が家への入籍16周年　先日の紀伊半島ツーリングでたまたま立ち寄った慈尊寺で見かけたが、最近はペットお守りをおいてある神社が増えているそうだ。　ブリーダーやペットショップだけでなく、ペット病院やトリマーからペット火葬業やペット霊園とかも登場している時代である。ペットお守りがあってもおかしくないだろう。「慈尊院のペットお守り」（慈尊院は女人高野ともいわれる和歌山県にある寺院）（首に提げたらすぐ噛みちぎるから、普段はHappy君の写真のそばに飾っている）　あと一週間ほどでHappy君が我が家に入籍して16年になる。相変わらず元気に散歩して食べて寝ている。涼しくなって、持病である心臓への負担も軽くなっただろう。「食事タイムはまだかな」（自分の定食（ドッグフード）を食べた後、ご主人たちの夕食のおこぼれを待っている）　人間の食べるものをやらないのが原則だが、おねだりにまけてつい食べさせる。基本的には少しだけ残していたものを湯通しして塩抜きしてやるようにしている。「次のおねだり」（人間が歯磨きをするまでは、何かもらおうと動き回る）　結局デザートまでつきあうのだ。いつ頃か好んで食べるようになったのがミカンの小袋（要するに人がしゃぶったあと）、今は梨やブドウ。ブドウは実だけでなく皮も食べる。　本当によく食べるなあ。お腹の中がどうなっているのか知りたい。　動物には献体という制度はないのだろうか。彼の消化器官を調べてもらいたいほどだ。

2012/09/22

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中国の反日デモ収束に…(9/21)

　破壊や略奪などの暴力は許されない　中国の反日デモは沈静化し、各地にある日本人学校10校は、昨日(20)日までに全学校で授業が再開された。しかし、一連の混乱で体育大会の保護者参観を中止した学校もあった。日本人学校の先生たちにとって、児童生徒の安全確保の苦労は今後も続くだろう。「反日デモ関係記事」（当局のメールでデモが押さえ込まれたという、管理されたネット社会～9/21佐賀新聞）　この反日デモは、9月16日から18日にかけては中国の100を超える都市に広がった。しかしその後は当局の押さえ込みで、日本大使館や領事館前も静けさを取り戻したという。　今日の新聞には、反日デモに100元（約1200円）もらって参加した者がいたという。また、参加者はバスで続々と送り込まれていたという報道も過去にあった。　何らかの組織により仕組まれた反日デモ。「デモ容認」の政府の公式見解も出された。そして、反日デモは押さえ込まれた。デモさえもコントロールする、市民の自由意志の表現が許されない中国。何とも不気味な隣国である。　もちろん、自由意志による参加者も多かったと思う。その多くは若者たちで、一方的なイデオロギーによる反日教育を受けてきた世代だといわれる。都市生活者でありながら、経済発展の恩恵を受けていない階層が過激な行動を引き起こしているという。　党員が8000万人を超える世界最大の政党である中国共産党の一党支配が続く中国。文化大革命や激しい内部闘争を繰り返しつつ、対外的には経済開放路線によって権力を維持してきた。私営企業経営者も入党できるようになったが、基本的にはエリートの集まりだ。　巨大な組織は腐敗が進み、官僚は賄賂で私腹を肥やしている。海外に子どもたちを移住させ、巨額の財産を移転している幹部もいるという。「いざ」という場合には亡命できるように備えているという。（そのはるかなミニ版が北朝鮮といっていいだろう）　しかし、その「いざ」という時は当分こないだろう。諸外国は中国に対して寛容（弱腰）すぎる。その理由は、中国の巨大市場としての魅力だ。中国の人権抑圧や少数民族弾圧には目をつぶっても、経済的メリットを優先する姿勢が「独裁国家中国」を存続させている。中国の民主化はまだまだ先が見えてこない。　このままでは、南シナ海の南沙諸島周辺でも紛争が起きかねない。権力の交代時期にある中国政府が、すぐ南沙諸島で行動を起こすとは考えにくいが圧力はかけ続けるだろう。　中国の日本企業は大きな損害を受けた。その中には、パナソニックの工場もある。とう（登におおざと）小平の要請をうけたパナソニック（当時は松下電器）の創業者松下幸之助は1962年に中国に工場を作った。これは、日本企業の中国進出のはじまりだった。「上海浦東新区」（日本をはじめ海外からの企業進出が見込まれる地域だが～2012/3/21撮影）　今年3月、上海・蘇州・無錫と3泊4日の旅をした。そのわずか半年後に、中国の一部の人の行為ではあるが、このように反日感情が沸騰するとは予想だにできなかった。　　日本関係企業への破壊や略奪行為は、日本の中国経済への貢献を踏みにじる行為だ。これは、中国国家の日本に関する教育が、日中戦争に始まる日本の大陸侵略への批判を中心にしたものだったことの影響が大きい。本当に教育の力は恐ろしい。　過去を正しく学ばせることはもちろん大事なことである。しかし、次代を担う子どもたちには、友好親善関係を構築する視点から交流、学習させることがとても大切なことだ。

2012/09/21

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トルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件…(9/20)

　小説「海の翼」を読む　9月15日と9月17日の記事で、紀伊半島の先端で座礁沈没したトルコ軍艦エルトゥールル号に関する記事を書いた。　9/15→http://plaza.rakuten.co.jp/shigedoraku/diary/201209150000/　9/17→http://plaza.rakuten.co.jp/shigedoraku/diary/201209170000/　　9月17日に和歌山県立博物館のショップで１冊の文庫本を買った。「海の翼（秋月達郎：新人物文庫2010年）」（副題は、～トルコ軍艦エルトゥールル号救難秘録～となっている）　小説の舞台はイラン・イラク戦争まっただ中の1985年3月、イランの首都テヘラン。イラクのサダム・フセイン大統領による、イラン上空の航空機無差別撃墜宣言で、テヘラン在住の日本人はパニックに陥った。日本からの救援機を望んだが、自衛隊機は法律上派遣できず、日本航空は安全性が確保されないという労働組合の主張で飛ばなかった。　そのとき、トルコ共和国が救難機をテヘランに飛ばし、日本人は無事出国することが出来た。トルコが危険を冒してまで日本人救出にあたった背景はなんだろうか。　「海の翼」の場面は、1890年のトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難にさかのぼる。　1887年、トルコのイスタンブールを小松宮親王（明治天皇の甥）夫妻が訪問した。その答礼としてオスマン・パシャ海軍少将が全権大使として日本に派遣されることになった。その船が軍艦エルトゥールル号（全長76m、排水量2,344tの木造巡洋艦）である。　エルトゥールル号は、イスタンブールを出てスエズ運河、アデン湾、インド洋、シンガポールを経て、1890年6月5日に横浜に入港した。途中で座礁して修理するなど苦難に満ちた11ヶ月の長い旅だったが、使節団一行は天皇に謁見し、日本で大歓迎を受けた。　遭難事故は日本からの帰途に起こった。エルトゥールル号は、横浜を出て神戸に向かう途中、紀伊半島の先端で熱帯性低気圧に巻き込まれた。9月16日夜半、大島（現在串本町）沖で座礁して沈没、乗組員約600名のうち救助されたのはわずか69名だった。「エルトゥールル号遭難現場」（樫野崎灯台の下の船甲羅という岩礁（写真中央上）に座礁した。2012/9/15撮影）　救難にあたったのは大島の島民だった。乏しい食糧や衣類を出し合って生存者の救命保護に尽くした。収容した219体の遺体は、遭難現場を望む丘に手厚く埋葬した。　このことはトルコの教科書にも書かれて、トルコの親日感情のもととなった。その後、1905年に日本が日露戦争に勝利してロシアの南下政策を食い止めると、同様にロシアの圧力に苦しんでいたトルコ国民は、日本に尊敬の感情をも持つようになった。　約100年後の1985年のイランイラク戦争の際の、トルコ機による日本人救出劇は、このエルトゥールル号救難の話を出発点にしているのである。　小説「海の翼」はこの歴史的事実を土台にしながら、小説らしいドラマチックな構成で面白い読み物になっている。これはそのまま映画の台本になりそうである。　近いうちにエルトゥールル号遭難事件を描いた映画が制作されるということだ。　この話は日本人にはあまり知られていない。映画化を機会に、民間レベルでの国際友好親善の大切さを多くの人に知って欲しいと思う。

2012/09/20

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新門司港到着、自宅へ…(9/19)

　昨今の長距離フェリー事情　阪九フェリー泉大津～新門司港間は、7月の北海道ツーリングの帰りに利用し、今回の紀伊半島ツーリングでは往復とも利用した。フェリー「やまと」には今年3度目（1往復半）の乗船で、船内の様子もわかっている。　フェリー「やまと」は、全長195m、全幅26.4mで、総トン数は13.353トンである。最大搭載能力は、トラック229台、乗用車138台、乗客667名となっている。「鉄板野菜炒め」（船内レストランは料金が高めだがこれはヘルシーで美味しかった～9/18の夕食）　今日のバイクは2台だけだった。若者のバイクブームは遠い昔のこと。平日の、しかも雨の日にバイク旅なんて、よほどの変わり者と思われても仕方ないだろう。　最近長距離フェリーに乗る機会が多く、そこで気づいたことがある。トラックの台数の多さである。自分のバイクは3階車輌甲板に乗せられたが、その3階甲板には人がやっと一人歩ける程度の隙間をあけて、びっしりと大型トラックが詰め込まれていた。　ひところ高速道路通行料金に引き下げが行われ、日祝日上限1000円ということもあった。しかし、財源不足が露呈し、昨年6月に中止された。それ以降、トラックが高速道路からフェリーに戻ってきているのかもしれない。船内で見かける乗客も多くはトラックの運転手さんのようだ。船の乗務員とも顔なじみといった感じで話をしている人が多い。　昨今の尖閣諸島や竹島問題の影響と思うが、中国や韓国からの団体客をほとんど見かけないようになった。波静かな瀬戸内海を12時間半、フェリー「やまと」は午前6時に新門司港に着岸した。「まずトラックから下船開始」（大型トラックの搭載甲板の両サイドにバイク用の搭載スペースがある）　新門司インターの入り口にあるスタンドで給油して、現地では暑くて使わなかったライディングジャケットを着る。九州自動車道、長崎自動車道と順調に走行する。途中で2回休憩し、9時5分に自宅に着いた。「久しぶりだね」（慈尊寺（女人高野）で買ってきた「ペットお守り」に食いつこうとするHappy君）　早速、玄関に広げたツーリング荷物の中から食べ物のにおいをかぎ出している。食べるために生きている！。まだまだ元気で食欲旺盛なHappy君の出迎えを受けた。　本日の走行は160.1Km。　今回の紀伊半島ツーリングは8泊9日（実走行8日）で、全走行距離は1232.3Kmだった。

2012/09/19

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雨の大阪…(9/18)

　市内散策そして雨中走行　朝のホテルの部屋から外を見ると、期待に反して予報通りの雨模様である。そこで、バイクをホテルに置き、八尾駅から近鉄と地下鉄を乗り継ぎ淀屋橋駅で降りる。　最初に、江戸時代末期に蘭学者の緒方洪庵が開いた適塾に行った。しかし、定休日の月曜が祝日の場合は火曜が定休日ということで、今日18日（火曜）は休館だった。「適塾と緒方洪庵の旧宅」（日本赤十字創始者佐野常民や慶應義塾創設者福沢諭吉などがここで学んだ）　東大阪市にある司馬遼太郎記念館も同じ理由で休館日だったが、ここも休みとは本当についてない。雨に降られ、見どころにフラれ、雨に濡れながら中之島に渡る。　正面に大阪市中央公会堂が見える。東京駅を設計した唐津出身の辰野金吾が設計した赤レンガの洋風建築である。その左に、今話題の人物が市長を務める大阪市役所があった。　大阪市役所に入ると住民票関係の窓口など無い。ホテルのロビーのように広い吹き抜けには人の気配は少ない。トイレを借りて受付の女性から難波周辺のマップをもらう。　地下鉄で難波に行くと、平日というのに大勢の人でにぎわっている。難波グランド花月に行きチケットを衝動買いする。吉本興業は今年創立100周年を迎えたそうだ。「難波グランド花月」（客席入り口横の吹き抜けには昔懐かしい芸人さんの写真うちわが飾ってあった）　開演から数組は知らない芸人さんたちだったが、それぞれに客を笑わせてくれる。オチが分かっていてもつい笑ってしまう。まさしくこれがプロの芸なんだろう。後半に入って、「今いくよ・今くるよ」、「桂文珍」といった大御所が登場した。　フェリーの時間が気になってきたので40分ほどの喜劇を見残して劇場を出る。難波から近鉄で八尾駅前のホテルに戻る。そこでレインウェアを着て泉大津港に向けて走り出す。　市街地でいくらか時間がかかったが、都市高速に入ると順調に走る。雨は降り続けていて路面は不安な状態であるが、80Km/h程度で順調に走る。今回、このZR7-SはETC機器装着後初めての走行だったが、こんなときこそETCのありがたさが実感できる。　16時20分、無事泉大津港に到着した。阪九フェリー「やまと」は定刻通り17時30分に出港し、台風16号の影響もほどんど無くなった穏やかな瀬戸内海に入った。西に向かうほど雨は小降りになっていくようだ。　本日の走行34.1Km。

2012/09/18

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和歌山から大阪へ…(9/17)

　近かったけど暑い一日　享保の改革を行った江戸幕府8代将軍徳川吉宗は、もとは紀州和歌山城の城主だった。天守閣からは紀ノ川や紀伊山地が望まれた。空はよく晴れ、今日も暑くなりそうだ。「和歌山城」（国宝だったが、1945年7月に米軍の空襲で焼失し1958年に再建された）　和歌山城を出て、すぐ隣にある県立博物館に向かう。博物館では、串本町大島沖で122年前に沈没したオスマントルコの軍艦エルトゥールル号に関する特別展が開催されていた。館内には、海底の発掘調査によって引き揚げられた様々な遺物が展示されていた。　博物館の出口にアンケート用紙があった。そこで、入場料をとっていることと写真撮影不許可の2点について書いた。公立の文化施設は基本的に無料で公開すべきだと思う。また、このような国際親善友好に関する展示は是非若い世代に見せるべきで、交通費の公費負担など小中学生たちへの見学機会を考慮しているかも気になるところだ。　アンケートは県知事に対して書いたつもりだが、多分、担当係長か課長が流し読むする程度だろう。徳川吉宗は紀州藩主時代から目安箱で庶民の意見を聞いた。そして目安箱は享保の改革にも引き継がれた。現代の紀州藩主（和歌山県知事）は果たしてどうだろうか。　11時40分に博物館を出て、紀ノ川沿いの国道24号線を紀伊山地の方向に走る。　途中で九度山町にある慈尊院に立ち寄った。高野山は女人禁制だったが、この慈尊院までは女人も許されたので「女人高野」とも言われる。面白かったのは、弘法大師を高野山に導いたという犬「ゴン」の像があったことだ。大師のそばにちょこんとお座りしていた。「ゴンの像」（「ペットお守り」もあったので、家でお留守番の愛犬Happyのために買ってきた）　慈尊院を出て国道24号を左折し、県道371号で大阪方面に向かう。河内長野市に観心寺がある。この観心寺は後醍醐天皇の信任が厚く南北朝時代の南朝との縁が深い。南朝側の武将楠木正成の首塚もここにあるし、後醍醐天皇の皇子である後村上天皇の陵もある。「後村上天皇陵」（山深い山中にあり、京の都を追われた南朝のわびしさが伝わってくるようだった）　大小の古墳群のある藤井寺市を通って、16時40分、近鉄八尾駅前のホテルに着いた。　ホテルのランドリーで洗濯をする間、居酒屋で夕食をとる。「なにわセット」を頼んだら、モツ煮こみ、串カツ、だし巻き卵に生ビールがついてたった1,000円。サンマのにぎりが200円（本来400円を日祝半額）という安さ。しかもうまい。さすが食い倒れ大阪だ。　遠回りでも和歌山市と大阪市は近い。本日の走行は100.9Km。

2012/09/17

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岸和田だんじり祭…(9/16)

　「カーネーション」効果で大賑わい　ホテルから歩いて4分の和歌山駅からJR阪和線に乗り岸和田の手前の下松（しもまつ）駅で降りると、昨年の船旅仲間のAさんが待っていてくれた。しばらくして、枚方在住の同じ船旅仲間のKさんも合流しAさん宅に向かう。。　Aさんから手作り料理でもてなしてもらう。そういえば、この5日間ずっと外食だったのだ。久しぶりの手料理がとてもありがたかった。昨年の105日間の船旅の話から大阪維新の会を巡る政治談義まで、3人の話題は尽きなかった。　あっという間に15時になったのでだんじり祭に繰り出す。Aさん宅から歩くこと35分、徐々に人混みが増し、屋台のにおいがして鉦太鼓の音も聞こえてきた。「見えてきた」（アーケードの向こうの通りをだんじりが動いている）　Aさんは人混みをかき分け路地を抜け、見やすい方向へ歩いて行く。途中でNHKの朝ドラ「カーネーション」の舞台となった小原洋品店の前を通る。「小原洋品店」（今や有名な観光スポットとなっている～ここはギャラリーで店舗は数軒先にある）　クライマックスはだんじりがスピードをあげてカーブを曲がるところだ。ショッピングモール前のT字交差点には、ゴルフトーナメントの18番ホールのように桟敷席が設けられ大勢の見物客が座っている。「見どころ見せどころ」（だんじりの屋根の上に乗った人が威勢よく飛び跳ねる）　屋台も自分が今までに見た祭の中で一番多かった。それもひよこ釣りとかカニ釣りとか、珍しくて懐かしいモノが多かった。それに、人出がとても多いことにも驚いた。「カーネーション」効果で今までで一番の人出になっているそうだ。　今日は、昨年の船旅での偶然の出会いから、貴重な祭りを見る機会を得た。こういう人の出会いはとても嬉しい。今日は岸和田だんじり祭を堪能した。　帰りは南海電鉄で和歌山市駅へ、駅からタクシーで21時ごろ昨日のホテルに帰着した。　本日の走行は0.0Km。

2012/09/16

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まだまだ暑い紀伊半島…(9/15)

　明け方雨、のち残暑　今日の出発は9時。まず、ホテルのすぐ近くの橋杭岩で第1回目の停車。紀伊半島沿岸には、このような奇岩が作りだす珍しい景観が多く見られる。「橋杭岩で」（ここのように、バイクと名勝を一緒に撮せる場所はほかにはあまりない）　そのあと、立派な橋を通って大島に渡る。この串本町大島の沖合いで、1890年に日本とトルコの友好親善の出発点となった海難事故が起こっている。　このトルコ軍艦の海難事故の話は知っていたが、場所については確かには知らなかった。遭難現場を見下ろす丘に「トルコ記念館」があり有料で公開されていた。「トルコ記念館」（タイル張りの、いかにもトルコ風の外観である）　オスマントルコ海軍の軍艦エルトゥールル号は、日本への親善訪問を終えて帰国する途中、大島の沖で座礁沈没し、約580名が犠牲となった。助かった69名の乗員たちは、島民あげての手厚い保護により、のちに故国のイスタンブールへ無事帰還できた。　この出来事はトルコの小学5年生の教科書にも書いてあるということで、その教科書の実物と日本語訳のパネルも展示してあった。　そして、この串本町にはもう一つ、外国との交流の歴史があった。　それは、ペリーの浦賀来航(1853年)より62年も前の1791年に、アメリカの商船2隻がこの大島に来港したという記録である。そのことについての資料を展示した「日米修好記念館」も、少し離れたところにあり、そこも有料で公開されていた。　紀伊半島の南端串本町は、本州の最南端でもある。江戸時代には上方（大阪京都）と江戸を結ぶ菱垣廻船や樽廻船がこの沖合を競い合うように航行していただろう。この日も沖合を通る船が数多く遠望できた。このような地理的な位置が、トルコやアメリカとの国際交流の歴史を生み出したのだ。　今日は、大変いい見聞をすることができた。ただ残念だったのは、記念館の内部の写真撮影が禁止されていたことだった。担当者に、「教材として使いたいから」と話しても、「規則ですから」という返事だった。外国では、人の鑑賞の迷惑になるフラッシュ撮影は禁止でもノーフラッシュなら撮影を許可していた博物館や美術館が多い。　本州最南端の潮岬に立ち寄った時にはすでに12時を回っていた。海の色はコバルトブルーで海岸線も変化に富み、気持ちよい走りを楽しんだ。少し遠回りになったが、白浜温泉街にも立ち寄った。すると何と、大勢の人が海水浴を楽しんでいるではないか。「秋分の日も近いのに海水浴」（九州ではもう海閉じ式をしているのに、さすがに温暖な紀伊半島南部だ）　今日のホテルは和歌山駅前のビジネスホテル。最近急に日没時刻が早くなったようだ。18時を過ぎると暗くなるので、途中から高速道路を利用した。　ホテル着17時50分。本日の走行距離は207.5Km。

2012/09/15

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伊勢神宮参拝は雨の中…(9/14)

　折角のシーサイドランも夕闇の中　朝ホテルの窓から外をながめたら、今日は曇り空である。やっと厳しい残暑から逃れられると思うとほっとした。9時にホテルを出発する。ところが、最初の目的地である伊勢神宮外宮に向かう数Kmのあいだに雨がぱらつきはじめ、やがて激しい大粒の雨になった。　たまらず、鉄道のガード下で雨宿りする。その間にレインウェアを出して着る。30分ほどして小降りになったので走り出し伊勢神宮外宮の駐車場にバイクを停める。　小中学生の修学旅行や団体旅行の人たちで大賑わいである。来年は、20年ごとに実施される式年遷宮が行われる。これは持統天皇から始まっていて来年が62回目だそうだ。　外宮を出て内宮に向かう途中で、また急に雨が激しくなった。たまらず、ドライブインの軒下に入り込む。コーヒーを頼んで小降りになるのを待つ。30分ほどしたらやや小降りになったので内宮の駐車場に向かう。　内宮も大勢の観光客で賑わっていた。参道には樹齢数百年と思われるケヤキの大木が多い。江戸時代、何年かに一度「お陰参り」といって大勢の農民がお伊勢参りをした。当時の農民たちにとって、「おかげ参り」は村を出て堂々と旅ができる貴重な機会であった。「うっそうとした境内」（まだこの時間帯までは雨が降り続いていた）　広い境内や大木を見ていると、全国各地から集まった農民たちのにぎやかなお国なまりが聞こえてくるような気がした。今は、中国語や韓国語が飛び交う時代である。しかし、昨今の竹島、尖閣諸島をめぐる問題のせいか、両国の団体客はほとんど見かけなかった。　雨宿りを強いられたせいもあって、伊勢市を出発したのは14時になろうという時刻だった。ここからは国道42号線を走ったが、尾鷲市までは険しい山道の連続だった。「雨上がりの尾鷲港」（紀伊山地は海岸部まで険しい山地が迫っている）　午後6時、新宮市付近で日が暮れた。この辺りから美しい砂浜が続くが、夕闇の中で定かには見えない。まあ、雨があがっただけでも幸いだと思うしかない。　42号線をただひたすらに走って、海の見えるホテルに着いたのは20時少し前だった。　本日の走行217.2Km。

2012/09/14

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奈良盆地から伊勢湾へ…(9/13)

　メインストーリーのはじまり　出発前に駐車場でパッキングを変更する。比較的重い荷物を全部サイドケースに移し、トップケースの中身を、着替え、レインウェア、バイクカバーなど軽いモノだけにした。今日の走りを振り返ったら、ハンドリングの改善に効果があったようだ。　混み合っていそうな名阪国道を避けて県道を走っていたら、道幅がだんだん狭くなって、最後は軽自動車でも精一杯というような狭い坂道になった。離合も出来ないような田舎道を15Km走って、10時にやっと名阪国道に入ることが出来た。　名阪国道はほどよい混み具合でスムーズに走ることができた。途中、伊賀SAで休憩して、12時20分に伊勢湾を眺める砂浜に出た。ここからが、「紀伊半島の海岸線を走る」という今回のツーリングのメインストーリーの始まりである。「シーズンも終わった海水浴場」（おだやかな海辺には釣人が数名、なぜか泳いでいる男の人が１名いた）　13時に伊勢市の入口にあるショッピングセンターで買い物をして昼食をとる。ひつまぶしの焼き鳥版790円に、食後のアイスコーヒー190円。今日の昼食費は980円。　二見浦の夫婦（めおと）岩は、実際に見たらどおってことはない。日の出は見応えがあるのだろうが、有名なのはたぶん「夫婦（めおと）岩」の元祖ということからだろう。全国には夫婦岩とか夫婦石と呼ばれるものがたくさんある。その中で、10の自治体は「夫婦岩サミット」を結成しているそうだ。「夫婦岩」（海の中にある岩なら、北海道せたな町の三本杉岩がとても印象的だった）　↓せたな町の三本杉岩の二本（昨年6月16日のブログ）　 http://plaza.rakuten.co.jp/shigedoraku/diary/201106160000/ 　三重県と言えば、中学校時代に習ったリアス式海岸英虞湾での真珠養殖である。英虞湾だけははずせないと、今晩泊まる予定のホテルを通り越して志摩市に向かう。「英虞湾のながめ」（きれいな景色だが、大地震の時の津波被害は大きいだろうと思う～横山展望台より）　それにしても、英虞湾一帯にはホテルやレジャー施設が多い。中京圏の大企業の保養所なども多いようだ。　伊勢市のホテルに着いたのは18時10分。ニュースによれば、台風が西日本に接近しているという。週末の天気が心配だ。本日の走行223.8Km。

2012/09/13

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残暑厳しい明日香村と平城宮…(9/12)

　早朝の走り出しで長い一日に　阪九フェリー「やまと」は、定刻通り午前6時に泉大津港に着岸した。下船は大型トラックが先でバイクは最後になる。6時30分に下船、最初の目的地明日香村をめざす。　防音壁で囲まれた都市高速は、まるでウォータースライダーだ。景色は見えないしSAもないからコーヒータイムもとれない。機械的な走りが1時間ほど続いて、やっと緑に包まれた明日香村の農村風景が見えてきたときには、本当にほっとした。「早朝の石舞台古墳」（遺跡の横の道を、中学生が自転車で、高校生が原付で登校していた）　昨年6月に来たときは雨だったが、今日は朝からよく晴れていた。まだ開門時間前で中に入ることができなかったので、丘の上の水田のあぜ道から眺めた。こんな朝早くに、1500年ほども昔の遺跡を見ているのは、何か不思議な感じがした。　続いて高松塚古墳に行った。ここで意外だったことは、有名な壁画（復原展示）がとても小さかったことだ。実は、壁画は石室でなく石棺に描かれたものだったのだ。自分の知識がいかに不確かだったかということを思い知らされた。「百聞は一見にしかず」だ。　限られた範囲にたくさん遺跡がある明日香村は、まさに屋根のない博物館だ。自転車で回るのがちょうどいい。今日は平日だが、朝から自転車で遺跡巡りをしている人が多い。　昼過ぎまでには結構多くの遺跡を見学することが出来た。日射しが強い中で、バイクの乗り降りを繰り返していたら結構疲れた。 13時過ぎに明日香村を出て、予約していた大和郡山のホテルに向かう。奈良方面に向かう道路は結構混んでいたが14時にホテルに着いた。しかし、チェックインの時間には早すぎる。そこで、平城宮まで足を伸ばすことにした。　「今なお発掘が続く平城宮」（平城宮の広さと、復原された大極殿の大きさに圧倒される）　明日香村でもかなり歩いたが、ここ平城宮でもよく歩いた。今日一日でゴルフ18ホール分くらいは歩いただろう。本日の走行129.0Km。チョイノリの連続で慌ただしかったが走行距離はこれだけ。

2012/09/12

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模様ながめの末に、１日遅れで出発…(9/11)

久しぶりのZR7-S　昨夜遅く、取りあえずフェリーの予約を入れて、今日の午前中、取りあえず明日と明後日のホテルを予約した。　高揚感のあまりない旅立ちだが、取りあえずこの10日間は家を出て走ることにした。勤務をはずすことができた今週をのがせば、長期ツーリングのチャンスはもうしばらくはないと思ったからだ。　17時30分新門司港発ということは念頭にあったが、急な旅支度で手間取った。そのため、14時出発の予定が14時30分過ぎとなった。「荷物を並べてみた」（こうすると、何が足らないか何が余計か、一目で分かるような気がする）　走り出してすぐ、ハンドリングの違和感を感じた。カーブがスムーズに曲がれない。こんなに回らなかったっけ。サイドケースとトップケースの重量のせいもあるは思うが。　多久ICから長崎自動車道に入る。このKAWASAKI ZR7-SでETCを使うのは初めてだ。緑色のインジケーターが点灯しているのを確認し、ETCレーンに進入する。無事ゲートが上がって、アクセルをまわして走行車線に入る。　高速道は、走り出しの不安を吹き飛ばす快適な走りだった。特に90Km/hからの加速が気持ちよく、タイヤは路面に吸いつくように走る。あまり時間の余裕がないので、普段はめったにやらない追い越しをリズミカルに繰り返す。　最初に感じた違和感は、バイクの不調でも自分の不調でもなく、スカイウェイブ250とKAWASAKI ZR7-S(750CC) の違いだったのだ。　昨年の琵琶湖一周と北海道、今年の北海道と、ロングツーリングはスカイウェイブばかり使った。それに体が慣れてしまっていたのだろう。あの、ちょっと車体を倒すと軽快にコーナリングしていく小径タイヤのスクーターの感覚に...。「新門司港着」（7月はここから神戸に向かったが、今日はターミナル2から泉大津に向かう）　今年7月、泉大津発の同じ便に乗ったときは気づかなかったが、船内でWi-Fiが使用できた。スマホはまだ使いこなせないので、これはPCを使って船内からアップする。一日目の走行159.7Km。

2012/09/11

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通りすがりに撮った一枚の写真…(9/10)

　ボリビアの首都ラパスにて　昨年11月のボリビアの旅については、日々の動きや気づきをこのブログで紹介した。南米の最貧国ボリビアでも、従兄弟の家はもちろん、我々の泊まったホテルの多くでインターネット環境が整っていた。　ある日、ボリビア第2の都市サンタクルスでバスを待っているインドへナ（インディオ）の女性たちがいた。何枚も重ね着して膨らんだスカートに帽子。街に何かを売りに来て家に帰る人たちだろう。　そんなインドヘナの女性が、何気なくケータイを取り出して話し始めた。最初は驚いたが、やがてどこでもそんな風景を見るようになった。そんなとき、彼女らの家の中や暮らしの様子はどうなんだろうと、ふと思ったものだ。　ボリビアの首都ラパスに着いて市街地のホテルに向かう途中、見晴らしの良いところでバスが止まった。ラパスに来た観光客は、まずこの風景を見るのだろう。「ラパスを見下ろす」（この付近は標高約4000m、ラパスの中心市街地は3600mほどのすり鉢の底にある）　この風景にまず圧倒され、空気が薄いのも忘れてしまっていた。　そして最近気づいたことがある。この写真をよく見ると、車しか走っていないと思った道路を何と人が歩いていたのだ。「こんなところに」（どこからどこへ、何のために歩いているのだろうか）　この写真を撮るとき、車の位置にはちょっと気をつけて構図を決めた。しかし、人が歩いているなんて、もちろん気づいていなかった。　一枚の写真から、いろんなことを考えさせられることがある。このラパスの写真もそんな一枚である。　

2012/09/10

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雲仙の「湯の里温泉」…(9/9)

　素朴な掛け流し硫黄泉　長崎県の雲仙市には多くの温泉旅館やホテルがあり、立ち寄り湯も多い。その中で、この「湯の里温泉」はあまり知られていない。素朴だがとても味わいのある温泉だった。「隠れた名湯」（駐車場は狭く、4,5台分しかない。観光客にはあまり来ないから問題ないようだ）　この「湯の里温泉」は、地元の人たちが管理している共同温泉なのである。入り口を入ると、素朴な外観に似合わず入浴券の自販機がある。しかし、そこに表示されている入浴料はなんと大人が100円で、子どもは50円という安さである。　昔の銭湯みたいな番台があるが、人がいないときは備えてある箱に入浴券を入れて入湯するようになっているようだ。脱衣所には昔風の木製ロッカー（鍵付き）が10個ほどある。脱衣所にはすでに雲仙温泉特有の硫黄の臭いがただよっていた。　浴室は狭く、長径約4mの楕円形の浴槽が一つあるだけである。泉質はph2.3という強い酸性湯で湯温は42～44度とちょっと高めである。最初は熱く感じるが、しばらくしたらその熱さが心地よく感じられる。「形はモダンな楕円形の浴槽」（湯おけと風呂いすはあるが、石けんやシャンプーはない）　日曜の午後だというのにお客さんは少なく、静かでとても安らぐことができた。普通じゃないのは浴槽の深さで、たぶん約1m以上はある。お尻を底までつけたら頭が沈んでしまいそうだ。よって、中腰のままで入るか、縁の段のある部分に腰かけるしかない。　日頃の肩こりがちょっと軽くなった。夕方になって、小浜経由で帰る途中、物産販売所に立ち寄ったら、何やら人だかりがしていた。近づいてみたら、「ジャパネットたかた」のTV中継が行われていた。「お疲れ気味の社長さん」（おなじみの社長さん、今日はいつものあの裏声がかった高音ではなかった）　地元中学生のマーチングバンド演奏などもあり、ローカル色あふれた中継番組だったようだ。見た感じ、社長さんはいつもの元気がなくちょっとお疲れ気味だったようだ。　そんな社長さんにも、雲仙温泉の「湯の里温泉」をお勧めしたい。　「湯の里」と名のつく温泉はたくさんあるが、今日行った「湯の里温泉」は、長崎県の雲仙温泉のホテル街のすぐ近く、長崎自動車道諫早インターから1時間弱のところにある。

2012/09/09

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スマートフォンへの買い替え...(9/8)

　スマホの「賢こさ」を使いこなすには　ケータイを現機種(P-07R)にして4,5年になるが特に不便はなかった。最近ある人が、「子どもはスマホなのに自分は折りたたみ式ケータイなんです」と嘆いていた。確かに、片手でパチンと開く折りたたみ式は、かつては最先端だったが今では旧型の象徴である。　昨年度になってケータイを使う機会は激減した。現職時は24時間待機状態だった。今は手元に持たない時もあるほどだ。昨日は、電話帳リストから3割程度を削除した。　そんな事情で、スマホに関心はあったが今すぐ乗り換えようとは思っていなかった。でも、先日ショップに行って店員さんから話を聞くと、いくつかの基本的な疑問点が解消した。そのとたん、新しいモノに対する好奇心に負け、結局スマホに換えることにした。　15年以上docomoを使っていて、野球は「ソフトバンク」だけど電話はdocomo以外考えなかった。昼頃ショップに行くと、今日は土曜日ということもあって16人待ちだった。　機種は、フルスペックの富士通F-10Dか、パナソニックのP-07Dに絞っていたが、ショップで触ったF-10Dの画面がとても暗かった(たまたま展示機種が充電不足だったとか、何かの事情があったかもしれないが)のでP-07Dにした。「ケータイとスマホ、大きさ比べ」（P-07Dの5インチ液晶は、タブレットを除けば現行機種では最大サイズである）　スマホに換えたけど、使いづらくてケータイに戻す人もいるという。確かに使い方を会得するにはちょっと時間がかかりそうだ。　ネットなどで検索してある程度分かっても、実際自分で使わないと分からないこともある。自分の場合は次のようなことだ。今後使いこなすなかでわかってくるだろう。　・バッテリーがすぐ切れるというけど、だいたいどれくらい持つものなのか。　・発熱して、時にはフリーズすることもあるというが大丈夫なのか。　・当面はFomaエリアでの接続だが、Xiエリアでの体感速度はどれくらい速いのか。　・文字入力はケータイより速いと言うが、実際はどうなのか。　・アプリに、実用的で興味をひくものがどれくらいあるのか。（自分はゲームはしない）　今の時点でわかったP-07Dの不満点は、ほんとに小さなことだが、ストラップ用の穴がないということだ。ある程度大きさがあるので、落下防止のためのストラップは不可欠だと思う。こんなことは、カタログを見ても手に持ってみてもわからなかった。「手に持った状態」（幅が70mmあってハードカバーもつけたので、片手操作するにはやや不安がある）　スマートフォンは多くの機能がありとても賢いからスマート（賢い）フォンという。でも、それを使いこなすには、まず自分の頭が賢く（スマート）なければならないようだ。

2012/09/08

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新垣渚の快投で眼下の敵に先勝…(9/7)

　3位を争うロッテとの初戦　最近打線が湿っているソフトバンクホークス。今日は、先発が新垣と成瀬ということで、初回から不安と緊張感の中に始まった。1回表のロッテの攻撃、公務員の姉さん女房を持ち今売り出し中の岡田幸文のヒットと福浦のタイムリーで1点を先制される。　しかし、これで力が抜けたのか新垣投手の調子は良くなり、7回を投げて被安打は初回の2本だけ。3,4,5,7回は三者凡退と絶好調。「本多弁当で復活を期待する」（不調の本多だが、7回に3塁前に絶妙のセーフティバンド、明石の適時打で生還した）　　その間、打線は4回に江川の2点本塁打が出て逆転。7回には明石と多村のタイムリーで4-1と引き離す。「久しぶりに盛り上がるヤフードーム」（今日は3塁側自由席だったので、江川の左翼ポールにあたる本塁打を間近に見られた）　8回登板の森福投手は2安打されてピンチを招いたが後続を押さえた。9回の岡島は、前回のノックアウトのショックを吹き飛ばす快投で三者凡退に抑えてゲームセット。　前回観戦した8月28日は、小久保のタイムリーであげた1点を摂津投手が無四球完封で逃げ切り勝利。そして、今日は久しぶりに打線も爆発して11安打。　このところ観戦した2試合は勝ちゲームである。今日も気持ちよく帰途についた。

2012/09/07

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時にはマイナーでマニアックな映画を…(9/6)

　「こんな映画が、」という一風変わったシネマガイド　最近映画館で見る映画は年に10本程度で、それもほとんどが邦画である。現職時代でも、多いときには週に5本平均は観ていたレンタルDVDからも今は足が遠のいた。　「こんな映画が、」(吉野朔美～河出文庫2008年）では、普段あまり馴染みのない国の知られていない映画がたくさん紹介されている。「ちょっと変わったシネマガイド」（著者は漫画家だから、カラーイラスト付きの映画紹介となっている）　このカバーに、次のような文が載っている。　「映画に貴賤はありません。ハリウッドだろうがフランスだろうが、日本にインドに中華に北欧、どこの国でもOK。アクション、恋愛、戦争モノに犯罪モノ、ジャンルも不問です。いい映画見逃していませんか？見る価値ありの作品のみをイラストとともに紹介する、もっと映画が見たくなる究極のシネマガイド」　紹介されている100本あまりの作品中、自分もいい作品だと思った映画が何本かあった。　「運動靴と赤い金魚」（イラン）　「あの子を探して」（中国）　「ダンサー・イン・ザ・ダーク」（デンマーク）　「マルコヴィッチの穴」（アメリカ）　「海の上のピアニスト」（アメリカ・イタリア）「『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の紹介ページ」（ミュージカルの部分を自然に感じたのは、この作品が初めてだった）　　基本的にはマイナーな作品が多く取り上げられている。著者が「マニアック」だと断って紹介している作品も多い。1990～2000年ごろの作品が中心なので、その意味でも偏ったセレクションということにはなるだろう。貴重なのは、北欧諸国など、めったに商業ベースにのらない国の映画が紹介されていることだ。　マイナーな作品を観るには、レンタルショップの宅配システムが便利だ。これからの秋の夜長、ちょっとマイナーな映画で時間を過ごすのもいいかもしれない。

2012/09/06

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ゴルフナビを買ってみたが…(9/5)

　まずは、クラブを使いこなすこと　先日ゴルフナビを買った。全国のゴルフ場の99％をカバーしていて、いろいろな機能がついている優れものである。「買ったのはいいが」（使いこなせるようになるには、まだちょっと時間がかかりそうである）　このゴルフナビを持ってティーグランドに立つと、自動的にそのホールのレイアウトが表示される。第2打以降の打球地点でボタンを押すと、ピンまでの残りの距離や方向が表示される。また、プレー当日のピンの位置は、前もってクラブハウスで入力できる。　これは正式な競技には使えないと思うが、練習にはとても役立つだろう。GPS機能をとてもうまく取り入れた商品である。　しかし、先週末の初使いでは十分に使いこなせなかった。その一番の理由は、自分のゴルフが限りなくへたくそであるということだ。打球地点でボタンを押す余裕がないのだ。　なぜなら、一番下手なプレーヤーは同組の4人の中で最後にティーショットを打つ。しかし、大概の場合飛距離は一番短い。よって、第2打目以降は常に他の上級者の視線にさらされながら、最初に打たなくてはならない。　そんな状況の中で、ゴルフナビの表示を確認する余裕なんてとてもないのだ。　きちんと記録していたら、次回同じコースを回ったとき、前回のプレーの記録が表示される。面白い機能だが、まずは人を待たせない程度に打てるようになることだ。　自分のゴルフの力量からすると、ゴルフナビを使いこなすことより、ゴルフクラブを使いこなすことが最優先課題のようである。

2012/09/05

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顔を変えることより政策論議を…(9/4)

　あいも変わらぬ総裁選、代表選　自民党総裁選では谷垣おろしが始まっている。本人が総裁選に出たいと言うのに、派閥の会長が引導を渡したという。別に谷垣総裁を支持しているわけではないが、立候補するしないは本人の自由ではないのか。　結局、「近いうち」に予想される解散に備え、選挙で勝てる顔をつくり出したいだけ。国民の間に、若い清新なリーダーを求める声は確かにあると思う。しかし、政策論議なしに、単なる首のすげ替えで選挙に勝とうという発想は、あまりにも国民を馬鹿にしている。　国民が知りたいのは政策の中身だ。そこがないままに、国民不在の権力争いが先行（潜行）している。「新聞報道も画一的」（サブタイトルは「表層・深層」だが三面記事もいいところだ～9/4佐賀新聞より）　民主党も、自分たちの議席の危機を感じる若手を中心に、若い代表候補を推す動きがあるという。そんな動きが、人々の政党離れを加速させて無党派層が増えていく。　その結果、橋下大阪市長率いる「維新の会」あたりが集票力を発揮し、ムード選挙になりそうな感じがする。橋下市長の政策がどれくらいのものか、注目したいとは思うが...。　震災復興、脱原発論議、消費税と福祉、安全保障や領土問題など、目の前の課題は多岐にわたっている。選挙目当ての美味しいところ取りのマニュフェストならいらない。十年後、二十年後の日本の姿を見すえて実現可能な政策を提起して、国民が議論に参加できるような選挙にして欲しい。　マスコミには、表面的な権力争いでなく、政策を中心に据えた報道をする責務がある。

2012/09/04

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映画「あなたへ」…(9/3)

　高倉健、6年振りの映画高倉健と言えば、自分にとっては「幸せの黄色いハンカチ」である。最初の付近で、網走刑務所を出所したばかりの「島勇作」が、食堂に入ってラーメンを注文しビールを呑むシーンがある。その背中の演技が印象的である。「幸せの黄色いハンカチ」は自分にとって、今もって日本映画NO.1の地位を占めている。　その高倉健が6年振りに出演した映画が公開された。面白いのは、「幸せの黄色いハンカチ」や「網走番外地シリーズ」では受刑者役だった高倉健が、逆の立場の刑務官（富山刑務所の木工作業を指導する技官）を演じていることである。　高倉健演じる「倉島英二」は、亡き妻の遺言を果たすため、辞職願を出して富山をワゴン車で出発する。富山県の氷見市・射水市、兵庫県の朝来市竹田城、山口県の下関市火の山公園・唐戸市場などを経て長崎県平戸市の薄香漁港に至るロードムービーである。「ロケ地、竹田城跡」（城跡での野外コンサートで、童謡歌手だった妻（田中裕子）が歌うシーンが出てくる）　この映画で意外だったのは、高倉健演じる「倉島英二」がよくしゃべる役柄だということだ。といっても、健さんのイメージがくつがえるほど多弁ではないのだが、旅の途中で出会う人々や亡き妻の古里に暮らす人々と語るシーンが良く出てくる。「ロケ地、平戸大橋」（平戸島の薄香漁港の郵便局で、倉島は亡き妻からの最後の手紙を受け取る）　高倉健205作目となる映画「あなたへ」は、年老いてなお元気で、よく話をする健さんに出会える佳作だった。　

2012/09/03

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80年代のフォークギター…(9/2)

　絶版のK.YAIRIのギター　なぜか、数年おきにギターを弾きたくなる。そこで、楽器店に行って弦をワンセット買ってきた。LIGHT と EXTRA LIGHT があったが、今回はEXTRA LIGHT を買ってきた。「買ったのはギターの弦」（張り直したら、気合いを入れて練習しようという気にもなるだろう）　このギターは、ハンドメイドでちょっと名のあるK.YAIRIのギターである。自分が買ったのは中級クラスだったが、それでも給料1ヶ月分以上はした。今は絶版となっているようだ。　自分のギターと同じ型番のものがネットオークションに出ていて、1975年製とあった。ついていた価格は自分が買った価格の6割程度で、プレミア価格にはなっていないようだ。自分が買ったのは80年代前半だったろう。今から30年ほど前のことである。　買った当時は、エレキギターでないスチール弦のギターをフォークギターと呼んだ。ナイロン（ガット）弦のギターはガットギターまたはクラッシックギターと呼んでいた。　今は、スチール弦のギターは「アコギ」（アコースティックギター）と呼ぶようだ。30年前の自分のフォークギターは、「アコギの中のクラッシックギター」かもしれない。　「年代物のフォークギター」（以前はヘビーゲージで弾いていたが、今度はライトゲージでソフトに弾いてみよう）　最近、パソコンを買い換えキーピッチが変わったこともあって、時々文字入力を間違うことがある。少し頭と指の運動をしなければならないようだ。　ギターの練習は、頭と指にいい刺戟を与えるかもしれない。

2012/09/02

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映画「フリーダム・ライターズ」…(9/1)

　ミープ・ヒースが登場　先日、NHK BS で放送された映画「フリーダム・ライターズ」（2007年アメリカ）を観た。荒れた公立高校に赴任した新人英語教師・エリン・グルーウェルが、学級崩壊状態のクラスを受け持ち、苦労しながら生徒たちの心を育てていくヒューマン学園ドラマだ。「フリーダム・ライターズ」（映画の題名は、彼らが日記に、差別や人権や自由について書き考えたことから来ている）　エリンは、生徒たちにノートを配って、何でもいいから思っていることを書かせることから始める。そして生徒たちの英語力を高めるため「アンネの日記」を読ませることにした。　様々な教材に触れる中から、生徒たちは身の回りの不当な人種差別に気づくようになる。やがて、生徒たちの中から、ナチス支配下のオランダ、アムステルダムで「アンネ・フランク」一家をかくまったミープ・ヒースを教室に呼ぼうと言う声が高まる。　最初は、とてもかなわないこととエリン自身も思っていたが、生徒たちの熱心な活動が新聞に報道されるなどして資金も集まり、実際にミープ・ヒースが学校にやってくる。　この映画は実話に基づいている。原作の年代は1994年だから、ミープ・ヒースもまだ健在であったのだ。ミープ・ヒースは、アンネ・フランクの父オットーフランクの経営する会社の社員で、最後まで献身的にフランク一家の隠れ家生活を支援した人物である。　ミープ・ヒースは、生徒たちの前で自らの体験を話した。生徒たちは、周りを大事にするとともに、自分の生き方を考えるようになる。　母国語を書くこと読むことの大切さを改めて考えさせられる映画だった。　日本でも小学校から英語活動を取り入れているが、まずは、日本語をきちんと話し書き読むことがとても大切なことである。　映画に登場するのは本人ではないが、ミープ・ヒースは、2010年に100歳で亡くなった。「アンネ・フランク」の隠れ家時代のことを直接知る人物は一人もいなくなった。　1929年生まれのアンネ・フランクは、もし生きていたら今年83歳である。ホロコーストの悲劇は、過ぎ去った遠い過去のことではないのだ。

2012/09/01

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